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ここ数年、「六次産業化」という言葉が踊っている。
まさしく踊っていると言ってもおかしくないくらいの頻度で言葉を耳にする。

背景には、農産物をままの姿で商品として消費者に送り出すことの、「今のシステム」での限界があるとされている。
少しでも付加価値をあげていくことは、大切な姿勢だと思う。

ただ一方で、現在の国が全面バックアップしての6次産業化は果たして成功するのだろうかという疑問も湧いてくる。


その昔、日本全国至る所にハコモノ整備が進み、結果として十分な利用が図られずに、現在は無残な姿をさらしているモノも少なくない。もちろん、しっかり利用されているケースも多々あるだろうが、その能力をいかんなく発揮しているものは全体の比率からすれば少ないのではないだろうか。

そして、「景観・環境整備」もしかり。景観に配慮した、生きものに配慮した農村整備ということで、これも至る所で取り組まれた。結果はどうだろうか。

ハコモノも本来は必要なものだし、景観や環境に配慮した整備も必要なのに、結果としては不要なものになってしまっている例があまりにも多い。

何故、このような結果になったのだろう。

ハコモノも環境整備も、多くの人たちが「そりゃ、あればいいよね」という作る上での正当性が、その当時の関係者にはあった。
国はそのあたりのキャッチアップが上手い。まあ、当然と言えば当然だけど。
そして希望者を募り、ちゃんと利用してよねと計画を提出させて取り掛かる。

でも、実際は利用されない。
制度的には事後評価などがあるが、あくまでも国が利用主体ではないので、なんでちゃんと使ってくれないのか!と感じている担当者も多いのが実態じゃないかと推察している。


「現場に合っていなかった」、有り体に言うと、誰も「心の底から必要」と感じていなかったということに尽きる。
もっと言えば、それら計画を仕込む方も、仕込まれる方も心構えができていなかったと言うことだろうと思う。


助成金、補助金をもらえるなら、タダで施設ができるならという容易な覚悟で行政担当者が話を地元に持ち込み、現場が了承するという仕組みは罪が重い。

そこに原因があると仮定すると、六次産業化は果たして同じ轍を踏むことなく推進され、目標とされている10年後に10兆円の市場規模へと拡大していくのだろうか。

(伊藤 浩正)

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