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急発進したタクシーはドライバーさんの振動が気にならないくらい振動していたる。背もたれから背中を離すといい感じで腰周りのたるみが解消されそうだ。
なんてポジティブなんだ。はっ! 誰かしらがやたらポジティブをアピールしだしてから、ポジティブという言葉が嫌いになっていた僕は自己嫌悪に陥った。吐き気がする。完全なるアレルギー反応だ。 タクシーが停まった。優良ドライバーの面影など微塵も感じさせないブレーキング。それだけ切羽詰まっているのだろう。「失礼します」と言うや否やドライバーさんはドアを開け飛び出した。コンビニの自動ドアを当たるスレスレで通り抜け、雑誌コーナーを猛進するドライバーさん。しかし腸と肛門への配慮は怠らない。まるでセグウェイで移動しているかのように上下動がない。腸と肛門からすれば優良ドライバーに違いないだろう。 ドライバーさんがトイレのドアノブに手をかけた。その瞬間ドライバーさんの顔が曇った。 そ、そんな・・・。誰かがトイレを使用している・・・。 なんてことだ。僕は誰かも知らない人とドライバーさんが用を足すのを待たないといけないのか。こんな人生において無駄な時間があるだろうか。 僕は張り込みをしている刑事のような目でドライバーさんを観察した。 つづく ほいでは。 |

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