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もう昨日になりますが、
東京は上野の東京国立博物館平成館で開催されている、
特別展 『東大寺大仏』へ行って来ました。
奈良・東大寺から多数の貴重な品を
東京へ運んで行われている、大規模な企画展です。
薬師寺から本尊薬師如来の脇侍日光さん月光さんの
二人旅を実現させた『国宝 薬師寺展』、
興福寺から阿修羅像を運び出し一世を風靡した
『国宝 阿修羅展』に続く、奈良の大寺院特集。
今回も本当に凄いものを持ち出しているので、
話を聞いただけでは信じられない感じでした。
会期は10月8日(金)から12月12日(日)までですが、
この日11月2日(火)から11月21日(日)までは、
期間限定で正倉院の宝物が出品されます。
仕事の関係で休みが取れたので早速訪ねてみることに。
平日ではありますが限定期間の初日。
並ぶのかな〜あまり待つようなら動物園にしよう…
ですが心配したような混み具合は無く、
ゆっくりと展示を見て回ることが出来ました。
おそらく休日にはかなり混んでいるものと思います。
(主催者提供画像)
今回の展示で一番驚いたのは、この八角燈籠。
大仏殿の前にある、あの大きな燈籠です。
持ってきますかね。凄いことです。
大きな、と書きましたが、通常は大仏殿の前で見ますので、
それほどとは感じていないよう。高さは4.6mあるそうですが、
今回室内で初めて拝見して、その大きさに改めて驚かされました。
二度再建された大仏殿ですが、この燈籠は創建時からずっと立っています。
傷んだり盗まれたりした部品は挿し変わっていますが、
雨の日も雪の日も戦で焼け落ちた日も、ずっと大仏殿を見守った燈籠。
解体修理などのため大仏殿前から撤去されたことはありますが、
寺外で公開されるのは今回が初めてとのことです。
(主催者提供画像)
そして、法華堂(三月堂)本尊不空羂索観音菩薩立像光背。
これまで法華堂の須弥壇中心にあり、とても近づけないものでした。
今回真下、通常は不空羂索観音が立つ位置から見上げることが出来ます。
本尊は現在修復中だと思いますが、ずれている光背の位置は直されるのでしょうか。
(これまで、本来よりも光背が下にずれた位置にありました。)
アフロヘアの五刧思惟阿弥陀如来坐像。
こちらは9月20日まで日本橋三井記念美術館で公開されていましたが、
10月5日の「転害会」では東大寺阿弥陀堂にて開帳され、
また10月8日からはここ東京で展示されていると言うハードスケジュール…
今回間近で拝見し、その表情が益々好きになりました。
他見どころは、誕生仏と、線画を間近で確認できる灌仏盤、
特に背中側に鮮明に残る彩色も確認できる良弁僧正坐像、
その写実性を360度で感じることが出来る僧形八幡坐像、
重源上人坐像、公慶上人坐像、地蔵菩薩立像、
親鸞上人の後を追って歩き出そうとしたという俗説を持つ阿弥陀如来立像
緻密な線と点で描かれた動物が愛らしい銀壺などなど・・・
これだけの宝物を移動するのは、さぞ大変だったことでしょう。
また期間限定の正倉院宝物も注目のもの。私が一番見たかったのは、
大仏開眼法要で目を入れた筆と、その筆に結び付けられて参列者が持ち、
開眼の功徳に授かり縁を結んだという紐、縹縷(はなだのる)。
でも周りで見ていたおば様方は反応が薄くてびっくり。
だ、だってこれ、聖武上皇が、光明皇太后が、孝謙天皇が、
開眼供養で実際に持っていたことが分かっているものですよ〜
見た目ただの紐かも知れませんが、歴史の重さや証言のようなものを感じさせました。
展示室を出て休憩所のようになっているところに、
大仏さまの右手実物大レプリカ(東大寺所有)が展示されています。
「施無畏印(せむいいん)」という形で、怖れなくともよいという意味だそうです。
これは写真撮影も可ですが、窓の前のためどうしても逆光になるのが残念。
フラッシュ撮影は禁止です。
ちなみに今月いっぱいは、東京目黒の椿山荘ロビーにて「左手」も公開中とか。
こちらは「与願印(よがんいん)」という形で、願いを叶えましょうという意味。
左手は、堂本剛さんがCDブックレット撮影で使ったものです。
