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谷崎潤一郎が作つてゐた「創作ノート」の、今まで存在が知られてゐなかつた複寫が見附かつた、と云ふニュース。

谷崎潤一郎「細雪」などの創作ノート見つかる NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150402/k10010036351000.html

本物は戰爭で燒けてしまつたが、寫眞に撮られた複製が殘つてゐて、長らく眠つてゐたさうな。
谷崎が個人的に作つた複寫らしい。
印畫紙が殘つてゐた、と云ふのだが、フィルムでは殘つてゐない、つて事だらう。

以下は谷崎とは別の話――

出版社では昔、紙燒きの原稿(寫眞)を製版するのに、一度、撮影してフィルムにしてゐた事があつて、元の寫眞が失はれてゐても、さう云ふフィルムが資料室などに保存されてゐる事がある。
昭和40年代くらゐの、モノクロで寫眞をいつぱい載せてゐたやうな本なら、まとまつてネガが見附かる可能性がある。出版社は意外と原稿を粗末に扱ひがちだから、オリジナルの寫眞すらも破毀してしまつてゐる場合があるが、ネガが殘つてゐれば貴重な寫眞が發掘出來るかも知れない(クオリティはオリジナルよりも落ちる)。

一方、オリジナルのフィルムは失はれてゐるが、紙燒きが殘つてゐる、なんて事もある。

調べてみるとベタ燒きにしか殘つてゐない寫眞、なんてものもたまにあつて哀しくなる。

谷崎のノートの複製だが、ベタ燒きの類なのかな。


海外の寫眞家のおうちが洪水に遭つて、生涯に撮つたフィルムが全部やられてしまつた――けれども、日本の出版社が借りたまま戻さなかつた紙燒きが大量に殘つてゐて、出版社が久々に聯絡したら寫眞家さんが大喜びした、つて事がある。權利關係の問題でふつーは紙燒きでも返すものは返すのだが、返さないでおいて結果的には良かつたケースである。
(報道寫眞等、寫眞家や權利會社はオリジナルのフィルムを手もとに保存しておき、紙燒きなりデュープしたフィルムなりを出版社に渡す。出版社は本を作つたら、貰つた紙燒きやフィルムは返却する――さう云ふ契約なのだが、いろいろな事情で編緝部が寫眞を返さないで段ボール箱につつこんだままにしてゐたりする。後の時代の編緝者がそれらを不用意に再利用したりすると、權利者が見附けて、違約金を課したり裁判沙汰にしたりする。今はデジタルデータのやりとりになり、使用後はデータを破毀、つて契約になつてゐる事が多い)

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