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産経新聞 2015.1.12 09:30

木製車いす 磁場発生の医療現場で注目


愛知県刈谷市の医療福祉用具メーカー「亘陽」が、金属部品を全く用いない木製車いすを完成させた。もともとは「患者さんに木のぬくもりを」との思いで開発したが、磁気共鳴画像装置(MRI)など強い磁場が発生する機器を使う医療現場から「事故防止にはうってつけ。患者や看護師の安心につながる」と注目を浴びている。
 亘陽は、近藤猛社長が地元の自動車関連の下請け工場で働く技術者たちに「使う人のことをもっとよく考えた福祉用具が作れないか」と持ち掛け、賛同した7人と一緒に平成13年に設立した。要介護者を浴槽に移す装置を作っていたが、17年に木製車いすの試作機が完成すると、医療関係の商社マンから「高磁場という問題を抱える医療機関のニーズがある」とアドバイスを受けた。
 日本医療機能評価機構のまとめでは、高磁場の発生する医療機器の近くに持ち込まれた酸素ボンベや清掃器具などが吸い寄せられるトラブルは、17〜25年の間に26件発生。けが人も出ている。
 金属だったボルトを変更したり、従来のものとひと目で区別するため緑色に塗装したりするなど改良を重ね、一昨年、金属類を全く用いない車いす「レジット」が完成。木材には堅さとしなやかさを併せ持ち、野球のバットにも使われる北海道産のタモを採用した。
昨年6月から名古屋市立大病院(名古屋市瑞穂区)が試験的に使用。中央放射線部の川野誠技師長は「磁力がさらに強い医療機器も導入されているが、この車いすは将来的にも吸い付く心配が全くないという安心感がある」と高く評価している。
 重さが22・5キロと既製品の約1・5倍あり、軽量化などが課題だが、近藤社長は「さらに改良を重ね市販につなげたい」と話し、木製のストレッチャーや点滴スタンドの開発も進めている。

転載元転載元: Dr ミカのメモ帳: 脳・栄養・心 (発達障害・特別支援教育)

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