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太郎坊のそよ風
NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

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NHKテレビ「おはよう日本」より

おめでとうございます!

三浦雄一郎氏が今日の昼頃、
ついにエベレスト(8848メートル)の登頂に成功したとのニュース日本中が沸き立っている。前回、5年前(2008年5月26日)に登頂したときは76歳。これを4歳も更新し、80歳で世界最年長での快挙というのだからすごい。

三浦雄一郎氏は当NPO法人の副理事長である。前回のエベレスト登頂の後も、お忙しい中、会報誌「芙蓉の新風」Vol.(2009年1月発行)にご執筆をいただいた。この寄稿は、富士山測候所を活用する会のホームページの「応援メッセージ」にいまも載せてある。
タイトルは『富士山山頂測候所 未来の科学の世界のために』。

改めて読み返してみ驚いたのは、その時すでに「次の目標として80歳で3度目のエベレスト登頂」を目指していたということだ!快挙は一朝一夕でできたものではなかったのである。目標の設定とその実現に向けて不屈の精神力とたゆまぬ努力があったればこそであろう。

TVの番組の中で、「大事なのは頂上を決してあきらめないで、希望勇気をもって忍耐すること」という趣旨のことを語られていた。最近、資金不足で意気消沈気味の当NPOにとっても久々の明るいビッグニュースであり、「希望を持って頑張れ」というエールでもある

無事下山されることを祈念しております。

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会報「芙蓉の新風」VOL.7(2009年1月発行)の三浦雄一郎氏の寄稿

イメージ 3送電線に倒れかかる枯れた樹木。

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上の写真のクローズアップ電線にかかっているのがよくわかる。


富士山測候所の電気は、山麓の太郎坊(御殿場)から送電線で送られている。標高1300m付近にある架空線の始点となる第1号柱から標高約1500m付近の第73号柱までの約4kmは架空線で、そこからさらに約7kmは地下埋設ケーブルで山頂の測候所に達する。

富士山麓の架空線は冬の間、雪や風の影響をもろに受け、毎年必ず何らかの被害が発生する。5月6日、山頂班の方が先日現地に立ち寄ったところ、第46号柱付近で今年も
樹木が倒れて架空線にかかっているのを発見した。昨年倒木が見つかった第44号柱の近くである

倒木はいずれ、測候所開所前に実施する定期点検時に伐採処理をすることになる。富士山測候所を活用する会は山頂の測候所の建物だけでなく、この送電線施設気象庁からの借りており、その維持保守経費は借主側の負担となっている。

数年前には電柱が何本か折損し、想定外の出費を強いられた。いつ発生するかわからない災害による出費はNPOの財政に重くのしかかってくる今年のこの程度で済んでよかったと胸をなでおろしているところである



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世界文化遺産に登録されることになった富士山頂を望む
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ウェブサイト管理者にとって、どれくらいの訪問者が自分のサイトに来ていのか、ということ気になるものである。毎朝前日分(あるいは毎晩当日分)のホームページのアクセスカウンターの数値を見ては一喜一憂したりして・・・。もっとも、最近はその数値も代わり映えがしないので、あまり気にしていなかった

昨晩(5月1日)、夜帰って何気なくホームページのアクセスカウンターを覗いたら
、小さいフォントの文字70 visitsとある。この時期せいぜい30前後のビジター数であったので、思わず目を疑った。富士山測候所での夏期観測の最盛期の7月、8月にはこの程度のアクセスがあることもあるが、5月に入ったばかりのこの時期にこんなに上がるはずはない、てっきり(無料サービスの)カウンターが壊れているのだろうと決めつけていた。

しかし、よくよく考えてみると、昨日はテレビ、新聞はどこも「富士山世界遺産登録」のニュースでもちきりであった。今日は、事務局にもこの関連で新聞社から取材申し込みの電話も飛び込んできた。そして、この記者もHPを確認されていた。どうやら無料カウンターの動作は正常、「富士山」を冠にしている我がNPO法人のホームページ閲覧した方が多かったと考えたほうが正しいようである。当NPO法人にも
思わぬ波及効果があったことにな

当NPO法人は、川勝・静岡県知事と横内・山梨県知事に顧問になっていただいており、世界遺産登録が決まったことは富士山関係団体の一員として喜ばしくホッとしているところである一方で当NPO法人の運営は相変わらず不安定のままであり、毎年のように自転車操業を繰り返しているのが実情である。今年は特に厳しい状況にあり、観測期間短縮をしてまで対処しなければならないという切羽詰まった状況にまで追い込まれている。今回のニュースで、富士山測候所を活用する会の活動にもより注目されてくることを期待したいものである。そして、願わく「巻き返し」のきっかけとならんことを。

(追伸)
堀井昌子・副理事長から先ほどメールが届きました。
「昨夜、世界文化遺産(内定)効果の話が出ましたが、今朝ラジオで取材を受けて応対している三浦雄一郎さんの声を聴きましたので、世界遺産に絡んで
エベレストベースキャンプに送ります。
以下紹介します。

三浦雄一郎 さま

気候不順のうちに桜の季節もおわり、はやくも風薫る五月を迎えました。

本日、5月2日朝のラジオで取材に応じておられる三浦さまの若々しいお声を耳にし、前二回のエベレスト登山よりも体調がよいとのお話を伺い、お元気でエベレストへの路を一歩また一歩と進めておられるご様子を正に実感いたしました。

