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3 シャカシャカ巾着 その 1
紅子ちゃんは、木の実のような物を指に挟んで見せてくれました。
紅子がその木の実を振って見ると、シャカシャカと、とってもいい音が
します!紅子ちゃんは、可愛い赤い巾着にその木の実を入れてくれました!
そして、その巾着を振るとシャカシャカといい音がします!
するとこだまのようにシャカシャカと少し小さく響きました。
びっくりして、何処からその音が・・・と思ってみると
それは紅子ちゃんの胸から聞えて来たのでした!
それは可愛い水色の巾着からでした。舞ちゃんとお揃いの水色の
巾着が、紅子の首にも下がっています。
3 シャカシャカ巾着 その2
「舞ちゃんが、紅子に会いたいとき、これを振って鳴らしてね!
紅子も舞ちゃんに会いたくなったら鳴らすからね!」
と言ってシャカシャカ鳴らしてくれました!そうすると舞ちゃんの
可愛い赤い巾着からも、かすかにシャカシャカといい音が響きます!
「舞ちゃん水色の毛糸ありがとう。
なのに姉さんにうそをつかせてしまってごめんね!」
舞ちゃんは、何時でも紅子ちゃんに会えると思うと嬉しくて嬉しくて
とっても幸せでした。
3 シャカシャカ巾着 その3 紅子の優しさ
舞ちゃんが、不思議な巾着を持っていると叉、姉さんにウソをつく事に
なります。紅子ちゃんは、一計を案じたようです。
姉さんにもわかる様に巾着を上手に舞ちゃんにあげたのでした。
紅子は舞ちゃんが、何度も何度も会いに来てくれたことを知り
とっても嬉しくて、何時でも会える様にシャカシャカ巾着を作ったのでした。
これで、何時でもどちらからでも会いたいときに会えるのです。
紅子は、我ながらいい案を思いついたととっても満足でした。
叉、舞ちゃんも、紅子ちゃんとお揃いの可愛いシャカシャカ巾着が
とっても気に入り、嬉しかったのです。
二人は、これで、本当に友達になれたと思いました。
気がつくとジョンが叉叉、いません。
ジョンは姉さんに舞ちゃんが迷子にならないように、
何時でも一緒に居てあげてねといわれているのに時々、
舞ちゃんの傍から居なくなります。
ジョンは舞ちゃんを置いて何処に何時も行っちゃうのかしら?
3 シャカシャカ巾着 その4 ジョンの生い立ち
所で、ジョンは何故、いつもいつも、何処かに行ってしまうのでしょうか?
それには、ジョンの生い立ちを知らなければいけません。
ジョンは、遠い遠い所で生まれたのです。
ジョンは双子犬でした。
2匹の双子犬は、何から何までそっくりでした。
2匹の双子犬は、何時も仲良くじゃれあって遊んでいました。
何処へ行くのでもいつも一緒です!
楽しく暮らしていたある日、2匹の双子犬が、知らない何者かに
抱き上げられ遠い遠い所まで連れてこられたのでした。
その時2匹の双子犬は、離れ離れになってしまったのでした。
その時のある種の臭いはジョンは忘れることができません。
3 シャカシャカ巾着 その5 ジョンの生い立ち
ジョンはすこ〜し、紅子が苦手でした。嫌いなのではなくて、
チョッと苦手なのです。
ですから、舞ちゃんが、紅子の近くに居る時はいつも、そっ〜と何処かに
隠れてしまうのでした!
紅子の近くに行くと、あの時の臭いがするのです。
でも紅子ちゃんが舞ちゃんの好い友達なのは判っていました。
ですから、吼えたりはしません。
舞ちゃんのお守りのバトンタッチをしているつもりなのです!
紅子ちゃんが、好い人(?)であることを動物の感でわかっているのでしょう!
あの時のいやな感覚と臭いが、紅子ちゃんに近づくと感じるのです!
ジョンは今度は舞ちゃんの所から、連れ出されるのではないかと、
紅子ちゃんには近づかないのでした!
お兄ちゃん犬と、別れた時のあの悲しさが2度と味わいたくなかったのです。
ジョンは舞ちゃんと離れ離れにされたら、生きていけないと思っています。
3 シャカシャカ巾着 その6 ジョンの生い立ち
紅子は、判っていました。
ジョンがどうして紅子を恐がっているか、知っていたのです。
ジョンたちは、野良犬でした。母親犬は双子犬を生んでから、
間も無く死んでしまったのです。
2匹の双子犬がかわいそうと思った紅子が、舞ちゃんのところに
連れてきたのでした。そうしてもう1匹は、キュウちゃんです。
キュウちゃんは、優しい家族の下、楽しく暮らしています!
舞ちゃんが、キュウちゃんに会うことがあったら、どんなに驚く
ことでしょう!
3 シャカシャカ巾着 その7 ジョンの生い立ち
ジョンとキュウちゃんが叉仲良くじゃれあって遊べるのでしょうか?
紅子はジョンに、わかってもらわないといけないな〜と思っています。
でも、ジョンは紅子の傍には姿をみせません。
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