さて、特別展が行われている「平成館」を出た後は、
同じチケットで通常展や庭園(開園期間設定あり)もご覧いただけます。
しかし私は小さな子連れでそろそろ限界のため「法隆寺宝物館」と、
その前に建つ「校倉」だけは見て帰ることにしました。
この「校倉」は、奈良の十輪院の経蔵だったもの。
以前十輪院を訪れた際、ご説明してくださった奥様は、
「廃仏毀釈の嵐で、大切な寺宝をたくさん手放した。大変なことだ。」
とおっしゃっていました。
この校倉に関しては別記事で書かせていただきます。
谷口吉生の設計で1999年に完成した、新法隆寺宝物館。美しい建物です。
中でも30cm前後の金剛仏(主に観音菩薩)をずらっと並べた部屋は圧巻の一言。
ぜひ立ち寄りたいところです。
特別展『東大寺大仏』公式ホームページ
東京国立博物館ホームページ
追加情報
今回私は子連れでしたので体験できませんでしたが、
会場で有料レンタルしていただける音声解説は、
NHKドラマ「大仏開眼」で聖武天皇を演じた國村準さんによるもの。
奈良時代の楽器の音色なども聴けるということで、
聴きながら会場をめぐれば、倍楽しめそうです。 |
奈良の話題
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今年2010年、東大寺本坊の襖絵を完成、奉納された小泉淳作画伯。
その襖絵全40面を中心とした作品展が、東京は日本橋高島屋で開催されています。
昨日やっと行くことが出来ました。
本坊の大広間は、森本公穣さまの講演を拝聴した時にお邪魔しました。
あの広間に、蓮の見事な襖絵が並んでいる様子を想像。
白や紅の華がほつほつと浮かび上がる、素晴らしい作品です。
(実際は、平常時はこの襖は嵌めていないそうです。傷むので。)
また小さな絵で見てぜひ実物を見たいと思っていた「しだれ桜」。
「又兵衛桜」をモデルにしたそうですが、これが本当に素晴らしかった。
絵の中に吸い込まれそうというか、桜の根元まで歩んで行けそうな、
絶妙の空間を作り出していました。
絵画作品では、「岩木山」が最も印象に残りました。
山の造形の美しさを畏敬の念をもって大切に描いてらっしゃいます。
浮かび上がって見えていました。
平城遷都1300年 光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵完成記念
『小泉淳作展』は、日本橋高島屋8階ホールで今月27日までです!
一般800円。
今日はなんと。発券所の前でご老人に招待券を1枚をいただいて、
一人分タダになりました。ありがたいことです。
チラシは↓「しだれ桜」や「蓮池」をご覧いただけます。
写真は高島屋屋上にて。
古い建物なのでいろいろ撮ってみたいですが、現役店舗ですので。
最近ご訪問が怠っていること、深くお詫びいたします…
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2010年3月13日、奈良駅の桜井線ホームが高架化。
併せて、「万葉まほろば線」の愛称が使われるようになりました。
私が奈良から宇都宮へ転勤する頃、JR奈良駅の建て替えがだいぶ進み、
関西本線などは高架営業をはじめました。
それでも、後から高架化した桜井線に乗るのは今回が初めて。
いつも通っていた県道の踏切、無くなったんだなあと思うと、感慨深いです。
写真はいつも見慣れた桜井線の車両。国鉄105系(今調べた)??たぶん。
網棚の上に強引に空調付けたようになっていて、網棚のその部分には荷物載らないんですよ。
で、結構暑くても窓開けて天然クーラーの時もありました。それはそれで気持ちよかったです。
ワンマン運転で、無人駅では2両編成の1両目、しかも前後2つしか扉があきません。
前の扉の運転席の後ろには、バスみたいな料金箱があります。
後ろの扉から乗って、料金払って前の扉から降りる約束。守らない人も多い。
このルールを知らないとけっこう慌てます。降りようとしたら扉が開かないとか。
通学時間帯にはもう一人乗務員がいて、キセル監視しているようです。
後ろにはラッピング車両が。
めずらしく4両編成??
