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4 不思議っ子紅子 その 1
ある晴れた日のことでした。
「舞ちゃんこっちよ!」と紅子ちゃんの声がしたのでした。
例のシャカシャカ巾着で何時でも会えるようになった紅子と舞ちゃんは
今日も一緒に遊ぶ約束をしていました。
紅子ちゃんの声は聞いたことが無かなかったのに、
懐かしい声だといつも感じるのでした。
舞ちゃんが振り向くとそこにはあのキラキラ光る目の紅子ちゃんが
立っていました。
前は良く判らなかったけど、紅子ちゃんは、
舞ちゃんより少しお姉さんのようでした。
背も高く、きれいな長い髪をしていました。
横の髪は、束ねて耳の下にたらし、後ろの髪は
一つに束ねて腰の辺りまであり、それは、それは、美しい髪でした。
着ているものも、舞ちゃんたちとは違っています。
不思議なスタイルをしています。でも、紅子ちゃんには、
とっても似合っていました。肩から掛けた赤いカバンはとっても素敵で
舞ちゃんも姉さんにあんなの作ってもらおうと思うくらいでした。
4 不思議っ子紅子 その2
紅子ちゃんは、にこにこしながら「舞ちゃん、今日は紅子のお家に
遊びに行こうよ!」と、云ってくれましたが、
舞ちゃんはお母さんやお姉さんに、言わないで遠くに行くと、
叱られるのでもじもじしていました。
「お家の人にはこと付けをしてあるから、心配入らないのよ!」
と直ぐにでも連れていきたげにさそいます。
「紅子ちゃんのお家は何処なの?近いの?」
「行ってみたら直ぐわかるよ!」
「舞ちゃんチョッと目をつぶって!」
といたずらっぽい目で、片目をつぶって見せました。
舞ちゃんが目をつぶったと同時に、「 せいの〜」と紅子ちゃんの声が
・・・と思うと紅子に肩を抱かれたと思った途端、フワ〜と体が、
浮いた気がしました。
「舞ちゃんもう目を開けていいよ!」
なんとしたことでしょう・・・!
それは、それは立派なお屋敷の前に舞ちゃんは立っていました。
舞ちゃんは「ウハ〜〜〜・・・紅子ちゃんは魔法使いみたい〜!」
と驚いて云いました。
4 不思議っ子紅子は その3
でも紅子ちゃんは「ウフフ・・・!」と意味ありげに微笑むばかりです!
「でも恐がらないでね。舞いちゃんと仲良しになりたかったの・・・!
私は一人っ子、可愛い妹が欲しかったの!」
「でもね、紅子のことは舞ちゃんにしか見えないと思うよ。
心を許した人だけにしか、紅子は見えないんだよ。
だから、紅子のことは内緒ねって云ったの。だって、
舞ちゃんが紅子のことを云ったら母さんも姉さんも心配するでしょう。
頭がおかしくなったと思うかも知れないしね〜〜〜。」
だから、皆に秘密にしてねって云ったのでした。
そして2人はひろ〜い縁側に腰掛けました。
そして念願の一人あや取りを紅子に教えるのでした。
紅子は水色の毛糸、舞ちゃんは赤い毛糸で、何回も何回も
一人あや取りをして楽しむのでした。
4 不思議っ子紅子 その4
そして帰る時は叉、目をつむって紅子ちゃんに送ってもらいました。
お家に帰ると、姉さんが、「舞、今日は静かね・・・
手と足を洗って、もうすぐ、ごはんだよ!」といいます。
舞ちゃんは、上がりぶちに腰掛けて、たらいのお湯に足を入れました。
「あっ・・・熱い!」持ち上げた足を静かにたらいに戻しながら
「今日はほうれん草だね。舞、ほうれん草のおひたし好きだよ!」
と足を洗います。たらいのお湯はほうれん草の茹で汁でした!
舞ちゃんは、何も言いませんが、姉さんは、何処に行ったか
何にも云わないのが不思議でした!
「紅子ちゃん、姉さんになんていったんだろう!」と考えました。
姉さんと母さんが、「今日の舞ちゃんは一日一人であや取りしてたわね!
機嫌よく遊んでいるのはいいけど、飽きないのかしらね!」と
話していたことは知りませんでした。
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