サランヘヨ!! 韓国のみんなhttp://qnet.nishinippon.co.jp/travel/busan/img/100823_noriko.jpg
小学校のお別れ会で花をプレゼントしてくれた子どもたち。中央が筆者 今年の3月、私は忠清北道俗離山(ソンニサン)のみんなとお別れをしました。「さあ帰国」という日に突然雪が降り積もり、車も走らせることができず足止めに。帰国が1日延びたので、学校が全校児童とのお別れ会を準備してくださいました。
子どもたちから歌や花のプレゼントがあり、先生方からは「ノリコがいて楽しかったよ」「ノリコを嫌いな人は一人もいないよ」と言われ、とてもうれしかったです。
最後の晩さんは、近所のおばさんたちが集まってくれました。大盛りのチャジャンミョン(韓国式中華めん)の出前を取って、わいわい楽しく食べました。
おばさんたちにかわいがられたおかげで、イルボンアガシ(日本のお嬢ちゃん)は食べ物に困ることなく、1年間暮らすことができました。オンドルが故障したときも、正月に水道が凍って水が1週間出なくなったときも、近所のみんなが助けてくれました。本当に感謝しています。
外国での1年間のボランティア生活は、大変なこともありました。それでも、幼稚園児から90歳ぐらいのお年寄りまで、いろんな人に出会って、いろんな話をしました。韓国にしかないいろんな物を食べて、私にしかできない本当の韓国をたくさん体験しました。
何よりも、私を囲む韓国の人たちが、私を通して日本に好印象を持ってくれたことがとてもうれしかった。みんなが「日本に行くなら、ノリコのいる福岡に行くから!」と言っていました。実際にこの夏休みに家族で高速船に乗って、福岡に来てくれた先生もいました。
日本の、福岡の、私一人という小さな存在ですが、これからも韓国との国際交流活動のお役に立ちたいと思っています。
「サランへヨ(愛してます) 俗離山」。小学校の入り口に書いてあった合言葉が、心に深く残っています。私は今こう言いたい。「サランへヨ!! 韓国のみんな」 =おわり
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斎藤さんは今年3月まで1年間、韓国の俗離山水晶(スジョン)小学校に勤務し、子どもたちに日本語と日本文化を教えました。現在、韓国との国際交流のために活動中です。
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夏も楽しい韓国の登山http://qnet.nishinippon.co.jp/travel/busan/img/100726_noriko.jpg
オシャレなスタイルで登山するオンマ(左は筆者) 韓国の人は登山が好きで、暑い夏でも雪の冬でも出かけます。本格的なものから散歩のような登山もあって、楽しみ方はさまざまです。
私の住んでいた中部・忠清北道の俗離山は韓国人ならだれもが知っている有名な国立公園で、週末にはソウルやプサンからの登山客でいつもにぎわっていました。
私が「オンマ(ママ)」と呼んでいた近所のおばさんも登山が好きな人で、時間があれば一人でよく俗離山に登っていました。ある日オンマの家に行くと、いつもの農作業のもんぺ姿とは違い、おしゃれなポロシャツに赤いサンバイザーをしていました。「オンマどこに行くの?」と聞くと「ノリコ、登山に行くから一緒にいらっしゃい!」と誘われたのが、俗離山登山のきっかけでした。
韓国の登山で一番の楽しみは、下山したときに立ち寄る茶店。「マッコリ」という白く濁ったどぶろくのようなお酒を飲みながらじゃがいもの薄いお好み焼き「カムジャジョン」を食べます。地方によってはカムジャジョンではなく「ピンデットック」という豆の薄いお好み焼きを食べるところもあるようですが、下山後は必ずマッコリを飲むというのは共通です。
登山は4時間くらいかかるので、慣れない私にはハードだったのですが、マッコリとカムジャジョンを思うと頑張ることができました。
私は韓国ですっかり登山が好きになりました。日本に戻っても山の景色を見るたびに俗離山を思い出します。というより登山後に飲むマッコリのおいしさを思い出しては懐かしい気持ちになります。
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斎藤さんは3月中旬まで韓国の小学校に勤務し、現在、韓国との国際交流のために活動中です。 |
感動的な韓国の結婚式http://qnet.nishinippon.co.jp/travel/busan/img/100628_noriko.jpg
結婚式で両親の前にひざをついてあいさつする新郎 6月といえばジューンブライド。韓国の6月は梅雨なので結婚式はあまりないそうです。私は一度だけ同僚の先生の結婚式に出席したことがあります。「来年29歳という年齢は結婚によくないので、どうせ結婚するなら今年しようと思って」という話を聞いてから3カ月後に結婚式がありました。韓国人はなんでも早いとよく聞きますが、それにしても日本の結婚式と比べるとずいぶん短い準備期間です。
