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巻8−1633
作者不詳(さくしゃふしょう) 秋相聞 或る人の尼に贈る歌 手もすまに植ゑし萩にやかへりては見れども飽かず心尽さむ
手間をかけて植えた萩なので、かえって逆に、見ていて飽きず、面倒見るにあれこれ心が痛みます。
巻8−1634
作者不詳(さくしゃふしょう) 秋相聞 或る人の尼に贈る歌 衣手に水渋(みしぶ)付くまで植ゑし田を引板(ひきいた)我が延(は)へまもれる苦し
衣の袖に田の水垢が付く程までにして植えた田を、鹿おどしのための引板引いて守るのも苦しいことです。
巻8−1635
大伴家持(おほとものやかもち) 秋相聞 尼頭句を作りて大伴家持尼につぎて末句等をこたえる歌 佐保川の水を堰(せ)き上げて植ゑし田を刈れる初飯(はついひ)はひとりなるべし
佐保川の水を堰き引いて植えた田を刈って出来た初めての白飯を、ひとりで食べるのですねえ。
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