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中村天風先生の幸福論です。貴重な言葉を「図説 中村天風」からそのまま引用しました。
真理に順応して完全な人生に生きようとする我々は、どんな場合にも、人生の幸福というものを安易な世界に求めてはいけない。言い換えれば、無事平穏を幸福の目標としないということである。苦悩を嫌い、それから逃れたところに幸福があると思ってはいけない。というのも、本当の幸福というものは、そういうところには絶対にないからである。健康なら幸福だろうとか、運命がよければ幸福だろうと考えるのは、小成に安じようとする凡人の気持と言うべきで、これは断じてとるべきところではない。本当の幸福とは、健康や運命の中にある苦悩というものを乗り越えて、それを突き抜けたところにある。
考えてみればすぐ分かることだが、およそ苦悩から離れた人生というものは、断じてあり得るものではない。苦悩というものは、いわば人生についているものである。どんな身分になろうが、どんな金持ちになろうが、苦悩のない人生というものを味わうことはできない。それを嫌い、それを逃れて幸福を得ようとしても、そこにないのだから得られるはずがない。本当の幸福というものは、凡人の多くが忌み嫌う苦悩というものの中にある。すなわち、その苦悩を楽しみに振り替えるところにあるのである。 苦悩を楽しみに振り替えるというのは、健康や運命の中に存在する苦悩を乗り越えて突き抜ける強さを心にもたせるということである。私が平素口にしている、「晴れてよし、曇りてもよし、富士の山」というのは、結局そういう気持を言うのである。 人生の真の幸福は、あらゆる苦悩を苦悩とせざる心の中に存在する。
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