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日付が入れ子になってしまったが、先日の19日に京都三船祭を見に行った。
ちょっとここで気がついたけれども「船」ではなくて「舟」ではないのかな、と思った次第である。
手漕ぎボートは「舟」を使うからである。
帆船、汽船など大型で人力以外の動力(風・ガスタービン)を利用した船舶は「船」を使う。
↓どう見ても手漕ぎだが、細かいことは置いといて。
再び嵐山にやってきた。
嵐電「嵐山」駅から徒歩5分のところに大堰川(渡月橋から桂川に名称を変える)と渡月橋がある。渡月橋は南北方向へ架かっている。そこで渡月橋の北側から山の西方面へ向かう。
↓画像は西方面へ向かっている。この方向をいちいち書いたのはあとで説明する。
自然が好きなのでここは自然の宝庫である。とてもいい場所だ。人力車も京都ならではの風物詩。かつて伊賀の忍者が人力車にのってアルバイトをしていたという話を聞いたことがある。そのお方は今もご健在なのであろう。忍者の重鎮として。
祭場に到着。ここが中ノ島公園。赤毛氈が敷かれている。
実は、昨年の11月11日に嵐山紅葉祭が開催されていた。
同じ場所だ。
↓こちらが去年11月11日に開催された「嵐山もみじ祭」の様子。
三船祭は船の数が3つしかないが、もみじ祭のときは非常に多くの船が出る。
もみじ祭は嵐山一帯を守る蔵王権現に感謝する祭り。
三船祭は車折神社例祭の延長行事。
ともに同じ場所で実施される。
行事の次第内容はともに似ている。
簡単な違いをこれから書く。
<三船祭>
・毎年 5月18日 14時00分〜
・舟の種類:御座船・龍頭船・鷁首船 3つ。
・青空茶席:清少納言(毎年選ばれる)が茶道の先生からお茶を頂く(→御座船に乗り扇子を流す) 。
・茶席券 600円
<もみじ祭>
・毎年 11月11日 午前と午後の部がある
・舟の種類:筝曲小督船・今様船・嵯峨大念仏狂言船・平安管弦船・東映太秦映画村船・京楓流「いけばな船」・御神酒船・民謡京寿船・大覚寺船・天竜寺船・車折芸能神社船・野宮船・嵯峨大念仏狂言船といった感じ。
・青空茶席:太夫の接待
・河原の特設会場にて大念仏狂言の奉納がある。
・茶席券 1000円 (太夫の接待はない)
もとい、三船祭の状況に戻ろう。
少し早めについた。風が強い。箏を奏でている子どもがいた。中学生くらいか。
次に青空茶席に登場したのは、表千家の師匠 千葉宗立さん。
黙々と点前の準備をしております。
準備が完了したようだ。ちょっと休憩か。
のちにここに大行列がやってくる。
今年の三船祭保存会による選考に当選し清少納言に選ばれた女性は小林里佳さん。
京都新聞から引用させていただいた。衣装合わせの様子。
京都新聞の記事はコチラ。
具体的な説明は新聞記事にてご参照あれ。
ピアニスト。神戸女学院の音楽学部を卒業されている。ピアニストとして教鞭を持つ傍らコンサートをしているそうだ。2児の母だったかな。
ピアニストの彼女が十二単を着てお点前をたしなむことは初めてとのこと。
とにかく、当日は東風が強くて、船が出るか心配された。アナウンスでも出帆を危ぶむ声があった。
せっかく多くのギャラリーが集まってきたのに、風流を楽しめないと悲しむ観光客が多く出てくるだろう。
とにかく東風が強い。操船が難しくなりヘタすると転覆する恐れもあったようだ。
万が一、事故が起きることを防ぐために、船上での雅楽・舞楽の奉納や今様の奉納、清少納言や随伴者たちによる扇子の川流しが実施できないことになる。 こりゃ困ったことになる。
船頭さんや保存会の方たちが川の様子をしきりに伺っていた。
車折神社の太鼓。
ドーン、ドーンと打ち鳴らされるのだろう。
京都府警の警察官が警備にあたっている。
とにかく風が強いから、最後まで無事に実施できるかどうか。
14時頃に渡月橋のほうから物々しい行列が渡ってこちらに向かってくる。車折神社からの神行列。
