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侍達の夜明 のべるわんでいのお部屋
地道にコツコツと 先天下之憂而憂、後天下之楽而楽

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 過去の歴史において紆余曲折は続いたが、それでも1000年以上の歴史を誇る祇園祭が今年も開催されている。祇園祭は7月1日から31日までの1か月間に及ぶ日本3大祭のひとつ。


 こうした長期間にわたる祇園祭は、大別すると2つに分かれていることがわかる。

 祇園祭は、祇園さんの愛称で知られている八坂神社のグループと、歴史上いつから絡んだのかよくわからないけれども、一般的によく知られ重要無形民俗文化財に指定されてもいる鉾立町のグループの2つで構成されている。後者のほうが日本のみならず世界的にも広く知られた山鉾行事で著名である。しかし祇園祭の源流は祇園御霊会といって祟りを防止するための鎮魂儀礼が主軸となるため、山鉾町の各町衆のグループは7月2日に山鉾連合会社参を執り行い八坂神社へ参拝する。詳細はウィキペディア参照にて。

 山鉾町グループのほうは、これからが大仕事。17日が前祭、24日の後祭がある。いずれも山鉾巡行。最も人気のある祇園祭最大の見せ場は前祭である。山鉾巡行は京都市内で多くの交通規制が敷かれるため、道路の交通事情が大幅に変わる。
祇園祭の日程表はコチラ

 ここで思うに観光公害と申しますか。訪日客が年々増えて、京都は国際観光都市として世界的に認知されただけでなく、ひじょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに多くの外国人が襲来し、地元民が求めている「はんなり京都」の奥ゆかしさから京都市内が変貌している事情がある。そもそも外国人は旅行で来ているために、日本のマナーを深く学習しているわけではない。それは致し方のないことだけれども、厳かに密やかなる生活を臨む京都町衆にとって、はなはだ迷惑なところもあるようだ。特にこうした催事が大大と旅情報に宣伝されれば、旅行客が飛びつくにきまっとろうがああああああ!!! こうしてうじゃらうじゃらと集まってきて、閑静なる京都風情はタンポポの種が吹き飛ぶが如く消し飛び、大いなる賑わいと化すのである。

 とまあ、怒ったところでこれが政府の方針なのであるから、これもまた日本の魅力づくりの一環としてのビジネス面の良い方向として捉えるべきものなのだろう。

 閑散としたド田舎もまた日本なのであるが、そこに居るは日本人のみであり、たまに変わった外国人がそうした辺境を求めてやってくる程度のものであろう。

 要は、人口の移動は極端である。ゲルマン人の大移動ではないが、ゾロゾロと大量に移動して、集まっているところには、極端に人々が集まり、居ないところにはまったく居ないという現象が起きる。これはアメリカ大陸においても、エジプトにおいても、河川流域に人々が集まる現象と同じであり、肝心の他の地域は砂漠化して、誰ひとりとして住んでいないという。人間の密集化は別に日本だけに限ったことではない。密集化した地域は地価が高くなり、人が住んでいない地域は、タダ同然ということになる。

 というわけで、15日八坂神社へ行ってきた。

 伝統芸能の奉納見学は複数回に及ぶが今年もそれに倣った。

 
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(八坂神社 能舞台 伝統芸能奉納)
 
 日本伝統芸能団に所属する10を超す団体による芸事の披露。
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 もうちょっと早く来れば、立ち見をしなくて済んだのだけれどね。

 年々見物人が増加している。

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 日本今様詩舞楽会の方々による今様踊り。

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 静吟詩堂吟詠会方々による詩吟と剣舞。詩舞と剣舞がある。今回剣舞で去った。

