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イタリア徒然
お引越し中です。

書庫アートの旅

ミラノを中心に、展覧会、美術館めぐりの記録。ミラノは、小さな町ですが、イタリア的にはそれなりの大都会で、ギャラリーも多く、見切れない数のアートがあるんです。
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ミンモ・パラディーノOverture Bresciaその8、最終回

サンタ・ジュリアの見学を終了した後、遅めのランチを取って、今度は、ブレーシャのローマ、ブリクシア考古学公園Brixia Parco Archeologico di Brescia Romaへ向かいます。
Brixiaというのは、ローマ時代のブレーシャの名称ですね。

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この公園、外から見たことは何度かありますが、入場するのは初めてだと思います。
町中にあり、ブレーシャが、ローマ時代からずっと同じ場所で栄えている証拠。

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トップの写真が、左側の建物となり、右の方にはローマ劇場もあり、今もかすかに跡が残っています。この右側の建物の前が、いわゆるフォーラム、ローマの政治の中心地となっていたもので、今でも、当時そのままの地形で、ちょっとした広場となって遺っているのが、興味深いです。

最初に訪ねるのは、現在地である点の左下の建物。ここは、つい最近、二年ほど前に新築でできた部分ということでした。

入場すると、まず、入り口部分で、ちょっとしたブレーシャのローマ時代からの歴史ビデオを見せられます。教育的施設ですねぇ。

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このビデオは、コンパクトな内容ながら、なかなかよくできていて、ブレーシャの町の、土地の成り立ちが、よくわかるものでした。それにしても、見学者が押し寄せたら、ちょっと整理できなそうな狭さです。システムも、数人ずつ見せるような形なので、おそらく混んだら、行列して、入場を待つ必要がありそうでした。
でも、ここも、サンタ・ジュリア同様に、入ってくる人はかなり少なかったです。建物以外は、チケットなしでも入れるせいか、外にいる人は結構多いのですが、チケットを買ってまで入る人は、本当に少ない。地元の人のお散歩比率が高かったんですかねぇ。
わたしとしては、独り占めが好きなので、よかったですが。

さて、この導入ビデオの後、奥の扉が開けられ、見学開始。

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いかにも、最近修復されました、という鮮やかなフレスコ画の残る遺跡に、いきなりミンモで、興奮しました。

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ローマ遺跡と違和感なさすぎ〜!

ここは、これでおしまいなので、本体に進みます。

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茶色い部分は、たぶん修復だと思うんですが、よくわかりません。建物は、ほとんど修復ですね。これらの足元に、ずらりとミンモが並んでいます。

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柱の間や、外壁に沿って並んでいる、この、修復部分の素材にも通じる茶色の素材の立像が、全部ミンモの作品なんですが、あまりにしっくりと溶け込んでいるので、なんだかもうずっとそこにあったとしか思えないたたずまいとなっています。

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一つ一つが、違うスタイル、しぐさ、アイテムもいろいろです。
ロマネスク的に好きだったのが、これ。

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後ろ姿に絡みついているのは、どうやら猫的な動物。前に回ると。

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狐のエリマキ状態になっていました!
この立像も、わざと自然石のような加工をしているんだと思いますが、まるで自然に朽ちたかのような効果が、おそらく場にしっくりくる理由かと思われます。

本体の中に入ると、どうやらここは、神殿の跡という様子で、祭壇状のものだけが横並びに遺っています。最初の部屋のは、小さめの祭壇。そこに、ミンモの絵画作品。

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全体が壮大なためか、この絵画も相当のサイズですが、こじんまりと見えてしまうのが、ちょっとすごいですね。
それにしても、この絵画も、色彩の系統が、もう溶け込んじゃってます。

真ん中にある部屋は、碑文の石板がずらり。祭壇も巨大なものが置かれています。

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この祭壇の側から、この神殿前に広がるフォーラムの広場を、ずっと先まで見晴らすことができたはず。壮大な話です。

その先の部屋は、おそらく何も残っていなかったスペースで、町の模型に光を当てて、ビデオで成り立ちを説明するシステムがありました。

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が、これは、今一つでした。手間暇をかけて作り出したのでしょうけれど、つまらないというのは、致命的。

神殿を出て、劇場の方へ。

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残念ながら、劇場の構造は、かなりダメになっちゃってます。劇場は、ローマのあった地域のあちこちに多く残っていますが、ここのは、かなりダメの方の一つでしょうね。
ずらりと並んだ円盤状のオブジェが、ミンモの作品です。

