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18〜64歳まで、交代制で勤務
野菜をふんだんに盛ったちゃんぽんの専門店が今月、東区若宮にオープンした。ボリューム重視の男性からヘルシー志向の女性まで客の心をつかみ、常連もつき始めた。調理担当は知的障害や精神障害のある人たち。「サポートさえあればできる」。今後、店舗数も増やす予定だ。
ちゃんぽん専門店「元気堂」。熊本県八代市で障害者の就労継続支援事業所として1号店があり、福岡市内の一般社団法人「社会福祉支援協会」(島野廣紀理事長)が、調理や運営手法を引き継ぎ、若宮の店が系列の初出店となった。
支援スタッフと共に18〜64歳まで12人ほどが働く。入店前の研修で、本物そっくりのカット野菜や麺の模型を使って量のはかり方や野菜炒めの手順を覚えた。長時間勤務や対人関係が苦手な人もいるが、勤務を3時間の交代制にし、スタッフが接客を担当することで克服。注文後の調理や開店前の仕込み、閉店時の掃除、チラシ配りは、障害者が中心に取り組む。時給制の給与水準は一般の飲食店並みだ。
豆乳ベースのまろやかなスープを基本に、辛みそ味、塩味などメニューは3種。1杯600円ながら、麺の上にキャベツ、もやし、タマネギなど約300グラムの野菜炒めが盛られ、働く男性から健康志向の女性、高齢者が訪れ、開店1カ月で常連客もつき始めた。
知的障害がある店員の男性(20)は、以前働いた中華料理店ではうまくなじめずに辞めたが、今は得意の野菜炒めで鍋を振り、日によって違う野菜の水分量を考え、スタッフと相談して炒め具合も変えるほど。「料理が楽しい。自分の役割をこなしたい」
店の責任者、吉沢学さん(32)は「『自分でできる』という自信を持ってもらい、店舗を増やす時には彼らに調理の指導役を任せるつもり」と話す。
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