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日本を離れて60年。
その後、数回帰国したが、これが、彼女にとって30年ぶりの帰国。 82歳という年齢を感じさせない立ち振る舞いと健脚。 そして彼女の話す日本語と振る舞いは、日本人が忘れてしまった80年前の日本。 彼女は、アメリカ人と結婚してアメリカにわたり、2人の子供をもうけた。 そして離婚。彼女の手元には2人の幼い子供が残った。 彼女には日本に戻るという選択もあり得ただろう。しかし彼女は、アメリカにとどまった。 時代状況から考えると、それがベストな選択だと彼女が考えたのだろう。 彼女の子供たちは、混血ながら、アジア系の顔立ちを強く持っている。 アメリカでも、その故、いじめられたようだった。 そして、彼女は、子供たちに日本語を教えなかったようだ。 彼女は、アメリカで子供をアメリカ人として育て上げる決意をしたのだと思う。 彼女自身も、親戚姉妹のいる日本に殆ど、足を踏み入れなかった。 この数日の滞在が、彼女の最後の日本になるのだろう。彼女のお姉さんは、もう死にかけている。 両親の墓参りも終えた。 何十年ぶりに見る、日本の桜に、彼女は子供のようにはしゃいでいる。 自分自身の話す、日本語に彼女は興奮している。そして、自分の息子にこれが日本だと語りかけている。 彼女は、アメリカの地に骨を埋めるだろう。 死ぬ間際に、彼女はあの皇居の桜を思い浮かべるのだろうか。 Good Bye Sadako |

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