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この作品は、数年前にローマに行ったとき、コロッセオと向かう広場で、別のタイプを見ました。ミラノの美術館前の広場でも、いくつか見たな。いろんなバリエがあります。
かなりでかいので、やはりオープンエアが合いますし、もともとオープンエア用の作品なんだと思います。
もしかして、こうして外に置かれている間に、雨風にさらされて出てくる風合いが、作品の味になっていくというのもあるのかなぁ。

かすかに残された段々の観客席。

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古いドゥオモ、ロトンダのところでも言及しましたが、ローマから現代までの二千年で積もるチリは半端なく、中世期からでも、1メートル以上地面のレベルが違うのは、よく見る光景です。しかしブレーシャのチリは、やはりここでもすごい。まぁ、この部分は、チリもあるし、人工的に埋めてしまった部分もあるのでしょうけれどね。
段々席の右手の方は、おそらく、住居等を建てるために、埋め立てして、地面を水平にしたあとなんだと思われます。

そういう場所に、おそらく住居をバンバン立て続けていたはず。
奥の方に見えるのも、すべて一般住宅の建物ですが、おそらく、遺跡の上に立っていると思われます。でも、今更、退去させて、建物を壊して、遺跡を掘りだすことはできないため、既得権として、住居になってしまったという、イタリア特有の事情の結果と思われるのです。

一方で、遺跡内にある、この住居は、廃墟になっていました。

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違法建築ってやつですね。こんなのが、自然公園の中や、文化遺産の中、イタリア中あちこちにあるのです。
ここは、考古学公園を整備するうえで、たぶん、撤去となったものと思われます。

ま、それはともかく、全部なくなってしまったとしても、それはそれ。時の流れには逆らえませんもんね。

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今でも、町中に、これだけの過去が残っている、それだけでもロマンというのか、余裕というのか、素敵なことです。

ということで、最後はもうめちゃくちゃ走りましたが、ミンモを巡るブレーシャの旅、これで終了です。
本当は、地下鉄の駅に、大きな陶器の作品があるはずだったのですが、探してもなくて、おそらく何らかの事情で、設置できなかっのだと思います。が、説明、一切なし。謎。
ま、そういう姿勢の展覧会という意味では、一貫しているかもね。

ブレーシャ、地味な町ではありますが、中世的には、一度は行くべき土地ということで、改めて、紹介する価値はあったような気がします。ミンモには、よい機会を与えていただきました。

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ミンモ・パラディーノOverture Bresciaその7

サンタ・ジュリア美術館Museo Santa Giulia、続きです。
サン・サルバトーレ教会Chiesa di San Salvatoreの、クリプタに入ります。

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美しい!ここは、本堂に比べると、かなり往時の雰囲気を残しています。
それにしても、やはり近年、照明技術が向上していて、インパクトのある見せ方のクリプタが増えているように感じます。ただ、本来クリプタが持つべき暗さや陰影がなおざりにされ、若干明るすぎるきらいはあります。ただし、今回は、ミンモがいるせいもあるのかどうか、そこはわかりませんが。

いた!

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小鳥に説教するサン・フランチェスコではなく、小鳥についばまれるどなたか。ちょっとチクチク痛い…。

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それにしても、なんというロケーション。
クリプタそのものを見に行ったとすると、ちょっと、なにこれ〜、となるかもしれませんが、なんせ、他に誰もいませんし、もしかするとこの展示のおかげで超明るいので、それはそれでありだったかな。
実際に、見学に行った教会が、現代アートの展示会場になっていたことは何度かあり、いくら現代アート好きでも、教会が主目的だと、げんなりしますよ。特に、暗闇にされていたりすると、もう泣きたくなりますね。

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これは、どちらにとっても幸せな結婚状態の展示と思いました。邪魔にならず、逆に、何かアクセントになっている。ミンモが好きだからなんでしょうけどね。
それにしても、やっぱり痛そう…。

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修復、やはり進行中だと思いました。端っこの方とか、以前はかなりごたごた部分があったのですが、その辺が、すっきりきれいになっていたように思います。

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本来は、これで順路終了なんですが、実は、ローマ時代のドムスを見逃していました。というわけで、後戻り。

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オルタリアの家々Le Domus dell'Ortaglia
ローマ時代の家のいくつかが、そのままの形で発掘展示されているスペースです。

そこに、ミンモが点在。

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すごい会場です。アーティストにとっては、やはり挑戦的な企画だろうなぁ、と思いました。あるものだけですごい中に、自分の作品をはめ込んで、お互い殺しあってはいけないわけで。
ここの展示、とてもうまくいっていたと思います。

