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寅午(とらうま)

 はじめ香具師等の用いし隠語、すなわち符牒を指す。寅(イン)と午(ゴ)の組み合わせによる語呂合わせなり。素人の前にて金子などの重きこと話す時、「寅午(とらうま)で」と云えば、符牒を用いよの意なり。のち町方にもこの語伝わり、元の意変わりて、辰巳の語と同じく、寅、午の方角の中なる方角の「辰」に、「絶つ」と掛け、悪しきことを絶つの意となる。さらに転じては、のち寅午(トラウマ)と云えば、悪しきことそのものを指すに至るなり。

 幕末、かの阿蘭陀医師かつ彼の邦の間者であるシボルトの著せし『日本医術誌』に同様の説有。
げに、かのシボルトなる者、我が日の本より持ち出せしもの、地図、標本のみならずや。

     → シボルトが名、「民百姓は絞れば絞るほど・・」の由来か。

     (ウソッキーペデイア初刊版・江戸編「符牒」の項より抜粋;美那山呂愚院野露寺所蔵)	

  選者註:下総国野露藩滓家元江戸家老雀噂(じゃくそん)翁著、珍聞集「好事演」には、
      「捕らう間の意」とのみ有り、捕方用語かもしれません。
      なお、シーボルトを阿蘭陀出身かの記述がありますが、正しくは独逸です。

 注 文章は、なにしろ偽古文書であるがため、言い回しに多数の誤記、誤字、誤用があります。
   従いまして、転記・転用は○○学会へ混乱を招く恐れが無いとは言えませんのでご遠慮下さい。

   なお、江戸期における方角については、検索語「和時計」等でお調べ願います。

饅煉(まんねり)

 江戸万宝元年創業の月並衛門の菓子舗万煉堂の名物なり。饅頭、煉羊羹、その餡万回も煉ることにより味に深みを増し、桐箱に月と波模様をあしらいて販す。他の同業店物とは大いに異なり、江戸者に大人気を博す。また各藩の江戸留守居役も寄合時必ずこれを食し、祝いごとなど贈答の品にも欠かさるべき一品となる。のち、商家における祝事にても四六時中大いに用いられ、巷間においていつしか饅頭、練羊羹と云えば、饅煉と称するにいたる。

 幕末、かのメリケン国ペルリが来日のおり、大使の老中一同を恫喝せし折、饅煉にてもてなせば彼の人たちまち相好を崩し、和となるとも。

 またペルリ、メリケンへの土産物に数多取り寄せ持ち帰るが、黒潮に乗り帰国するまでに全て食し、桐箱のみ伝うと云う。

           → 彼の地のマンネリズムの語の源これより発っすとの説あり。

  (ウソッキーペデイア初刊版・江戸編「菓子舗」の項より抜粋;美那山呂愚院野露寺所蔵)

  選者註:下総国野露藩滓家元江戸家老雀噂(じゃくそん)翁著、珍聞集「好事演」にも、
      翁大いにこれを好み、日に朝昼晩と食べたとの記録があるが、その数の記録は無い。 

 注 文章は、なにしろ偽古文書であるがため、言い回しに多数の誤記、誤字、誤用があります。
   従いまして、転記・転用は○○学会へ混乱を招く恐れが無いとは言えませんのでご遠慮下さい。

迷流(めーる)

 そもそも大阪の米問屋衆が、江戸の米相場をいち早く報せんがため、火の見を用いて江戸の相場を数刻のうちに大阪へ伝えていたが、天気悪しき時はままならず、屡損害を蒙ること数多(あまた)あり、問屋衆鳩首思案の末、元讃岐藩士平賀源内に依頼し考案させたるエレキテル飛脚便のこと。

