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いしだあきらのオカヤドカリなブログ

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MR.アンラッキー 第3話

血がじんわりとにじむ唇を気にしながら僕はランニングウェアーを手にとった。全部着てまたもや全部脱ぐ自信はない。

一体化したパンツスパッツ短パンから短パンだけを剥ぎ取り穿いた。別に悪いことをしている訳ではないのだが、少しだけ背徳感に襲われる。そして上はピッチピチの汗だっくだくのウェアーをもう1度袖を通す。肘がウェアーのあらゆるところで足止めを食らう。とてつもなく不快だ。暑いのに鳥肌が立つという「漏らしてるのにドヤ顔」的な不条理な状態が生まれてしまっている。

もう1度着てもらえるオーディションで落選した衣類を洗濯機に放り込み、タオルで頭を拭いた。拭いても拭いても流れてくる。「消しても消しても出てくるテトリス」状態に陥っている。

僕は「長い棒」待ちの様に宅配の男性を待った。しかし・・・

来ない。

来ない。

来ない。


全く来ない。


「来ると何度も匂わせながら全く来ないノストラダムスの大予言」かのようだ。みなさんもそろそろお気づきだろう。疲れからか謎の「しっくりこない例えブーム」が来てしまっている。


そんなことよりなんで来ないんだ!僕は我慢が出来なくなり、玄関のドアを開けエレベーターをみた。


そうだった。忘れていた。エレベーターは今点検の真っ最中だ。


では宅配の男性はかなりの重さの水を持って階段で上がってきているのか。それとも点検が終わるのを1階でただ呆然と待っているのか。それとも諦めて帰るという懐かしきピンポンダッシュシステムを採用したのだろうか。


僕は踵を返し部屋に戻った。


僕に残された手段は一つしかない。


「待つ」ことだけだ。


僕の脳裏にあみんの曲が流れている。どうやら謎の「懐メロ言いたいだけ」ブームが訪れそうだ。



つづく。


ほいでは。

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