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太郎坊のそよ風
NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

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2013年8月20日(火)午前5時10分の映像。カメラの方角は測候所1号庁舎から東方面を望む。

富士山測候所を活用する会では、学術研究目的のために山頂でさまざまな観測をおこなっているが、空(雲)の画像データもその一つである。

大気電気、大気化学、エアロゾルの研究にとって、雲の有無は重要な情報である。また、大気化学観測や気象観測データの精度向上をはかるためには、気象状態の画像情報が極めて有効であるからだ。

貴重な映像記録は5分間隔でサーバーにとり込み、後にデータ解析のために利用されている。今年はこの学術研究用のライブカメラの映像を7月19日からホームページでもパスワードなしで公開してきた。研究者の利便に供するためである。

このカメラも、
研究観測グループの機材の撤収に伴い、明日21日午前9時には撤去されることになっている。
標高3776㍍の日本最高地点のライブカメラの映像を終日ご覧いただけるのは、今日20日が最後。
朝から山頂も晴れのようだ。世界文化遺産となった富士山頂の今を目に焼き付けておきたい。

富士山からのライブ映像
http://npo.fuji3776.net/info/livecamera2013.html

残暑見舞い

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残暑お見舞い申し上げます

毎年、山頂から会員の方々にお送りしている残暑見舞いのはがき。毎年、これを楽しみにしておられる会員もいる。今年の写真は、標高1300㍍の太郎坊から望む早朝の富士山(2013.7.19 午前5:45撮影:土器屋由紀子理事)。ちょっぴりレトロな感じに仕上げてみた。

8月15日(木)朝、山頂郵便局から投函されたはがきは[25.8.15]の消印日付がついて、今日17日(土)の午前11時にはもう下界に配達されてきた。山頂からのスネールメール(普通の郵便)も、下りのせいか?けっこうの早さで着くものである。

さて、今年の夏期観測も残すところ、あと2週間となった。
来週からは大量の観測機材の撤収が始まる一方で、高所医学グループはこれからが本番。来年の本格参加を目指して現地調査に上がるグループもある。山頂は最後のラッシュを迎え、山頂班は息を抜けない日々がつづく。

大震災以降減少傾向が続いていた山頂利用者数も、最終的には3年前のピークに肩を並べる見込みとなっている。
最後まで無事終了することを祈りたい。











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朝日小学生新聞 8月5日(月)「富士山大解剖 日本一の山でこそできる研究」と題して、富士山測候所を活用する会の活動を紹介

8月5日(月)埼玉県環境科学国際センターの米持先生から事務局にメールが届いた。
米持先生は、大河内グループ(早稲田大)に参画して、中国や韓国などと同期して数年前から富士山頂でPM2・5の観測を続けておられる大気化学の研究者である。

「本日、朝日小学生新聞のトップに富士山の研究に関する記事が出ていました。 我が家で購読していて、たまたま、朝、ひげを剃りながら見ていて気がつきました。」


この記事は先日、朝日小学生新聞の今井記者から「富士山測候所が科学の研究に役立っていることを紹介したい」と取材の申し込みがあり、土器屋理事が取材に対応。その後、さらにそれぞれの研究者に直接、電話取材をしてまとめられたようだ。朝日小学生新聞は、個人購読のほか、全国の小学校などを含め発行部数は10万部という。

記事は富士山測候所で現在行われている研究の中から6つをとりあげ、1面トップで富士山頂のイラストを中心にして、それぞれの研究を写真入りで紹介。とかく専門用語が飛び交い難しくなりがちな研究内容も、小学生新聞のプロの記者の筆にかかると以下のようになる(以下は記事からの引用)。
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雷の研究
雷が発生するしくみや現象は、まだまだくわしくはわかっていません。雷の謎を知るには、雷雲の中に出かけるのが一番です。2008年から調べてきた東京学芸大学助教の鴨川仁さんは「まさに雷雲の中で観測できる貴重な場所です。雷が発生するとき、高いエネルがいーをもった放射線が出る謎をしらべています」。
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高山病の研究

高い山に登ると頭が痛くなったり、めまいがしたりするなどの高山病になることがあります。東京都立大塚病院・耳鼻咽喉科医長の井出里香先生は、高 山病の予防と治療について富士山で研究しています。山頂で人間の重心の揺れをはかる機械を使ってふらつき具合を調べたり=写真=、血液の中の酸素の濃さを 調べたりしています。
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今井記者から送っていただいた新聞と一緒にあった礼状に、「子どもたちの知的好奇心にこたえる紙面をつくっていきたいと考えています」とあった。先日の児童向け書籍「富士山の大図鑑」(PHP出版社)にとりあげていただいたように、富士山測候所を活用する会の活動が、こうした形で子どもたちを含む幅広い年代層まで浸透させていただくのは、まことにありがたいことである。