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 舞は見物客をあっという間に集めてしまう。

 詩吟になると人気が少なくなり、


 剣舞になると、また見物客が集まってくる。

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 人間は動きのある動作に惹かれてしまうんですね。

 マッチ棒のように突っ立って歌っているだけでは飽きてくるのでしょう。自分は割と詩吟が好きなんだけれどもね、声を聴いているといいんですよ。

 動きを撮影するのはそもそも絵画的ではないから、エドガー・ドガの描いた動きのある動作というものが実に参考になると思われる。↓これが絵画である。パステル。

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 写真が絵画ではないことは明らかであって、そこにある人間のドラマに深く傾倒したエドガーならではの踊り子の一枚である。世界的に著名だから誰でも知っている名画です。ドガが踊り子に着眼したのは、踊り子の私生活の苦しさを知っているからでしょう。社会的な地位はとても低い。彼女たちが自分の姿を晒すのは私生活の自分ではなくて、こうした舞台の中だけであり、ドガは数多くの踊り子たちの姿をトレーニング風景を含めて描いている。この1枚は、音楽が聴こえてくる。交響曲の伴奏とともに舞台の袖から飛び出した瞬時を描いている。舞台の袖までは日常。舞台に飛び出した瞬間に現在の等身大の自分から離れ、スワンと化してゆくのである。こうした痛々しい想いがこの絵画から伝わってくる。

 日本の伝統芸能の難しさは、役者自身が役どころをしっかりと掴んで、その役どころの心境が観客に伝わらなければならないのであるが、実はバレエも同じ。そこに演者の日常はない。だがドガは踊り子たちの日常を知っていたようだ。それが筆を彼をして絵心を呼び起こしたのであろう。

 ともかく写真は絵画には勝てぬ。表現手法に限界がある。

 勇ましいばかりだ。
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 ちなみにドガの上の絵の重心は、右足から少し離れた左斜め上の床にある。そこを中心にして絵を見てごらん。写真ではわからないところが見えてくるでしょう。これが間の取り方である。非常にしっかりとした絵画。ただ、ドガはあまりに人間的過ぎであり、美空間に敏感なレアリストであった。
 
 次に山鉾を見たくて、次に四条通りに向かった。

 無料で配っているウチワ↓。山鉾のイラストがある地域一帯が山鉾町。ちなみに山鉾という名前の町はない。山鉾を建てる各町の集合体が山鉾町というわけ。東洞院通、油小路通、姉小路通、松原通に囲まれた地域のうち、山や鉾を持つ町内を指す。 中京区と下京区にまたがり現在33カ町ある。ちなみに長刀鉾は町内のトップバッター。最初に目立つところに鎮座している。

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 長刀鉾と函谷鉾だけに限定してみた。この時期、ウチワにあるとおり、山鉾町のあちこちに山鉾が点在している。


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↑長刀鉾↓

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 ↓こちらが函谷鉾。
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 「コンコンチキチン コンチキチン」という爽やかな囃子が聴こえてくる。

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 四条通りの歩道は北と南で一方通行に制限されている。非常に多い人出だ。


 夕暮れ(18時00分)になると八坂神社前は非常に多くの人が集まってくる。

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 これから何が起きるのでしょうか。

 手前の道路は東大路。正面の四条通は八坂神社から。

 その四条通りが・・・・・・。京都府警の警察官がたくさんいる。
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 彼らはこれから道路封鎖を行う。

 
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 バリケードがはられる。

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 そうです。これから歩行者天国が始まる。ここから。

 今まで両脇の歩道を歩いていた観光客たちが、いっせいに四条通のど真ん中へ広がり始める。

 すさまじい人の数になる。完全に四条通は人間の頭しか見えなくなる。

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それだけではなく道路のど真ん中に、仮設の建物が作られてゆく。

 
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 実は、ビアガーデン。恵比寿ビールがスポンサーになっているのでしょう。
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 ビアガーデンが設営されている最中に行列ができた。1杯500円の恵比寿ビールが飲める。

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 このあとね、芸妓さんたちも来ます。ビールを注ぎに。

 ビアガーデンの後ろでこんな舞台が作られていた。

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 祇園町衆芸能がこれから夜にかけて催行される。

 だるま商店さんたちによるお絵かき。

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 パフォーマンスはやっぱり立って描いたほうがいいね。

 恵比寿ビールを片手に目出鯛にまたがった恵比寿さんの絵。

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 京都絵描きユニット だるま商店さんの公式サイトはコチラ

 このあと2回描く予定らしい。あとの2回は見ていない。

 出し物はつぎつぎと変わる。

 祇園篠笛倶楽部。
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 テンポのよい賑やかな演奏が夕暮れの四条通を活気づかせてくれる。

 あらま、芸妓さんが現れてきた。

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 彼女たちはこれからビアガーデンにてお仕事。

 夜になるとビアガーデンのなかは華やぐ。

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 で、肝心の八坂神社の宵宮見物は初めてだったので楽しみにしていた。


 夜の8時過ぎに八坂神社へ入る。

 
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 こんな真っ暗な時間に非常に多くの観客がつぎつぎと総門から中へ入ってゆく。

 宵宮とはいったいなんだろう?

