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舞台「人間合格」を観てきました。
内容は太宰治こと津島修治の半生をコメディ・タッチで描いたもの。
ちょっと話が難しめな上に、その時代のことがよくわからないため、
やや理解するのに力が要ったものの、基本的にはコメディなので、
随所で笑わせてくれ、なかなか面白かったと思います。
構成もいかにも舞台という感じで、あまり舞台観劇経験のないぼくには新鮮でした。
どちらかといえば、津島の内面に焦点を当て、その心情を描いていくというより、
津島の周りで起こった出来事を俯瞰して観ているような感じなので、
津島修治(太宰治)がどういう人だったのか?というのはわかりにくいですが、
精神病院で煙草欲しさに友人を売ろうとしたシーンだったり、
戦後で急に天皇から米国へ心変わりした連中に憤り、怒りを爆発させたシーンなど、
一つひとつの場面の津島の言動で、彼の(純粋ゆえの)弱さが伝わってきました。
今思えば、入水自殺などあえて津島の弱い部分を
この舞台では直接的には描かなかったのかな?という気がしています。
主人公・津島修治を演じるのはジャニーズ、男闘呼組の岡本健一さん。
その他の出演者は「相棒」の「暇か?」の課長役でお馴染みの山西惇さん、
「踊る」の緒方くん役でお馴染みの甲本雅裕さん、
「真下」・「木島」で木島さんの上司役だった辻萬長さん
(もっと言うと、ドラマ「アンティーク」の「新作のケーキを」の人)、
女優陣は一人7役をこなした馬渕英俚可さんと田根楽子さん。
ちょっと地味な俳優陣ですが、舞台経験は豊富なだけにみなさん上手でした。
ただ、なんだか声が聞き取りづらい場面が多かったのは残念。
田根さんの声はよく通っていましたが、他の方たちは少し通っていなかったのかな?
全体的に良い舞台だとは思ったものの、そこだけ残念でした。
前に観た「ミザリー」のように面白いってわけじゃないですが、
舞台らしい舞台で、なかなか興味深く観劇することができ、満足できました。
東京での公演は終わったようですが、また再演があったらぜひ観てみてください。
というわけで、舞台「人間合格」でした。
作:井上ひさし
演出:鵜山仁
公演場所:川西町フレンドリープラザ
出演:岡本健一、山西惇、甲本雅裕、馬渕英俚可、田根楽子、辻萬長
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