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1月4日に下鴨神社で開催された蹴鞠はじめ奉納神事を見学しにいった。
天候は晴れ。少々暑くダウンが必要ではないような気候であった。
会場は楼門をくぐり舞殿と神服殿との間に設置された鞠場。
ここの蹴鞠神事は見学者が非常に多い。
前回もそうであった。
これまで数多くの神社の境内における伝統行事の奉納を見てきたが、ここの神事見学者は特に多い。伝統行事というのは滅多に見ることができないから見る価値があるんでしょうね。
蹴鞠も競技カルタのように全国区に広がる伝統芸能のスポーツ化を図る意欲があれば、もっともっと広がりを見せてもいいのではないのでしょうか。
神事の奉納の意味についてこうしたところに出向くたびに、深く考えさせられる。
単なる年間スケジュールのルーチンワークと化しているようにしか見えないのであるが、そもそも神事と化しているからこそそうなんであろう。決まり切った内容と行動である。
何事も続けることの意味はある。これは神事に限ったことではない。
繰り返すが、何事も続けることの意味はある。そして、これは神事に限ったことではない。ありとあらゆることも当然である。
確かに、芸能の保存をし続けることのたいへんさを考えるだけでも理解できる。
神事は興行ではないということも十二分に理解してはいるけれども、そもそも寺と異なる神社の存在意義を考えるならば、五穀豊穣を通じて「人間行動と生活様式の発展」を参拝者たちのひとりひとりが自覚して自ら行動を起こしてゆくことである。単なる神頼みをするところではない。そもそも神というものは存在しない。自分は無神論者であるから、かような奇異な奉納行事に興味が湧き、時間をわざわざあけてまで見に行くのである。
非常に多くの方が見に来られている。おそらく毎年来ている人が多いのではなかろうか。
奉納神事は本来伝統行事の保存のみならず発展を当該行事に関わる人々が真摯に祈願するところであって、無関係な大衆に見せるものではない。
大衆に見せて参加させるのは神社ではないところのほうがいい。
行事は興行ではないのだけれども、プロが関わってくると、視点が大きく変わってくるだろうね。
これじゃあ毎年同じことの繰り返しである。だがそれが保存の意味を達成していることになるから、それ以上の要求はできないということになるのだろう。
そもそも保存をすること自体が難しいことなのかもしれない。現代においてはね。
画家の長谷川利行(享年49)の言葉に「今かいとほし」というのがある。彼は歌人でもあった。
むかしも今であり、未来も今である。
去年見た奉納も今年見た奉納も「今」である限り、来年の奉納もまた「今」であるということである。
保存の本質は、この「今」というものを大切にしているという意味で同じものを奉納してゆくのである。
だが、別の視点もできる。
生地は縦糸だけでは生地にならず、横糸があってこそ生地として現れる。
物の見方も縦糸だけでなく横糸の見方も当然必要である。
保存という縦糸と発展という横糸だ。
保存に形骸化された実体は過去の映像を見るだけでも十分なのではないのかな。
今年は去年と異なるところが発展である。
ま、それほど人間は深く考えているわけでもあるまい。
だからそれに胡坐をかいた行事進行が毎年続くのであろう。
興味のあるなしは関係なく、そもそも奉納も神事も大衆に見せるべきものではない。見せるべきは興行主に任せることだね。やっていることが中途半端だ。全国的なスポーツ化を図るべきだろう。平安貴族のお遊びから発展した現代スポーツに。新たなルールづくりをして知名度を高めるべきだろうと思われる。
ともかく、このような見方をする人間もいるということである。
人間は自分たちがしていることを間接的に知らしめるところに胡坐をかく癖がある。
白峰神宮での蹴鞠神事は見学者も参加できるが、下鴨神社の蹴鞠はじめは非常に多くの人が見学に来られるためそれができないことは解っている。
下鴨神社の最寄りに江戸の豪商三井高利を祖とする旧三井家11家の保養所がある。それが利用されなくなり、国有化した。建物は重要文化財に指定されている。
現在は一般に教室や会議などに利用されるようなシステムづくりをしている。
入ったことがなかったから入った。建物の内部は撮影禁止。
このように入場料をしっかりととるべきところはやはり商人魂が根付いているね。
内部はちょっと辛気臭い古畳の部屋が数多くあり、華道、茶道、書道、その他芸能の会議場、教室、自治会の会議、など利用できるような風情を醸し出しているが、狭い。。天井も低い。
しかしこれが古都京都の雰囲気なんでしょうね。
三井家11訓はおもしろく読ませていただいた。
財閥は解体されたとしても、三井グループはさまざまな分野に進出している。三井住友銀行を中核としてね。自分のマイバンクでもあり、さくら銀行からのつき合いである。
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