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改めて、あるものを見る目ができるっていうか。

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黒と。
そして、白。

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男性と女性。対称。非対称。対比。
いろいろ。

この、床面モザイクのモダンさに、改めて、驚かされました。ローマですよ。2千年以上前のデザインですよ。

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サンタ・ジュリア、最後は、そういうローマのモザイク。このモダンさは、ある意味、古代と現代をつなげるデザインだと思います。

次は、考古学博物館に向かいます。ちょっと飛ばしますね。

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ミンモ・パラディーノOverture Bresciaその6

サンタ・ジュリア美術館Museo Santa Giulia、続きです。

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ローマやロマネスクやミンモのカオスをたどりつつ、はっとしたものがありました。

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これ。見るなり、え?と思う方、多いのでは。髣髴とするのは、こちら。

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ベネチアに行くと、挨拶を欠かさない、この方たち。
ま、こうやって並べると、あ、違うか、と思うんですが、一見、すごく似ていませんか。もっとも、ベネチアのは、ロンゴバルド頃の作品で、サンタ・ジュリアのは、ずっとずっと下った時代、13世紀以降のものですが。

こんな素敵なフレスコも、以前見た記憶はないなぁ、と思いながら見学。

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9年もたつと忘れてしまうものも多いですが、この美術館が進化しているのは確実なので、展示の仕方や展示物も、変わっている可能性は大なんです。9年もあると、修復も結構進みますしね。
ちなみにこれは、順路の最後に登場するロンゴバルド時代の教会サン・サルバトーレを、創建後のロマネスク時代に飾っていたフレスコ画です。

で、順路に従って、そのサン・サルバトーレ教会の、まずは二階部分に登ります。
いきなり!

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ここは、後代に装飾されたスペースで、全体がキラキラギラギラ装飾に満ち満ちた部屋。まったく好みではないので、スミマセンが、一切写真を撮っていませんでした。
その、装飾過多の壁や天井に見下ろされている、意外に地味な床面に、のびのびと伸びちゃっているミンモの人型。

仰向けになっているとすると、左手にシルクハット、右足に小鳥、左目の上にエスプレッソサイズのコーヒーカップ、右手には、血管のような杉の木のようなモチーフ、そして、右胸の下の方に、鼻。

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何ですかねぇ。事件ですかねぇ、笑。
自分の靴を入れて撮ってみた。靴っていうか、思いっきり運動靴。
かなり大きいものってわかりますよね。

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上から見ると、これがまた、おもちゃっぽかったりもするね。ヒトの身体の各部分が別々のパートになってるから、組み合わせで変なものが出来たりしそう。
でも、これも見た目は木材だけど、実際のマテリアルは鉄らしいので、動かすのも大変そうだけど。

同じ場所に、ガラス作品もありました。

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これは、実際に見てもよくわからなくて、ほしいとも面白いとも思わず、要は好みではなかったです。
さて、この場所から、サン・サルバトーレ本堂全体を眺めることができます。

イメージ 9


遺り方が微妙な教会ですが、オリジナルはロンゴバルド時代。これらの柱は、1300年以上の間、この壁を支えてきているんです。すごくないですか。床も壁も内陣も、全部新しくなっちゃっているけど、でも、雰囲気はちゃんと残っていて、すごいと思います。

あ、正面にある、ナポリの横町に干された洗濯物シーツ状態のものは、勿論ミンモ。これは、本当にシーツ的な布で、なんだかなぁ、でした。この場所では、ロンゴバルドの勝ちで、かすんだな。いや、そういうバトルじゃないけれども。

下に降り、本堂に足を踏み入れる前のスペースに、ロンゴバルドの浮彫がたくさん展示されています。

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こういうのは本当に好きで、ドキドキワクワクしてしまいます。なんで筋を彫っただけなのに、こんなにかわいいんだろうか。
本堂に入ると、ここは、ミンモ展示のハイライトの一つ。

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コロンと。

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ほとんどの作品同様、これもタイトルなしなんですが、どうも、聖母に見えてしまいます。それがコロンと、頭部だけ。なんだろう、政治や文化や思想や、そういうすべてを含む時の流れを感じさせるみたいな…。苔やら汚れがとても自然なので、製作後、庭とかに彫っておいて、自然のまま朽ちさせたのかな、と思ったり。
そういう、いろいろと余韻を感じさせる作品です。

