先住民族末裔の反乱

〜民主主義の危機!国家の危機!もう黙ってられない!

全体表示

[ リスト ]

前回取り上げた調査報告書の要点は、(一部訂正及び追加個所は下線部分)
①加計100%出資のSID創研が設計を担当することの正当性の説明
②経済波及効果の正当性の説明
③決算書関係について
(a) H27からH28にかけて経常収支は落ち込むものの(5.2億円→0.7億円)、基本金繰入前の最終当年度収支は上昇(4.4億円→36.2億円)、最終当年度収支は大幅減(▲0.4億円→▲10.4億円)
(b) H29.3.31時点での純資産額は698億円で債務超過ではない
(c) 余剰金(現金預金ー流動負債ー第4号基金)が127億円超
(d )H27.3月以降の借入は49.8億円
(e) 今年中に民間金融機関(恐らくUFJ?)から60億円を元金2年据え置き、利息0.5%で借入予定
(f) 新学部(獣医学部)収入は24.2億円を見込み、平成35年度には黒字に転換
(g) 負債比率は19.9〜24.5%、負債償還比率は5%で財政状況は問題なし

 ①②については御決まりの既定路線でマンガ描写にすぎないとだけ言っておく。但し、公正・独立性の観点からは、学校側と資本関係のない設計会社が選択されることが望ましいとだけ言及しておく。
 本題はこちらの③である。
(a) (f)について
経常収支は明らかにH27から28にかけて落ち込んでいる。だが何故、当年度収支は真逆の結果となるのか?
これは平成28年度の各財務資料がないために分析できない。だが調査書に依ると、基本金繰入額がH27は4.8億円に対しH28には約10倍の46.7億円に上る。いったいこれは何を意味するのか。確かに建設中の建物の費用を基本金に繰入することは可能なのだが。
そこでまず基本金取り崩しの条件について、文科省のHPより抜粋すると、
 基準の第30条第3項
「固定資産を借入金(学校債を含む。以下この項において同じ。)又は未払金(支払手形を含む。以下この項において同じ。)により取得した場合において、当該借入金又は未払金に相当する金額については、当該借入金又は未払金の返済又は支払(新たな借入金又は未払金によるものを除く。)を行った会計年度において、返済又は支払を行った金額に相当する金額を基本金へ組み入れるものとする。」という規定が設けられた。(昭和62年基準改正)
 つまり過去の借入金や未払金の返済金額が基本金組み入れに回された可能性が高い。
因みに報告書では「経常収支がマイナスの場合は経営状態の悪化が予想されるが、設備投資活動による場合は悪化していない」と言明しているが、果たしてそうであろうか。
いずれにせよ、H27年から28年にかけて経常収支は7分の1に下落、当年度収支の赤字が25倍上に膨らんでいることから、報告書記載の内容にはおおきな疑義が生じる。
具体的に如何なる活動が何のために廃止され、どの固定資産が如何なる合理化によって必要となくなったのかについてが何ら示されていない。これは明細調書を確認せねばならない事項である。
また獣医学部の収入も単なる概算額に他ならない。従って、当該報告書の収支の信憑性は極めて低い。
 これは近く公表される平成29年度決算において、実収入額と共に検証するべきであろう。

 次に(b)について、学校会計は基本金と言う特殊な項目があるため、そのままでは一般会計とは比較しえない。通常は、資産ー負債=純(正味)資産と考えられる。学校会計でこの考えを用いてはならない。
基本金とは、
  1. 第1号基本金≒教育に必要な固定資産の取得価額(但し、自己資金調達分)相当分
  2. 第2号基本金≒将来の設備投資に備えた財源確保
  3. 第3号基本金≒基金(奨学基金等)として保持する資産相当分
  4. 第4号基本金≒1か月分の運転資金相当分
 これを念頭において、1号基本金は減価償却累計額に類似相当する負債項目だと認識する必要がある。
すると、加計の貸借対照表から純資産を修正により算定すると、


H28.3.31


総資産 872億 − 1号基本金762億 −負債210億 = 純資産 ▲100億円(債務超過)


H27.3.31


総資産 832億 − 1号基本金758億 −負債175億 = 純資産 ▲101億円(債務超過)

これに2号基金を含めると、
H28.3.31 → ▲125億円
H27.3.31 → ▲129億円

 つまりこれが実態上の純資産、即ち過度の債務超過状況に陥っている。一般企業であれば当然破産、倒産状態である。

 さらに(c)について、報告上の数字は確かにそうなるのだが、ここで疑問が生じるのは“過剰な現金預金”である。
現金預金は194億円とされるが、本当に存在するのであろうか。ここで蓋然的な状況を列挙すると、
○UFJから60億円の融資を拒絶された事実
○最近UFJの独自監査を加計が受けていること
○確定した不良債権110億円の存在
○事業団に抵当を設定されるということは返済不能とみられること
○現金預金は実体がなくとも銀行の残高証明書で容易に偽装できること
○H27年以降、運営資金はほぼ実収入と借入金で賄われていたこと
 以上を勘案すれば、当然現金預金はあれば、返済の履行遅滞に陥るとは考えにくく、またこれを担保に60億円程度なら借入は可能であったと想像されることからもその実在性を疑わざるを得ない。

 (d )について
 報告書にはH27.3月以降の借入は49.8億円と記載されているが、登記簿から拾った借入金は55.5億円である。

 (e)について
  今年中に民間金融機関から60億円を元金2年据え置き、利息0.5%で借入予定と報告書で会計士は述べているが、実際は先述したように失敗した模様。 

 あとは(g)を残すのみだが、これは繰越損失と含めて次回に説明を行いたいと思う。
 



この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事