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イタリア徒然
イタリアに暮らしつつ、寄り道をしながら、中世を旅するブログです。

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ルシヨン・ロマネスクその13

いよいよルシヨン・ロマネスクの真髄、カニグーのサン・マルタン修道院Abbaye Saint Martin du Canigou訪問。
この修道院については、ロマネスクなんてまったく関係なく生活していた二十数年前に耳にして、「そんなところにそんなものがあるの」という感じだったので、まさか自分が恋焦がれた挙句に訪ねる日が来るとは、というそもそもの経緯がある上に、この、初めての訪問の記憶、本当に素晴らしかったものですから、自分のロマネスクの歴史の中では、最高の宝物のひとつで、これは語るべきものではないのでは、みたいな、なんというのか、よそ様にはどうでもいい葛藤がありました。
記事にしたくない、でも、こんなに素晴らしかったんだよ〜!と、叫びたい、という二律背反(日本語、正しいのか?)。
でも、どんなに素晴らしい記憶でも、忘れちゃうんですよね、いろんなことを。それは過去の経験からよくわかっているので、やっぱり自分本位で、記事にしようと思います。

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カニグーを目指すためだけに、前泊は地味なプラドにしたというお話を、前回の記事で語りました。朝食もないホテル。それもある意味、ちょうどよかったのです。というのも、目論見としては、早めにカニグーの麓について、誰よりも早く訪ねる、というのが目的だったから。
とは言え、残念ながら、フランスの朝は遅く、カニグーの修道院はガイド・ツアーのみで、事前情報では、ツアー初回は10時となっていましたから、早くつけばいいというものでもない。
とは言え、登らなければいけない山道系は、下ってくる対向車がいない時間に目的地に着くのが鉄則(わたしの、ですが…)。
というわけで、いろんな無駄を承知の上、プラドのホテルを出たのは、7時45分。安宿ですから、宿代の精算は到着時に済んでいるし、早朝出発も問題なしです。ただ、空腹…。どこかでカフェがあろう、と思いながら、カニグーの麓、山登りの始まるカステイユの村に着いたのが、8時15分。そして、カステイユの村は、びっくりするくらいひなびた村で、カフェどころか、パン屋さんすらないような…。

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村までは緩やかな登り道で、山道というほどでもなく、ただ、登り道。そろそろカステイユか、と思ったあたりで駐車場の印に出会ったものの、登山口も分からないような道なりだったので、村に入りこみ、通りすがりの人に、改めて駐車場を尋ねました。「通り過ぎてきた駐車場でも、この先の駐車場でも、同じようなもんだけど」という指示でしたが、結局道なりに、その先にある駐車場まで行きました。駐車場と言っても、狭い土地を、ぎりぎり平地にしたような空き地で、たいしたものではありません。ただ、坂道発進が苦手なわたしとしては、山道しかないような土地で、平地があるだけで大いにありがたいということです。

それにしても、フランスでは、朝が遅いとか、バール文化がないとか、これまでの旅で結構分かっていたはずなのに、でも、カニグーは結構な観光地だし、という気持ちがあったので、まさか朝ごはんをいただけるカフェに出会えないとは、想定外でした。カステイユの朝8時15分は、まるで6時と言ってもいいくらい、村中が寝ている感じでした。

朝飯前で、山登りかよ!とつぶやきながら、登山口へ。

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登山口には修道院の案内があり、確かに、ガイド・ツアーのみで、初回は10時とあります。それにしても、まだ8時25分だぜ!歩きでの登りは、25分から50分とあります。わたしは、(修行で鍛えているせいか)意外と健脚なので、早すぎますが、仕方なし、上に何か(朝ごはん)あるかも、と期待もしながら出発しました。

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かなり激しく、山の風景が広がります。前日は雨だったし、この日も決して快晴は期待できない天候。ひどい雨にならないことだけを祈っていましたが、幸い曇天。そんなお天気でも、とりあえず早朝だし、わたし以外には、人も車も通らない道を歩いているので、静けさの中に聞こえるのは、空気のそよぎや水音で、実はかなり気持ちのいいものでした。
こんな、殺風景な岩から生えている高山系の多肉植物を観察しながら、のんびり。

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このタイプの多肉は、地中海性のこのあたりの気候に適しているらしく、あちこちの岩場で多く目にしたので、ちょっと気になっていたので、このカニグーの山歩きでは、かなり楽しめました。

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この山道、おそらく昔は、ミラノからも近いチヴァーテのように、本当に徒歩でしか行けない道だったのでしょう。今は、ある程度舗装がしてあり、ジープで往復できるサービスがあるようです。本音を言えば、やっぱり車道にはしないでほしかった、というところです(この車道になっている道のほかにも、徒歩でしかアクセスできない山の道もあるようですが、それは相当厳しい道のようです)。
わたしは早朝登山だったので、下ってくる車はいませんでしたが、登っていくジープは2台ほどいました。車道になっている分、歩くのも楽ではあるのですが、風情はずいぶん損なわれますよね。

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途中にあった教会サン・マルタン・ル・ヴュSaint-Martin-le-Vieux。

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目指しているサン・マルタンと同じ名前の古い教会。ここで、道程の半分ぐらい、後20分とあります。
最後はちょっときつかったですが、それでも、結局出発から約半時間、8時55分に到着。

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初回ツアーまで1時間ちょっと。いくらなんでも早すぎるだろう?観光客は、誰もいません。さて、どうしたもんか。

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おなじみのロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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