仕事の現場はドッジボールゲームだ
最後に若い人に伝えたいことがあります。
それは君たちの登場を待ってゲームが始まるのではないということ。
ドッジボールゲームのように、すでに試合は始まっていて君たちは
途中から参加するメンバーの一人なのです。仕事もまさにそれと
同じです。
だからいきなりボールがぶつかってくるし、痛い目にも遭います。
でもそれに当たって要領を覚えていく。ルールを覚え、どこにボールを
ぶつけたら勝てるかという感覚もだんだんに分かってきます。
働く先はどこでもいい、どんな会社でもいいからまずは3年は体験
してみてください。自分の理想に合った仕事なんて用意されていません。
動き続けるゲームの中で自分のポジションを探していくことです。
フリーターやニートという所属の呼称が生まれたために、実はドッジ
ボールゲームに参加したくない人や、機会がない人の「社会での所属
場所」ができてしまいました。自分は自由にやっているのだと思っている
人はその意識に所属していないか考えてみてください。残念ながらそこに
いる間はトレーニングができない状態なのです。
テレビのチャンネルをつけると、最近は本当に多くの番組に芸人さんたちが
出て鎬を削っていますが、彼らのほとんどが10年、15年のトレーニングや
経験を積んであの場にいます。この世界の仕事も人間の笑のルールを体得しないと
生き残れないからですね。芸人の技能と言ってもいいかもしれません。
仕事力は、技術と個人の意識、その両輪があってこそ伸びるものだと思います。
朝日新聞2009年12月20日掲載より、後半部分引用。
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朝日新聞日曜日に連載の「仕事力」を毎週楽しみに読んでいます。
著名な方のインタビューが4回に分けて掲載されていています。
キャリアを自慢するでもなく、若い頃からのご自分の経験を淡々と語り、
「仕事ってこんなことができるんや、実現できるんやで」と時間軸で
語られるのが、なんだかノラには響くんです。
木村政雄氏は数年前に読んだAERAでのインタビュー記事が
印象に残っていたので、「待ってました!!」という気持ちでした。
ドッジボールゲーム・・・という表現がいいなと。
確かにノラも「試合開始だ!」と就職に臨みましたが、
「0−0」で始まった実感がなかったもの。
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