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イタリア徒然
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カスティーリャ・エ・レオン、その38

長い一日も終わりに近づきつつありましたので、あとは宿泊地に向かいながら、立ち寄れる場所に立ち寄る、ということで、いくつか候補のある中で、幹線道路に向かう途上にあるリオセコRiosecoに寄ることとしました。

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サン・ファン・バウティスタ教会Iglesia de San Juan Bautista。

例によって村にたどり着いたものの、教会は見当たらず、しかし、ほぼ飲まず食わずで走り回っていた一日の終わりですから、自力で探そうという気力もほとんどなく、道端に停車して、しばしめまいのしそうな疲れにうなだれておりました。しかし、そこにいても、誰かが何をしてくれるはずもないので、身体にムチ打って、クルマを降り、すぐ目の前で作業トラックを今しも発進しようとしているおじさんに尋ねてみました。

そしたらその方、実に親切で、教会への道をとても丁寧に教えてくれた上に、この後はどこに行くの?ああ、そこだったら、こうやって行くとすぐ幹線に出るから云々、とこちらが考えもしなかった次の心配までしてくださいました。
こんなに気が利く人って、そうそういません。
きっとこのおやじは、仕事ができる人に違いない!または気が良すぎて、あまり成功していない人かも知れない!
なんちゃって、勝手に人の人生を想像して、楽しんでしまったりして、気力が戻ってきました。

で、道なりに村はずれに行き、出会ったのが、トップの教会。

こういうのって、一瞬がっかりはしますよね。もともと、「必ずしも訪ねなくてもいい教会」というカテゴリーに分類していましたから、大きな落胆はないのですけれど。
しかし、こぎれいに保たれていることは確か。その上、脇には、しっかりと説明版まであったので、村では大切にされている教会です。

「オリジナルは12世紀だが、当時の遺構は、南側にある扉と、美しい後陣の姿だけにとどまる」、と、その説明版にあります。
南壁側は、廂が設けられています。全体がすっかり新しいですが、廂まで設けるということは、きちんとミサが行われているんでしょうね。

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肝心の扉ですが、いたってシンプルなものでした。

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創建当時からこれだったのなら、本当にシンプルな建造物だったのですね。ソリアも近いのに、石工さんを呼ぶこともしなかったということは、経済的な問題かしら。

後陣へ向かいます。

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こちらには、ちょっとした彫り物があります。どれも大変シンプルで、地元の石工さん作、という感じかな。

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いろいろなモチーフが、統一感なく並んでいて、結構面白いんですが、いかんせん摩耗度も激しくて、肉眼ではディテールはわからないです。

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それにしても、軒持ち送りの彫り物は、いくつもズームアップして撮影しているのに、なぜか、後陣側からの後陣全体の写真がないんです。かすかに記憶をたどると、確かに、ぐるりと周囲を回っているので、撮影できない状況ではなかったと思うのですけれど、やはり、相当疲労が激しくて、集中力に欠けていたのでしょう。
一日の限界というのは、いろんな意味であるので、こういう回り方はあまりよくないですね〜。と言いながら、いつもやっちゃうのですけれど。

さて、10分程度の簡単な訪問を無事終えて、向かったのはカラタニャソールCaratanazorという村です。

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大変懐かしい村。もう十年以上前になりますが、レンタカーでこのあたりを走り回った時に、たまたま見つけて立ち寄った村なんです。その当時は、すべて行き当たりばったりの旅をしており、カラタニャソールも、ガイドブックを読んでいて、人口が40人という記載に、一桁間違えているのではないか、もし本当に40人しか住んでいなくて、中世の街並みがあるようなところだったら、これは面白そうだ、と思って、訪ねたんです。
それなのに、国道を行くと、村の表示がでかでかと出ていて、とても人口40人の村とは思えないので、びっくり。要は、結構な観光地だったのですね。

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村に入るには、まるで隠里のような塩梅で、岩山の間をくぐるような切通のような坂道を上るのですが、そのまま、村のメイン・ストリートとなります。その道沿いの建物には、廃屋もありましたが、中世の田舎そのまま。興奮したのを覚えています。

今回訪ねるにあたって、観光地化が進んで、とんでもないことになっていたら、ちょっと嫌だな、と危惧していたのですが、そんなことはなくて、以前訪ねた時と大きな変化はありませんでした。

当時は、この旅籠一軒しかなかったけれど、今は、ホテルやレストランの数は、もうちょっと増えたのかもしれませんが。

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旅籠のレストランで、ミネストローネというお皿を頼んだところ、くたくたに茹でた山盛りのインゲンマメが出てきたことを、ふと思い出しました。ミネストローネ(イタリア語では野菜スープ)が茹で野菜とは夢にも思わなかったので、すごく驚きかつがっかりしたんですが、10年たっても覚えているくらいのがっかりだったんですね。我ながらびっくり。

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それにしても、かわいらしい村です。ロマネスク的には、地味なものがあるだけなんですが、村の小路をうろうろするだけで楽しい。

この、大きな煙突も懐かしい!

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かまどの上にあるんですけれど、大きいのと、レンガ積みしてあるのと、上にかぶさっているメタルの形状の面白さ(いろいろな形がある)で、夢中になってスケッチしたものです。

いいなぁ。

ちょっと観光記事になってしまいました。次回は、カラタニャソールのロマネスク。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
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  • ああ、こういう場所好き〜!クタクタのミネストローネでも多分大丈夫(≧∇≦)!

    疲労と観光、ギリギリのラインの辛さ、わかります!

    [ まーたん ]

    2016/11/7(月) 午前 8:00

  • 顔アイコン

    まーたんさん
    この村は、いいよ。本当にいいです。また泊まりに行きたいなぁ。あの煙突、スケッチしたい。そういう余裕の旅をしたい。って思う村です。
    そう、クタクタのミネストローネでも!

    [ corsa ]

    2016/11/8(火) 午前 7:36

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