 迷流「めーる」と称せしは、しばしばその便、宛先不明となり忽然と消えてしまうこと多々あるが故と云う。

 始め、その仕掛け用いん時は高額の手間賃を要したが、次第に米問屋のみならず、各種商いの組合衆も
用いるようになり、次第にその値下がり、終いには手間賃も無く用いることが出来るとなるに従い、庶民の間にもその利用が広がりついには、目に見えない形ながら蜘蛛の巣を張り巡らす如く、全国津々浦々に遍(あまね)く拡がると云う。

 天保の改革時には、評定所において偽迷流なるものが表沙汰となり、その罪人を暴かんと躍起となるがついに捕らえきれず、考案せし平賀源内に罪を押し着せ、手鎖(てぐさり)五十日の処分を下したと云う。

→また、そもそも彼のメリケン国にて、国防上全土に張り巡らせた諜略の手立てを、ペルリがかの蕪録(ぶろぐ)より前に持ち込んだとも云うが定かならず。

→平賀源内後日曰く、仕掛けの一つ「鯖(さーば)」なるもの、時折悪しく使い勝手甚だ困難を極め、数多くの過ちが出るにより、「鯖読み」の語源となりとも云う。

  (ウソッキーペデイア初刊版・江戸編「飛脚」の項より抜粋;美那山呂愚院野露寺所蔵)

 選者註:下総国野露藩滓家元江戸家老雀噂(じゃくそん)翁著、珍聞集「好事演」には記録が無く、 
 これだけ世相を賑わした事項が記録されていないことは有り得ずと、もっか再度記録を調査中である。
 注 文章は、なにしろ偽古文書であるがため、言い回しに多数の誤記、誤字、誤用があります。
   従いまして、転記・転用は○○学会へ混乱を招く恐れが無いとは言えませんのでご遠慮下さい。

蕪録(ぶろぐ)

 講に似て講にあらず。その態様詳(つまび)らかならず。蕪は雑多の意か。
 
 巷間によれば、各人それぞれ仮り名の部屋を持ち、そこへ書画、詩歌、日録などを掲げ、
 互いに、それぞれの掲げしものに入れ札または評を行い楽しむと云う。

 人気高き部屋は☆型の印が記されるとも云うが、銭金の授受をなさないところが
 講にあらずの所以なり。

 近頃、幕府老中まで耳に入り、かの有名な測量家で隠密の噂高い幕府普請方雇い間宮林蔵が、
 密かに、江戸大丸店裏口より諸国への探索に出、樺太までに達したとも聞こゆ。

      → かのメリケン国ペルリが、日の本国攪乱を企むため、もたらしたとの説もあり。

    (ウソッキーペデイア初刊版・江戸編「講」の項より抜粋;美那山呂愚院野露寺所蔵)

 選者註:下総国野露藩滓家元江戸家老雀噂(じゃくそん)翁著、珍聞集「好事演」にも同様の
     記録があるが、保存状態はなはだ悪しく、読解が困難なため今回は紹介を断念した。
 注 文章は、なにしろ偽古文書であるがため、言い回しに多数の誤記、誤字、誤用があります。
   従いまして、転記・転用は○○学会へ混乱を招く恐れが無いとは言えませんのでご遠慮下さい。

メリケン琥(こ)

 女人が用いる化粧品の一つ。
 神奈川宿で売られたのを嚆矢(こうし)とす。

 効能書きには、「その品、顔、また腕など着物より露にせし肌に塗り、夏の油照りの道を
 一刻(約2時間)ほど歩けば、小麦色と相変わり、漢子(おのこ)ども、その色香に迷い
 悶えなんとす」と記す。

 幕末期に江戸に入り、爆発的な人気となりしが、原料が小麦であることが発覚し、
 後、幕府より禁令が出され廃れたとのこと。    → 天麩羅粉と同義の異説あり。

    (ウソッキーペデイア初刊版・江戸編「化粧」の項より抜粋;美那山呂愚院野露寺所蔵)
   注 文章は、なにしろ偽古文書であるがため、言い回しに多数の誤用があります。

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