さて、「NPO富士山測候所を活用する会」の副理事長を務めておられる三浦さまには既にご承知かと存じますが、昨1日に文化庁がユネスコの世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の評価結果を公表、世界文化遺産への登録を目指している山梨県・静岡県に対して登録を勧告した と報道されました。「NPO富士山測候所を活用する会」の運営委員会開催のため事務局に集まっていたメンバーは、当然のことながら今後の波及効果について想像を巡らせることとなりました。

このたび日本が推薦した「富士山」の主な対象は、いわゆる富士五湖や富士山本宮浅間大社や山頂の信仰遺跡に加えて吉田口登山道などが挙げられているのですね。富士山の登山者は2008年から急増しここ数年は年間30万人前後で推移しているため、ピーク時には狭い登山道が人で埋まり安全面を懸念する声が高まっている状況です。このピーク時に我がNPOは測候所を使わせてもらっているので、登山道の安全確保のための毎年の支出は貧乏なNPOにとって負担となっています。

山梨、静岡両県は来夏以降、富士山の入山料を本格的に導入する方向で検討中とのことですが、実現しましたら私たちにとってもメリットとなるかもしれません。イコモス勧告のポイントに宗教的、芸術的伝統の融合が特徴と謳っていますので、入山料導入はハードルが高い可能性もあるのではないかと危惧しますが。

想像しますにお手許には多くの通信etc.が殺到して交通整理に豪太氏が多忙を極めていることと存じます。もしお読みいただけましたら幸いでございます。

それでは無事の登頂と下山を心よりお祈り申し上げております。

NPO富士山測候所を活用する会 
副理事長 堀井昌子 


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気象実験クラブの佐藤元さまから機内から撮影した富士山の動画が送られてきました。

剣ヶ峰には富士山測候所も見えます。

上空からの富士山をお楽しみください。
http://youtu.be/ON2VllNr2tk

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クリックしてください↑

以下は佐藤元さまからのコメントです。
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飛行機から見た雪の富士山2013-03-15
Hajime Satoh Hajime Satoh·49 本の動画
公開日: 2013/03/24

飛行機から見た雪の富士山です。撮影は、2013年3月15日、午後1時55分ごろで­した。
飛行機は羽田空港を、定刻午後1:30に北向きに離陸し、東京湾を旋回するような形で­、相模平野上空に至り、通過し、更に丹沢山塊上空をへて、富士山方向へ向かいました。­そして、離陸後、約25分経過ごろに雪の富士山に接近するようになりました。山頂の火口は雪に埋まって­います。
遠くには、気象庁の元測候所も見えます。
吉田口と思われるブルドーザ道の一部分らしきところが見えます。岩石崩落防止柵(?)­らしき構築物も見えます。富士山全体はだいぶやせ細って見えます。西方からやってきた­雲は富士山に堰止めされているように見えます。その雲が上流に向かって波状になってい­る様子が見られます。夏場の富士山には何度も登頂しましたが、こういう景色は初めてで­す。
お楽しみいただければ幸いです。

    カテゴリ:    科学と技術
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2012年度の活動報告をする三浦和彦・東京理科大学総合研究機構山岳大気研究部門部門長

3月29日(金)今年度最後の(営業)日。東京理科大学総合研究機構山岳大気研究部門の第2回成果報告会が神楽坂の森戸記念館で開催された

東京理科大学の総合研究機構山岳大気研究部門は2011年4月に発足。設立目的は、これまで個々の研究機関、プロジェクトが日本国内の山岳地域で行ってきたそれぞれの成果を交換し、さまざまなノウハウを共有することで共同研究をすすめることと、山岳大気観測のネットワーク化をめざすこと。

成果報告会には日本全国から73名が参加。口頭発表19件、ポスター発表27件があり、和やかな雰囲気の中にも真剣な討論が交わされた

 
注目したの
放射線医学総合研究所の矢島先生の発表。2007年から富士山測候所で宇宙線観測実験に着手しているが、2010年度からは常時監視するための遠隔モニタリングシステムを開始。その後、2シーズン約4〜5ヶ月間の連続測定に成功していたが、昨年2012年夏に測定回路の改良と新バッテリー追加して冬季測定に臨み、現在も測定が継続中という。これで、富士山測候所での通年観測は、国立環境研究所の二酸化炭素の測定に次いで2例目となりそうなのはうれしいニュース

国内では、富士山をはじめ、乗鞍岳、立山、木曽駒ヶ岳、榛名山、丹沢など多くの山で、バックグラウンド大気、中国大陸からの長距離輸送、大気質の物理・化学特性雲過程、宇宙線、雷放電時に発生する放射線、電磁波、大気電場、大気伝導率など多岐に及んで観測されているという。富士山測候所を活用する会連携を一層密にさせていただき、さらに成果を上げていって貰いたいもの思う

最後
、3名の外部評価委員の講評をご紹介します

「前回(昨年の第1回)に比べ格段に充実した発表会であった。PM2.5が一般にも注目されるようになったが越境大気汚染に取り組んできたこの研究会は先見の明があったといえる。(発表の前半については)富士山関係のデータがまとまってきたという感じで、これからが楽しみである。」(江戸川大学名誉教授・土器屋由紀子氏)

「(口頭発表はベテランの方なので別として、)若い人たちのポスター発表内容に特に興味をもった。非常に発展性を感じられたので、これから伸ばして行ってもらいたい。」(東京農工大教授・畠山史郎氏)

「松木先生(金沢大学)が各地の観測をまとめた一枚のスライドが印象に残った。それぞれの発表は自分の地域別に研究しているが、同じ時期に行なっているものをまとめたものはない。次回はこれをシンセサイズし是非一枚の絵にしてもらいたい」(東京大学大気海洋研究所教授・植松光夫氏)


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