 狭い参道の両脇には露店が並んでいる。人がどんどん後ろからやってきて立ち止まれないから歩きながら撮影するとブレる。

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そして、本堂と舞殿のある場所へたどり着く。

 
「何これ?」


 本堂のみならずすべての建物の電気がまったくついていない。

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 完全な闇である。

 しかも非常に多くの人がここに集まっている。

 以下の画像でそれがよくわかるだろう。

 本殿と舞殿の周辺は石畳であるが、そこらにびっしりと人がいる。幽霊でも神霊でもそうした気配ではなくて、生きた人間の話声がそこらじゅうに密やかに聞こえてくる。特に中国語と韓国語が多かったが。

 建物のシルエットと満月しかない。満月が人の気配を感じさせるのか。。月明りがないと人間が多く集まっていることに気がつかないのかも。

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 ↑この画像では人がたくさんいることがわからないため、画像を明るくしてみる。


 すると、

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 びっしりと人がいる。1000人以上かもしれない。この狭い真っ暗な境内に非常に多くの人々が沈黙していた。赤外線カメラで撮影したほうがよかったのかもしれない。

 これは実に怪しい。

 だが宵宮祭の意味を知ると、そういうわけだったのかと腑に落ちる。

 境内の灯を消し浄闇の内に舞殿に奉安の神輿に御神霊を遷し奉る。

 だから、写真・動画撮影禁止だそうだ。

 そういえば、向こうの暗い中で何やら白い立て札がゆらゆら揺らめているのが見えたが、そこには「NO PHOTO」と書いてあったような気がした。

 まあ、写真撮影しても何にも見えないのだから、何も映っていないのとおんなじなんだけれど、明るくしたら、たくさんの人が現れてきたというだけのこと。彼らは決して幽霊ではないことがわかった。存在の気配、周囲の密やかな声だけが、淡々とした暗闇のなかで30分近く続く。

 この長い沈黙のあかつきに、

 「パッ!!!」と明かりがいっせいに灯った。大歓声が周囲から沸き起こった。


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 おおお、まぶしい。。これだけの人が周囲にいた。

 真っ暗な本殿のなかで儀式をしていた神社の神職の方々がゾロゾロと表にでてきて舞殿の前でさらに続行した。
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 舞殿に鎮座する3つの神輿が神々しくてまぶしい。

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 本殿のなかでは後片付けをしている。祭礼の最中は真っ暗だった。よく儀式を執り行うことができたもんだね。

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 八坂神社を出ると、四条通はまだまだ活気づいていた。9時近く回っている。

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 ビアホールは相変わらず行列が続き、
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なかは賑やかである。
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芸妓さんたちも接待で忙しい。

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相変わらず舞台も賑やかだ。元気だ。

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大河内伝次郎の映画もやっている。

いつのまにか路上映画館でできていた。 祇園天幕映画祭というらしい。


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 怪しいが、これもまた一興。

 こちらの映画館はアニメですか。

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 このあと四条通を突貫して山鉾の提灯行列を見に行く元気がなくなった。

 夜の山鉾提灯行列は、多い人出だから止めた。前に行って懲りた。

 多すぎる。

 
 

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    祇園祭って、一カ月もやっていて、2つのグループに分かれているというのは初めて知ったかも。しかしさすが有名な祇園祭、どこもひとひとひとですね。明るいうちから夜遅くまでずっと出ずっぱりですか? ご苦労様です。。。

    [ 藤中 ]

    2019/7/17(水) 午後 3:21

  • 顔アイコン

    藤中さん、祇園祭は夏の風物詩ですがとても長い行事のようですね。1か月のすべての行事を見ることはたいへんなことだと思います。非常に多くの方が関わって運営されている超大型祭ですので。この祭を見たいがために国内外から多くの観光客がやってきます。京都市内は年中あちこちで神事などの催事が行われていますが、これも地元住民たちの努力の結晶ですね。日本人は祭りで見てもらうことが好きなのかもしれません笑。ありがとうございます。疲れました。。

    novel1day

    2019/7/18(木) 午前 0:23

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