結婚式は新郎の故郷で行うと決まっていて、本来は両親の友人を招待するそうです。両親の喜びをみなさんにお披露目するということでしょう。もちろん来てほしい人たちにも招待状を渡しますが、結婚式の前日まで気軽に声をかけて招待することもあります。「私たちの結婚式にぜひいらしてくださいね!」の文字と音楽、結婚写真で構成した動画が携帯電話に届くという韓国ならではの演出もありました。そんな招待なので、普段着姿の参列者も多くて驚きました。
ご祝儀は5万ウォン(約4千円)が相場だそうです。受付にご祝儀を渡したら食券をもらい、結婚式が終わったら式場の食堂に行って食事と交換します。式ではククスと呼ばれる麺(めん)を食べることが多いです。結婚の報告を聞いたら「ククスを食べることになったね」という言葉を「おめでとう」という意味の祝福の言葉として返すほど結婚式の定番メニューです。
式では新郎新婦がお互いの両親にあいさつをするとき、新郎が床にひざをつきます。韓国の伝統です。携帯電話を使った演出がある最近の結婚式でも、両親へのあいさつは昔と変わらないところが感動的でした。
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日本にない「先生の日」http://qnet.nishinippon.co.jp/travel/busan/img/100531_noriko.jpg
韓国人は歌って踊るのが大好き。「先生の日」もみんなで楽しんだ 日本にない「先生の日」 「今月は出費が多いなあ」というテレビコマーシャルを多く見かける韓国の5月は、記念日が集中している月です。「こどもの日」「両親の日」「先生の日」「成人の日」「夫婦の日」とめじろ押しです。
「こどもの日」は日本と同じ5日で祝日ですが、その他の記念日は祝日ではありません。「両親の日」は、日本の「父の日」と「母の日」が一緒になったような記念日で、父母はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんにも感謝の意を表します。「成人の日」は、日本のような式典はなく、家族や友人と祝います。「夫婦の日」も、テレビで芸能人のすてきな夫婦が紹介されたりしますが、行事はありません。
記念日の中で、私が驚いたのは「先生の日」でした。
その日の朝、学校に行くと、玄関に『今日は先生の日、先生ありがとうございます』というポスターが張ってありました。職員室には、花束やフルーツのかご盛りがたくさん届いていて、すべて生徒やその保護者から担任の先生への贈り物でした。先生一人一人に花やカードを配る生徒もいて、私もいくつかもらいました。
「先生の日」に先生に贈り物をするのは、韓国の昔からの習慣です。当然のように学生たちは先生に花などを贈り、先生ももらうことに慣れています。遠慮なく受け取る様子は、日本にない光景でした。
学校では全校集会があり、全校生徒が先生へ感謝の歌を歌ったり、手作りの胸章を贈ったりしました。先生たちは全校集会の後、職員室で簡単な祝賀会。授業は午前中に終わって、近隣の先生たちが集まるレクリエーション大会に参加します。この日は、まさに先生のための「先生の日」でした。
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カレーはよく混ぜて食べてhttp://qnet.nishinippon.co.jp/travel/busan/img/20100426_noriko.jpg
楽しそうに給食を食べる子どもたち 日本の小学生は給食のカレーが大好きで、不思議なくらい人気があります。一方、韓国でも給食のメニューにカレーがあります。
給食のとき、私がカレーを食べていたら、子どもたちが不思議そうに見て言います。「ノリコ先生、よく混ぜて食べないとおいしくないよ」。韓国ではルーとごはんの区別がつかないくらいよく混ぜる、というのです。
とにかく、よく混ぜます。「チャジャンミョン」という韓国式中華のめん料理があります。韓国ドラマの中で、出演者がソースとめんをこれでもかと混ぜる場面を見たことがある方も多いでしょう。韓国の代表的料理ビビンバもきれいな盛り付けが分からなくなるほどよく混ぜます。みそ汁などの汁物にごはんを入れてよく混ぜることもあり、日本ではあまり見ない食べ方に戸惑うこともしばしばありました。
いろいろな食べ方はほとんど給食時間に子どもたちから教えてもらいました。子どもたちは、私が食べ方を知らないことが面白いようで、いつも熱心に教えてくれるのです。
韓国といえばキムチですが、毎日給食に出ます。ひと言でキムチといっても種類は多く、白菜だけでなくいろいろな野菜のキムチがでます。キムチは韓国の食事に欠かせない食べ物です。
では、韓国人はみんなキムチが好きかというと、そうでもありません。実は「辛いから嫌い」と言って食べない子もいるのです。このことは伝統食の危機ということで社会問題になっています。だから給食にも毎日、キムチを出して子どもたちに食べさせているそうです。
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斎藤さんは3月中旬まで韓国の小学校に勤務し、現在、韓国との国際交流のために活動中です。 |