遷都1300年祭と高架化の記念に、
一般公募から決まった愛称が、「万葉まほろば線」。
いい名前だと思いますが、やはり桜井線の方がしっくりきます。
でもJRの表記は全てこちらの統一されていました。
観光地図などでは併記されていますが、いろいろ考えるとその方が親切。
迷う人もいるのでは。
ラッピング車両は連結されていませんでした。
さよ〜なら〜。
普段鉄道の写真は撮らないのですが、こういうローカル線に乗って、
一眼レフぶら下げてウエストポーチ付けて大きなリュックしょって…
で実際に写真撮っていたら、完全に「撮り鉄だ〜」みたいな目で見られました。
…いや、別に撮り鉄でいいんですけれど。
でも一部の心ない人たちが電車止めたりしたおかげで、
鉄道写真=メイワクと見られるのは、ひどい話です。
しかもなぜか、関西本線(大和路線)が多いですよね。
駅員さんに集団で罵声浴びせたり、ああいうのはほんの一握りだと思うのですが。
だってやっぱり、こういう電車乗ったら、わくわくするでしょ。
(これは後ろ。前では運転手さんの邪魔になります。)
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奈良では正倉院や法隆寺など、 国宝級の建造物の柱に次々と引っかき傷が付けられ、 大きな被害が出ているそうです。 犯人はバクハツ的に増えているアライグマ。 ペットが逃げ出したか、無責任に放棄され、 強い繁殖力(外来種ゆえに天敵がいないのでしょう) であっという間に増えているとか。 10年前は年間5,6匹だった保護件数が、 昨年はなんと300匹を超えているそう。 アライグマといえば我々の世代は「ラスカル」ですが、 実物は正直あんなに可愛くないです。 かなり凶暴で聞き分けない感じ。少なくとも、 角砂糖洗っちゃって「みぃ?」とかいう雰囲気は、ないです。 ラスカルの見た目はレッサーパンダに近いですよね。 レッサーパンダがおとなしいかは、また別問題ですが。 ま、それはそれとして。 元々森に住んで木に登る性質があり、 柱に爪を立てて傷だらけにしてしまうのだそうです。 国宝や人間(や鹿?)に害が出るのは困りものですが、 元はといえば無責任な人間の仕業、 上手い解決方法はないものでしょうか。 現状捕獲して処分するしかないようですが、 神様仏様のお膝元で殺生は、出来るなら避けたいですね。 ちなみにこのアライグマ。
野生状態では、あの洗う仕草はほとんど見せないそうです。 |
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平城遷都1300年祭で賑わっている奈良ですが、 今月一杯で姿を消す施設が2つあることを知りました。 在住中にもほとんど利用しなかったのですが、 2つともよく知っている施設ですので、 ご紹介させていただきたいと思います。 「大門市場」 東大寺「転害門」西側にある市場。 小さな商店が一つの建物の中に集まっている 商業施設を、よく「市場」と呼びます。 昔はたくさんありましたけれど、今はほとんど無くなりました。 奈良県ではほかに椿井市場というのがあるくらいだそうです。 ちなみに東京ドームのそばにも、真砂市場というのが残っています。 さて1960年に開設された「大門(おおもん)市場」。 約一千平方メートルに36店が入り、 ピーク時には一日千人ものお客さんが来たとか。 しかし大型スーパーに客を取られ (ちかくにビッグ○ラもあります) 年々売上が下火になり、店の廃業や移転も増え、 今では9店を残すのみになっていたそうです。 今月一杯で約50年の歴史に幕を閉じますが、 24日(日)にはカラオケ大会や皿回しなどの出し物もある 常連さんに向けた感謝祭を行うそうです。 何度か立ち寄らせていただきました。 寂しさの中にも庶民パワーの入り混じった、 なんとも言えない雰囲気でした。 上の写真には、市場の裏口を示す看板が見えています。 「シネマデプト友楽」 近鉄奈良から小西さくら通りを三条通に出たところ。 1階がモスバーガーになっている映画館です。 元々は太平洋戦争中「奈良ニュース映画館」として、 主に戦地のニュース映画を上映するために作られました。 戦後は一般の映画を上映して大繁盛したとか。 その後「奈良東映」などと名前を変え、 1990年に現在の形に建て替えられました。 しかしシネコンの進出などで客足が鈍り、 ついに今月一杯で68年の歴史に幕を下ろすことにしたそうです。 いつも見かけていた映画館ですが、 奈良在住中には映画を見る暇はなかったので(観光で)、 モスバーガーに寄ることはあっても、 一度も足を踏み入れることがありませんでした。 でも奈良市内で生まれ育った方々には、 思い出深い映画館なのではないでしょうか。 自分で書いておいてナンなのですが、
こういう無くなる物を惜しむ記事を読むと 「惜しむくらいなら、もっと利用してあげればよかったのに」 と思ってしまいます。 それでも、今のように遠くにいると惜しんで行くことも出来ず、 気になって仕方がないので記事にしました。 |







