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うつ病の症状をぶり返さず、元の生活や仕事に戻るためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?
スムーズに復帰するためには、私もそうですが、2〜3日髭を剃らずに不精髭が生えていたり、へアースタイルにも気を使わず伸び放題でボサボサだったりしませんか?早く遅れを取り戻そうと、急発進しがちですが、家族がブレーキとなりながら、急激に負担がかからないようコントロールしてあげて下さい。まずは身だしなみを整える事から始めて下さい。元の生活へ徐々に戻していく時に、「もう、良くなったんだ!」と思い、病気になる前と同じようなペースに直に戻そうとしないうようにしましょう。
外に出て人に会う、人ごみに混じる、交通機関をを利用するという行動は、相当なエネルギーを使う事になります。復職する場合には、最初はスーツに着替えて、電車に乗って、会社の近くのカフェでお茶を飲んで帰るという行動からはじめてみましょう。1週間位続けてみて、大丈夫そうであれば、次は実際に会社に行くという段階に進んでみましょう。うつ病からの復帰は少し慎重過ぎるくらいに進める事も大切なのです。
治療の終了期は症状の波があります。うつ病には、抑うつ気分が午前中に重く、昼間から夕方にかけて軽快してくる症状の波(日内変動)という特徴があります。これは、特にうつ病の初期と治療の終了期でみられやすいといわれています。そのため、体調がすぐれない午前中は出来るだけ無理をしないようにして、元の生活へ戻していく事が大切です。
また、出勤を始めてなんとなく続けられそうな気がしてきたのに、翌朝起きてみると、なんだか気分がすぐれない。「うつ病が悪化してしまったのか・・・」と、落ち込む事があります。しかし、昼間から夕方にかけてはこれまで通りに働けているのに、朝になると体調がすぐれないという状態は、治療がもう最終段階まできているとも考えられます。患者が症状の波を気にしていたら、「あと、少しだね、焦らずに治していこうね。」と声をかけてあげて下さい。
復職の時に薬の量を減らさないで下さい。医者から「そろそろ仕事に復帰しても良いですよ。」と言われると、完全に良くなったと思い、職場への復帰を機に薬を止めたり、減らそうとする患者がいます。しかし、職場に復帰するという事は、とても大きな変化です。“会社に行く”という大きな変化に出来るだけスムーズに対応出来るように、また、軌道に乗るまで、薬が背中を押してくれると考え、今まで通り治療は医者の指示通りに継続して下さい。
ただ、故意に薬を止めるつもりはなくても、仕事や学校に復帰すると朝が忙しくなったり、昼は会社にいてなかなか飲めない事が多くなる事もあります。
なるべく、この時期に飲み忘れを増やさないように気を付け、家族も「薬は飲んだ?」と声をかけるなど、サポートしてあげて下さい。
私は2回目の休職で会社に申請した1ヶ月という休養の、既に5分の4を過ごしてしまいました。1回目の休職同様初めの1週間でかなり良くなったような状態となり、2週目は朝になると体調がすぐれず、午前中は体調が悪いという状態が続いていました。3週目からは過眠が酷く益々体調は悪くなり、4週目からは朝ベットから出る事が出来なくなりました。今の状態では来週の月曜日からの復帰などありえない状況です。
通常復職した場合、元の職場の元の仕事に復帰するのだろう。しかし、元々その環境下で過度のストレスからうつ病を発症したのであれば、直に再発となるような気がしなくもない。私の場合は医者に「会社を辞める事も考えた方が良い。」と言われてしまいました。しかし、今のこのご時世で私のような40代半ばの中年にそれは許されない。正社員で居られるだけ幸せな状況なのだから。
そこで、1回目の休職の時は休養に入る前に上司との話し合いで、同一部署内での配置転換の話を、担当役員との話し合いで、部署内の環境改善の話をしてきました。そのため、以前のような過度のストレスが溜まる環境ではなくなり、仕事をしながらの良いリハビリ生活を送る事が出来ました。しかし、春の人事異動後の今の上司は、復帰=即戦力と考えており、今まさに手薬煉を引いて待っているところです。
あの戦場に戻る自信が無く、上司には今の状態を報告し3週間の延長を申請しました。残りの期間で十分な休養をとりたいと思います。
引用資料
監修:国際医療福祉大学 医療福祉学部 教授 上島国利先生
ファイザー株式会社発行『うつ病サポートブック』
監修:防衛医科大学校 精神科教授 野村総一郎先生
ファイザー株式会社発行『家族のためのうつ病サポートブック』
監修:国際医療福祉大学 医療福祉学部 教授 上島国利先生
グラクソ・スミスクライン株式会社発行『こころのくすり箱』
監修:北里大学名誉教授 ゆたかクリニック名誉院長 村崎光邦先生
グラクソ・スミスクライン株式会社発行『うつのこともっとわかってほしいから』
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