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イタリア徒然
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2016.08.オーヴェルニュの旅 その101

この旅の最後の一日は、オーヴェルニュの友人宅から、シャンベリーChamberyの鉄道駅までの移動途中にあるいくつかの教会巡りです。
まず向かったのは、出発地から1時間半ほどのドライブとなる、Champdieuです。

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シャンデューChampdieuのサン・セバスティアン教会Eglise Saint-Sebastien(修道院教会Eglise Saint-Prieureという記載も見られました)。
かつての修道院の遺構が残っている中に、教会もあるという作りとなっています。そして、いかにも修道院がもとになっている村であることが明らかな村なのですが、門前町というよりも、修道院そのものが、時代とともに村と同化して、村の中に溶け込んでしまったような作りとなっており、独立して捉えるのが難しい建物となってしまっているような、そういう場所です。
こういう土地は、なるほど、と思わされる様子がよくわかりますので、是非、グーグルマップなどで、確認してみてくださいね。教会を中心とした感じで、いわゆる旧市街が形作られていますが、ここは、本当に小さくて、旧市街となっているところが、本来修道院だったろう、とよくわかるんです。

表示に従って旧市街に分け入ると、いきなりこんな様子。

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修道院が、戦う拠点となっていた都市国家時代みたいのがあったのかもですね。これは明らかに城構造で、道も「お城通りRue du Chateau」となっていたと思います。
ごつい建物が見えてきます。

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もはやほとんど再建と見受けられる地味な入り口があります。

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かすかに残るロマネスクのかわいいやつ。

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久しぶりに出会ったウナギイヌ尻尾の二股人魚です。全体に優しい色合いの石が使われています。アーチのシンプルな彫り物も、おそらくオリジナルなんだろうけれど、実にシンプルです。海に近いわけでもないのに、波型にも見える文様ですが、蕨型的な、植物の新芽モチーフなのかもしれないですね。

中もまた、光を和らげるような優しい色の石で、そしてシンプル。

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こういうのって、ほっとします。
ほっとしたうえに、にっこり。

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洗礼盤的でもなく、形としては、井戸の口かとも思いますが、どうでしょうか。彫られているモチーフは…。ぱっと見、かわいい悪魔くんにも見えるんですが、足元には蛇っぽいフィギュアが踏んづけられています。ということは、悪魔どころか、戦う天使ミカちゃんか?!でも、頭がつるっぱげに見えるのが、どうもね、笑。
大天使が彫られているとすると、洗礼盤の可能性もあるんですかね?

植物系のシンプル柱頭が多数ですが、時々人物フィギュアも混ざっています。

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写真だとわからないのですが、おそらく結構暗かったので、ほとんどの写真がぼけちゃってました。植物モチーフと組み合わせたヒトのフィギュア、独創的でなかなか楽しいんです。鮮明なのが少なくて、残念。

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全体、線が太くてシンプルさを前面に押し出したタイプの彫りですが、それぞれ風味が違っていて、楽しいですよね。

唐突に差し込みますが、内部側壁に見られたブラインドアーチ。

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他の記事でも書きましたかねぇ。この、半円と三角のアーチというタイプは、結構目にするんですが、オーベルニュのスタイルですかね。またはフランス全体にあるのかな。多分イタリアにはないんで、毎度気になりつつ、ちゃんと調べるなり、全体で確認するなりしたことがありません。
こういう小さな疑問や気付き、出会う度に、あ、これ調べたかった奴だ、と思い出すんですが、旅を終えて、日々の生活に戻ると、なかなか…、笑。

さてここは、珍しくクリプタがあります。それも、結構好きなタイプでした。

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これは、古い時代の教会のクリプタだったようです。11世紀。イタリアでよく見られるタイプに似ていると思ったら、柱は、ローマの遺跡からぱちってきた再利用ということで、なるほどでした。
柱頭は、明らかに上の教会とは違う手ですよね。これも、11世紀のものと。

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石も、砂岩ぽくて、ちょっともろそうな。

11世紀と12世紀と、おそらく100年の違いはないと思いますが、時代が経て、シンプルにすることもできるようになるっていうか、シンプル・イズ・ビューティフルみたいな感覚が芽生えるっていうか、そういうのって、面白いですね。
今でも、緻密だったり正確だったりするとすごい、って、美術素人の人の方が思う比率が高いと思うんですけどね、なんかそういう感じって、ありません?

武骨な外観のスタイルからは想像しにくい面白さの教会でした。
光の下に出て、外も観察します。

ここでも軒持ち送りは鉋屑主流ですが、例によって、時々変なものが混ざっています。

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こういうのって、つい正面の顔に気を取られちゃうけど、横っちょまで彫りこみがあって、それが結構謎っぽいって、こうやって、改めて写真見直さないと、絶対にわからないです。この子も、翼みたいなフィギュアと、蹄鉄みたいなフィギュアが彫られていて、今更ながら、大いに謎を感じています。

堪能です。ここでは、最後に、教会守母子にお見送りを受けました、笑。

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最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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  • 顔アイコン

    ロシアの教会の派手さに驚いた記憶が在ります。

    私は宗教的信仰心は無いのですが・・・・・
    どちらかと言えば、この様なシンプルな教会が好みです。

    お気に入りのポチが無くなったので・・・・・
    お邪魔した印にぶろぐにクリックすることに致しました。

    [ 古民家の田舎暮らし<山下亭> ]

    2019/5/5(日) 午前 8:24

  • 顔アイコン

    > 古民家の田舎暮らし<山下亭>さん
    ロシアは、モスクワの派手なネギ坊主系がイメージです。一度は見たいと思っていたものですが、すでにどうでもよくなりましたが、こういったフランスの彩色は、あれにも通じるものがあるような、笑。
    引っ越ししないといけませんが、なかなか実行できないでいます。焦りますね。

    [ corsa ]

    2019/5/5(日) 午後 11:52

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