このころになると河川敷は観光客、見物客でごったがえす。
人垣が道を完全にふさいでいる。
そこをかきわけてぞろぞろと行列がやってきた(行列は進行の邪魔がされないように複数人の警備員に守られてここに入ってくる)。
太鼓の音がドーン、ドーンと大きく打ち鳴らされるなか、ゆっくりと河原に入ってきた。
清少納言の登場。
全員が揃い、神事が粛々と実施される。榊を平安衣装をつけた参列者や市の関係者達が捧げる。
車折神社の宮司さんの演説。微笑ましい様子であった。車折神社は芸能神社として著名であり、芸能に携わる役者さんたちに縁の深い神社である。芸能・技能上達の神社として自分も参拝したことがある。神社は嵐山駅からちょっと下がった嵐電「車折神社」駅にある。駅から徒歩10秒のところだ。駅からおりてすぐ目の前が神社。小林さんも今年清少納言に選ばれた関係で奉納をしている。ピアニストですからね。
日本酒の鏡開き。
日本酒はこのあとギャラリーにもふるまわれた。
やがて清少納言のお点前が始まる。緊張しているでしょうね。
「よいお点前でございました」とは言わないか。。
風が強くて出帆が危ぶまれたが、少し弱くなったようだ。
清少納言はこのあと御座船に乗った。
3つの船が川岸を離れる。それぞれお祓いを受ける。
御座船
清少納言と随伴者たちによる扇流しの奉納が実施される。
みんな楽しそうだ。
龍頭船
「いちひめ雅楽会」による雅楽・舞楽の奉納が実施される。
鷁首船
「日本今様謌舞楽会」による今様の奉納が実施される。
自分はここで茶席を買った。
京都ならではの八つ橋。
川岸はとてもにぎわっていた。
そしていよいよ扇子流しが始まる。というかもう始まっていた。
100本の扇子を川流しするらしい。
数多くの扇子を御座船から流されるから、時間がかかる。
これだ! 見たかったのは。
これぞ、
風流の極みである。
狩衣姿の随伴者たちも大喜びだ。
もう〜自分たちも流したくてしかたがない!
撮影している私も流したい。。
楽しくて仕方がないんですよ。こういうの。
やってみたいねえ〜。
一生の思い出になりますね。こういう風流の極みを体験されるとね。
いいね。楽しいですね。
やりたいなあ。こっちこそ。
ちなみに扇子の川流しにも歴史があるようだ。
どうでもいいことだと思うのだが、とりあえず書いておく。
三船とは白川天皇が大堰川行幸のさいに漢詩・和歌・奏楽に長じた者をそれぞれの船に乗せたことにより三船と称される故事に由来する。
清少納言は車折神社の祭神である在原頼業と同族であり、清少納言自身も車折神社の末社に祀られている。十二単を着た清少納言は御座船に乗る。
そして扇子流しは、足利将軍が天竜寺参詣の折、大堰川で除災を祈願して扇子を流すという故事に由来している、そうだ。誰かさんが誤って扇子を川に落としてそれを天皇が面白いと言った俗説とは異なる。
ともかく無事に実施できてよかったですね。映像も撮影したがまだアップできていない。
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京都は風流な催し物が多いですね。こういうのを観ると、さすが京都と思ってしまいます。あいかわらずの見物人の多さもさすがですね。
やはり大量に流された扇子は川下でこっそり拾って処分するんでしょうか。ちょっと考えてしまったもので。。。(笑)
[ 藤中 ]
2019/5/25(土) 午後 1:39
藤中さん、これぞ風流ですね笑。 ほんとに京都は見物人が多いです。
扇子は使用済の不要な京扇子を川に流すようです。この中ノ島公園川岸を貸切ボートで遊覧する人も多いのですが、当日は見かけませんでした。川面に浮かんでいる扇子を拾い上げて持って帰ることもできそうですね。記念になると思います。おそらく川下で回収すると思います。川に扇子を流すなんてなかなか良いセンスしていますね〜笑。
2019/5/25(土) 午後 11:47