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土曜、河川敷にてスケッチをしていると、
「ホ〜ホケキョ」と鳴く声がする。
ふりかえれば、ウグイスがいた。
ウグイスは臆病だから人が近づくと逃げる。ハクセキレイは人に近寄ってくる。カラスは警戒する。スズメは群れて冬枯れの草々の間を飛び回る。ムクドリは群れて木々にとまっている。燕は川の上を群れて旋回する。それからいろいろいるけどそれぐらいにしとこか。
ウグイスの視線の位置にちょうど枝があったので、こっちに気がついていない。
だから近づいて撮影した。ウグイスの視界に人の姿が入ると、ウグイスはすぐ逃げる。
少し右にずれてウグイスの視界に入ると、ウグイスは即座に気がついて、冬枯れの草むらのなかに隠れた。とても素早い。もうこうなると見つからない。
1時半ごろだったか。
山が一気に白くかすんだ。
雪が降るという予報であった。
こりゃ来るな、と思った矢先。
この1分後にすさまじい突風が山から吹きつけてきた。
アラレが強烈にふきつけてきた。これじゃちょっとスケッチするどころではない。
とりあえず、珍しい現象なので映像を撮影しておいた。
颪の現象 気温は5度前後か。ムートンジャケットを着ているから少しも寒くないし、強烈なアラレ混じりの突風に見舞われても、シャツ1枚しか着ていない内側にはなんの影響もなかった。
B3のムートンジャケットはかれこれ10年お世話になっている。これは、高度7千メートルから爆撃するB17の爆撃手が着ていたジャケットから、B3はボンバージャケットと呼ばれている。空調のついていないB17の環境下はマイナス20度ぐらいにまで下がる。「メンフィスベル」という映画でB3のジャケットは有名になった。買ったときは高かったけどね。
羊の毛皮を着ているから、まったく寒さを受け付けない。
重たいが。
映画「メンフィスベル」の戦闘場面 アラレ混じりの颪は5分で済んだ。
そのあと、場所を変えて描いたりいると、オオバンの群れが川に現れた。
バンはツル科。ツルの一種であり、カモ科のカモとは異なる。
そういえば志賀直哉の小説に「鷭(ばん)」というのがある。鷭をもらうけた弟子から主人公の男が鳥小屋で世話をすることになるが、エサに手間取り、いろいろ与えたが、けっきょく何も食べずに死んでしまったという短編である。鷭は野生で生きるのが一番であり、人間が世話をしても長生きできないということだね。
鷭は水生植物を食べる。川に潜る。川底の水生植物をくちばしで咥えて浮き上がり、それを食べるのであるが、そこに鴨が近づいてくるらしい。
鴨にとって鷭は幸運の鳥とされているようだ。鴨は水にもぐることができない。だから、足がつく浅瀬から底のコケなどを食べる。深い水底の水生植物をとってくるのは鴨だ。それを狙って鴨が集まってきて、それを横取りにしてしまう。しかし、鷭は鴨にとってきた水生植物を横取りにされても気にしないようだ。せっかくとってきた食べ物を他にとられても気にしない鴨はユニークな性質を持っている。
オオバンが水中に潜る映像も撮影できた。
それからもっとユニークな生物が泳いでいたのを見つけた。
「なんだあれは? 何かが近づいてくる 何が泳いでいるのかな」
それもついでに撮影した。
それがこれだ。
近づいてくるのをみると、ヌートリアだとわかった。
ヌートリアは毛皮で知っている。ちょっとお高い毛皮である。
もともと外国から毛皮とりの養殖のために日本に輸入されたところ野生化して増えているようだ。
ビーバーと同じ。ネズミの一種の げっ歯類。
川下に向かってオオバンの群れのあとを追いかけているように見えた。
おもしろいから見ていると、オオバンの群れは左に折れた。
すると、ヌートリアもついていった。笑
ヌートリアは鴨を食べるらしいが、もしかしてこの群れを襲うつもりで後ろからつけていったのであろうか。オオバンの群れは岸辺にとどまり、ヌートリアはそのあと見えなくなった。たぶん岸にあがったのではなかろうか。
夕陽は綺麗だった。
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颪、あっという間に天候が変わってびっくりですね。凄い。初めて観たかも。。。ヌートリア、お高い毛皮ですか(笑) そんな生き物も初めて観たかも。ウグイスといい、そちらは色々な珍しい生き物がいますね。。。
[ 藤中 ]
2019/1/27(日) 午後 9:19
藤中さん、そうですね。フランク・ダラボン監督作品のホラー映画「ミスト」に出てくるような霧が山から一気に降りてこっちへ向かってきた瞬間に、突風が吹き荒れて、小粒のアラレが強く吹きつけてきました。
不気味ですよ、ほんとに。
自分は何の影響もなかったのですが、風で鞄やイーゼルが飛ばされるのを恐れて一時的に退避しました。川に小道具が飛ばされたら目もあてられません。
ヌートリアの毛皮は保温性が高く肌触りも良いそうです。調べるとそうなっていたので、試しに買ってみようか。
河原に林道が隣接しているので、多くの木々や草がたくさんあります。動物もいろいろいますね。イタチもいるし。シロサギ、カワウ、アオサギ、コサギ、それからカワセミも観察できるし、バズーカのような望遠カメラを持った男性がバードウォッチングをする姿もみかけます。
2019/1/27(日) 午後 11:56