一方で、その向かいのスペースに置かれたこちら。

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これは何だろう。余韻とは反対の場所にいるっていうか。

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借景となっているスペースには、比較的新しい時代のフレスコ画があるんだけど、これも、考えておかれたように感じたな。

実は、二階部分から見下ろしたとき、目を疑ったものがありました。祭壇近くに置かれているこれ。

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つい先日、パヴィアの展覧会に展示されていたはずの、このサン・サルバトーレの宝、ロンゴバルドのクジャク浮彫。ブレーシャにこれがなかったら、かなりがっかりするよな、とパヴィアで思ったのですが、さすが、レプリカを用意していたんです。
確かに、そういわれてみれば、ちょっとレジン製っぽい雰囲気もあるけど、見たことがない人が見れば、気付かないかも。よくできたレプリカです。

もうちょっと続きます。

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ミンモ・パラディーノOverture Bresciaその5

サンタ・ジュリア美術館Museo Santa Giulia、続きです。

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この美術館の目玉、ローマ時代、1世紀のブロンズ製、有翼のヴィットリア像です。
とってもはかなくて美しい姿。でも、割とさりげなく展示されているから、さらりと通り過ぎちゃう感もあり。

この先、ローマのモザイクがずらりと美しく展示されています。

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こういう白黒の、デザイン的な床モザイクは、大好きです。今は、趣味の消しゴムハンコの素材としても、大変興味深くて、やたらと撮影してしまいました。
消しゴムハンコについても、一度記事にしたいなぁ、と思うのですが、ロマネスクがたまりにたまってしまって、なかなかそこまではカバーできない今日この頃ですねぇ。

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単純にして独創的。ローマのモザイクは、やっぱりすごいです。具象よりも、こういったタイプの方が好きかな。
これなんて、現代にもしっかり通じるデザインですよね。

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これは、先日消しゴムハンコで作ってみたデザインです。

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自分でデザインをうつして、ハンコを彫ると、ますます、すごいなぁ、と感心します。
さて、モザイクに夢中になって、忘れたころに、ふと目に留まるミンモさん。

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小さなエスプレッソサイズのコーヒーカップも、どうやらお気に入りのアイテムらしいです。いろいろな作品に、くっついていました。

それにしても、危ない危ない、これでは、ローマに混じって、通り過ぎてしまうぞ、と注意した途端、まさに見逃しました。

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この、真ん中の。友人が気付かなかったら、私は正面にある彫り物に目が行ってしまって、完全に無視状態でした。

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木箱の上に、牛と、骸骨が混ざったフィギュア。やはり、お棺をイメージしているんでしょうかね。なんだかいかにも埋葬品的な雰囲気があって、展示の中に溶け込んじゃっていますよ。

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だって、このあたり、なんだかどかどかと並んじゃっているんです。展示しようもないよ、こんなにあっちゃ、と言わんばかりの無造作な展示。

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ローマの石棺が続きます。
それらの彫り物も、面白かったり愛らしかったりで、本当に目移りする数です。
でも、これはさすがに、目についた!

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なんだろう。黒い家。でも、怪しい様子ではなく、人形の家的な、愛らしいものなんです。コーヒーカップや、金平糖のせいもあるのかしら。
きっと、内部へのイメージを喚起する、入り口のせいだと思うんです。

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これ、結構大きい細部なんですが、手乗りサイズだったら、ほしい作品だなぁ。

この後は、またガラスケースに入った小物の展示が続くのですが、ロンゴバルドの金細工の十字架のケースに、ずらりと並んだこれもまた、一見は、確実に古代の品物の展示でした。

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一つ一つ、デザインが違うツボ状のオブジェなんですが、どの一つをとっても、異常にかわいくて、ほしい〜!

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ミンモさんの作品は、これまで大物しか見たことがないのですが、こういう小物、大変惹かれます。

現代アートではありますが、ロマネスク・ファンであれば、おそらく好きだと感じる人、多いのではないかと思うんですが、どうでしょうか。

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これ、どう見ても、テラコッタでしょう。でも、なんと鉄製。手に取ってみたいものです。

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すぐわきに、本当のローマのものがあるから、なんだか笑えるっていうか、面白い展示です。

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お、終わらないぞ、これは…。

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ミンモ・パラディーノOverture Bresciaその4

サンタ・ジュリア美術館、続きです。

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サンタ・マリア・イン・ソライオ教会Chiesa di Santa Maria in Solaioを出ると、またこのような中庭があり、先に進むと、別の回廊に出ます。

