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(つづき)
「ん? どうしたの?」
「ごめんなさいですぅ。いきなりだんごがこんなになっちゃって。」
いきなりだんごは大・中・小粒に分けられていた。
「えー!! なにこれ! 失敗って言うよりわざとに近いんだけど! しかし妹子、まさかその一番ちっさいのをわたすきじゃないだろうね?」
「えー? どうしようですぅ。」
タママはいきなりだんごの大きいほうをおしいようにみつめた。
「俺様も大きいのがいいぜぇ。くっく〜。」
クルルも同じく。
「えーい! わがままいうな。これは摂政である我輩がいただくであります。」
「あっ! ずるいですぅ。持ってきたのは僕なのにぃ。」
ケロロが大きいいきなりだんごに手を伸ばすと、タママは先にいきなりだんごを全部とった。
「こら! ひとりじめはずるいぞ、妹子!」
「俺の分はどうすんだよ、大きいのをわたせ。」
ケロロとクルルはいかだの上だということを忘れて、タママの手にあるいきなりだんごに我も我もと取り合いをはじめた。
「痛い! 足踏まないでですぅ。」
「いきなりだんごをよこせー!」
「俺が先だぜぇ。」
「よっしゃー、いきなりだんごもらったー!」
タママの足を踏んだケロロが、その隙にいきなりだんごをうばいっとった・・・、が。
「あっ! いきなりだんごが!」
しっかりつかんだはずのいきなりだんごが手からすりぬけ、そのまま海のそこへ沈んでしまった。それも、大きいのとそれより小さいものと一緒に・・・。
「No−−−−−−−−−−!」
ケロロはムンクの叫びのように頬を手で押さえた。一方で後ろにいるタママは鬼の形相をしている。
「た〜い〜し〜さ〜ん〜!」
食べ物の恨みは恐ろしい。
「ゲロッ! い、妹子・・・、落ち着いて、これは事故なんだ。」
「く〜くっくっくっく。」
「よくも僕の貴重な食料を・・・。」
タママは深呼吸をした後、口の中から光るものが見える。ケロロは悪い予感を察知した。
「や、やめろ。妹子。やめてーーーー!」
「タママインパクト!」
「ゲロォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー!」
口から出たタママインパクトはケロロに命中し、いかだが大きく揺れた。
(つづく)
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