そして、わが広報も「親しみやすく、わかりやすい内容」で情報発信をすることを見習っていくことにしよう。(言うは易し、実はこれが一番難しいことは百も承知なのであるが・・・)


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東京都からの仮認定通知書


7月29日午後3時頃、東京都から電話がはいった。
「仮認定申請の認定が決まりましたのでお知らせします。ついては、認定日はいつにしましょうか?」
迷わず、「今日中にできるでしょうか?」と返事し、夕方5時過ぎに都庁へ。急きょ決裁していただいた通知書を手渡された。

表題は「仮認定特定非営利活動法人」と漢字12文字も並び、さらに「仮認定した旨の通知書」とつづく。「仮」が2箇所にもあり、重複語のようにも思え、いかにも「
本当のもの、本来のものではないこと」の印象を受ける。後者の「仮」はなくもがなと思われるが、役所の文書課がチェックしているはずだから、これでいいのだろう。

NPO法人は全国で約4万7千強あるといわれているが、仮認定を含む認定NPO法人の数は489法人(平成25年7月26日現在)であるから、約1パーセントに相当することになる。2013年7月29日をもって富士山測候所を活用する会もこのひと握りの「認定NPO法人」の仲間入りを果たした。「仮」がついているとはいえ、これからの3年間は法律上は「認定NPO法人」とその効力はほとんど同じである。

何といっても、一番大きいのは税の優遇措置である。① 個人が認定NPO法人に寄付をした場合に寄付金控除(所得控除または税額控除)が受けられる② 法人が認定NPO法人に寄付をした場合に損金に算入される枠が広がる。 つまり、NPO法人にとっては、寄附を集めやすくする環境ができたということになる。

もうひとつは、公的機関から認定を受けることにより社会的信用・認知度の高まりを期待できること。認定を受けたことは当NPO法人の事業活動、組織運営、経理、情報公開など全般にわたって一定の基準をクリアしたことを意味しているからだ。

来年2014年度には、2012年度、2013年度の2年間の実績判定期間をもって、「認定NPO法人」の申請をし、早ければ年内取得を目指すことが次の目標になった。こんどは「認定特定非営利活動法人として認定した旨の通知」をもらえるように。

取り急ぎ、ブログで紹介させていただきましたが、関係の皆さまには引き続きご支援をたまわりますよう、この場をお借りしてお願いする次第です。


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早速、名刺にも「仮認定特定非営利活動法人」の名称を入れて印刷。

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観測機材の搬入。手前の荷物は首都大東京の観測機材など

18日は、研究グループの大量機材荷上げのピーク。山梨大、首都大東京、早稲田大、東京理科大、東京学芸大の各大学が、あらかじめ割り振られた場所に機材を設置・据え付け・調整し、連続測定に入った。

首都大学東京は新設されたインレット使用するため、従来の1号庁舎のほかに3号庁舎にも観測装置を設置した。加藤先生から、翌19日朝には早々にコメントとともに、CO,O3の測定結果が届いた。

放医研の矢島先生によると、ことしは通信回線をモバイル端末から光ケーブルに変更したという。それが功を奏してネットインフラ環境が改善され、通信も順調なすべり出しである。

観測は8月下旬までつづく。停電や大きなトラブルがなく、連続したデータがとれることを祈りたい。


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午後から測器の設置。まだ不安定な動作のようだが、夕方にオゾンが70ppbを超える高い濃度で観測されている。


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観測データの速報はこのような形式で準リアルタイムに配信される(※)配信は会員限定ページのみ

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SO2計ことしから3号庁舎に設置し、新設されたインレットを使用する

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CO,O3計はこれまでどおり1号庁舎に設置


(参考)R-01 富士山頂における一酸化炭素およびオゾンの夏季の長期測定
富士山頂は自由対流圏に位置しており長距離越境汚染の影響を観測するのに適していると考えられるため、一酸化炭素(CO)計およびオゾン(O3)濃度の連続測定を行う。COは汚染大気が輸送されてきているかどうかを判断する良い指標となる。O3は、汚染大気が光化学反応を起こすことで生成され(光化学オキシダント)、高濃度のO3は人や植生に悪影を及ぼす。改善の見られない日本での光化学オキシダント注意報発令件数と汚染大気長距離輸送との関係などについて検討を行う。

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