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ここも、回廊を取り囲むようにして、展示スペースとなっているので、焦ることはないのですが、回廊中庭の真ん中に怪しい姿が見えてしまっては、出ないわけにはいきません。

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怪しい姿は、やはりミンモでした!
人が背負っているのは、木にしか見えませんが、これももちろんブロンズの造形です。

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おっぱいがあったので、女性のフィギュアに違いありませんが、何とも立派な分厚い背中。どっしりと、母なる大地的な背中ですねぇ。
でも、離れてみる後ろ姿には、何かはかない頼りない空気をまとっている感もあるのが不思議です。

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それにしても、借景が素晴らしいです。もうずっと、この場所に佇んでいる人にしか思えないしっくり感。

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大きな手や、鳥の巣状に絡まっている枝にくっついている数字フィギュアは、ミンモらしさと言えるアイテム。たぶん。

屋内に戻り、見学を続けます。
古代のものが並んでいる廊下の柱頭にどかん。

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左側に置かれている中世の兜、フルフェイスのタイプ、かなり好きなアイテムです。

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古代や中世の発掘品と思えないこともない見た目だったりするのですが、よく見ると、いきなり顔が飛び出ていたり、何かしらの遊びがあるんですよね。こういうのがかわいくて、好き。
すぐわきに、エトルリアのかわいらしい発掘品が並んでいると、もう何が何やら、どれがどうやら、わからなくなってきますけれど、ミンモはやっぱりローマじゃなくて、エトルリアやロマネスクの系列にいる。

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こうなると、普段はさらりと見るだけの古代のコインなんかも、妙に一所懸命見てしまいます。だって、どこに何が潜んでいるか、わからないし、見逃したくないし。

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どうですか。古代のものも、まるで現代アートに見えてきませんか。

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そんな展示の中に、いきなり道をふさぐように。

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こんな壊れ物をなぜ、とさらりと見過ごしそうになったところで、同行の、現代アート、ほぼ興味なしの友人が、「ミンモじゃ〜ん」と指摘してくれましたとさ。
あらら、確かに数字が潜んでたわ〜!
その場の展示に、あまりにもしっくりと溶け込んでいたので、もう完全に発掘品かと…。

本物の発掘品たちも、すごいです。

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こんなの、掘ればどんどん出てきちゃうタイプのものなんだろうなぁ。

ちなみに、ブレーシャは、規模的にはたいした町じゃないのに、数年前に地下鉄ができました。まぁ、中心部は小さいけれど、産業地帯でもあり、郊外に工場や倉庫がたくさんあるからなんでしょうが。
それにしても、おそらく、地下鉄工事は、さぞや難航したのでは、と想像します。ローマほどではないにせよ、でも、ローマ時代、かなり栄えていたはずなので、掘れば遺跡に突き当たるっていうことは、あったんじゃないかな。

テラコッタの破片シリーズ、さり気に連続展示。これなんかは、ミンモっぽいテイストが勝ってるかな。

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数字でしょ。そして、これは手。

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そして、また兜類。

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一個くらいほしいもんだ、とつい手が伸びたりしてね。

なんか、この日、本当に見学者が少なかったんです。この前に訪ねたロトンダは、かなり混雑していたし、町には地元の人々も繰り出していたのに、なぜかサンタ・ジュリアは超閑散。私は二度目ですが、同行の友人は、複数回来たことがあるけれど、こんなに人がいないのは初めて、と驚いていました。

見学の順路の先々で、係員が、あとをつけてきたり、あからさまに監視しているのが、友人はうっとうしかったようですが、田舎ロマネスクに慣れている私は、独り占め大好きだし、警備員と二人きりとかよくあるので、まったく気にならず。何が幸いするか、わからないもんですね。

この、ガラスケースの展示が秀逸でした。っていうか、俺たち、あほか?の象徴的な。

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この、長耳頭部って、ミンモの有名アイテムだと思うのですが、っていうか、そもそもこんなフィギュア、古代にないですよね。よく見たら、脇に手もあるじゃないか。
それなのに、二人して、完全に古代ものと思い込み、私など、あらま、あの長耳フィギュアは、オリジナルじゃなくて、こういうとこからインスピレーションを得たのねぇ、なんて思っちゃって。あほだ〜!

わざとこういう展示にしたんでしょうが、どっぷりと遊ばれちゃいました。

こんなペースでやってると、一生終わらなそうだけど、ま、自分的には楽しいのでいいか。
ロマネスク・ファンの皆さん、申し訳ありませんが、時々何か出てくるので、辛抱強くお待ちくださいね〜。

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