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太郎坊のそよ風
NPO法人 富士山測候所を活用する会 スタッフブログ

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7月10日、富士山がまるごとわかる児童向けの図鑑「富士山の大図鑑」がPHP研究所から刊行された。

「富士山と周辺の自然を見てみよう!」「富士山の歴史・文化を知ろう!」「富士山の景観と自然を守ろう!」の3章構成。読者対象は小学校中学年〜中学生となっている図鑑だけに、豊富な図と写真と説明文はとてもわかりやすい。これ一冊あれば、大人でも楽しみながら富士山についてひととおりの知識が得られそうだ。

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第1章の最後に「富士山測候所の歴史」というコラム風のページがある。測候所で研究観測や教育での利用をしている写真とともに、本文に「現在、富士山測候所の施設は、夏のあいだ、NPO法人富士山測候所を活用する会によって、学術研究などをおこなう場所として利用されています。」というくだりがある。

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こんなところにも富士山測候所を活用する会の存在がさり気なく紹介されている。

先に決定した中期計画でも「科学への興味・関心を育む青少年の教育」は重点実施事項の柱の一つとして掲げていることでもあり、児童向けの書籍に当法人の活動をとりあげていただいたことは、まことにありがたい。

ご協力をいただいた関係の皆さまに感謝申し上げるとともに、富士山についてまるごとわかる入門書としておすすめする次第である。


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富士山の大図鑑 [単行本]
富士学会 (監修)
判型: A4変型判 
頁数: 全64ページ
価格:  ¥ 2,940


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冬化粧した富士山 2012年10月19日 山梨大学 小林 拓さん 撮影

富士山が世界文化遺産に登録されました。長年の地元関係者の皆様のご努力が実ったもので、心からお祝いを申し上げます。日本の象徴として富士山が日本人の心の中に占める割合は大変大きなものがあることは言うまでもありません。富士山やその周辺の自然や景観など自然遺産としても価値のあるものが多いことは我々誰しもが感じることですが、それ以上に日本人の精神性を支えている役割の大きさが評価されたものでしょう。

本NPOの活動の中心である旧富士山測候所はその富士山の山頂にあり、長年日本の気象観測、台風による災害防止に大きな貢献をしてきた施設です。現在は本NPOを中心として、大気化学や高所医学を初めとする様々な分野の研究活動に重要な役割を果たしています。文化遺産としての富士山の価値を科学の面から高めていると言っても過言ではありません。また、本NPOでは山頂付近の登山道の安全確保やトイレの電源確保など、山頂周辺の安全や快適性の向上にも大きな役割を果たしています。

富士山の世界遺産登録に伴い、富士山をめざして集まる人の数もさらに多くなることと予想されます。旧富士山測候所は山頂をめざす人々の目標ともなるものです。その存在が文化遺産の価値を高め、安全性や快適性の確保に欠かせない役割を果たしていることを誇りに思い、富士山の世界遺産登録を皆様とご一緒にお祝いしたいと思います。

 NPO富士山測候所を活用する会
理事長 畠山史郎

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学生ポスター賞を受賞した早稲田大学大河内研究室の磯部貴陽氏。手にしているのは記念に贈られたトロフィー。

月19日から24日まで,横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて開かれた第6回霧と露の国際会議
(The Sixth International Conference on Fog, Fog Collection and Dew)
で早稲田大学の磯部貴陽氏が学生ポスター賞を受賞した。
おめでとうございます。

この会議は、霧・霧水沈着・露を扱う唯一・最大の国際会議であり、世界各国の研究者間の情報交換を目的に3年おきに開催され、前回は2010年にドイツで開らかれた。大気汚染によって酸性度が高まった「酸性霧」の実態の研究成果などで、29ヶ国118名の参加がありポスター発表数は61件。

学生ポスター賞を受賞した早稲田大学大河内研究室の磯部貴陽氏の論文タイトルは、Observation of Cloud Water Chemistry in the Free Troposphere using Mt. Fuji(日本語:富士山体を用いた自由対流圏における雲水化学観測)。7年間(2006年〜2012年)にわたって富士山頂(標高 3776m)で夏季に採取した雲水の化学成分・組成を、富士山南東麓および世界各地の自由対流圏高度(標高3000 m以上)に位置する山岳、大気境界層内(標高1000 m以上、2000 m以下)の山岳における雲水(霧水)と比較して富士山頂の雲水化学の特徴を明らかにし、越境大気汚染の影響評価を行ったものである。

なお、大河内博氏(早稲田大・教授)、緒方裕子氏(早稲田大・助手)、皆巳幸也氏(石川県立大・准教授)ら、富士山測候所を活用する会の主要メンバーが共著となっている。

富士山は研究の場であると同時に、素晴らしい教育の場ともなっているのである。


受賞学生:早稲田大学創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻修士課程2年生
大気水圏環境化学研究室(大河内研究室) 磯部貴陽
受賞論文タイトル:Observation of Cloud Water Chemistry in the Free Troposphere using Mt. Fuji
受賞論文共著者:Takaharu ISOBE, Hiroshi OKOCHI, Hiroko OGATA, Daisuke TAHARA, Shohei MARUYAMA (Waseda Univ.), Yukiya MINAMI (Ishikawa Prefectural Univ.) 
種別:学生ポスター賞
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NHKテレビ「おはよう日本」より

おめでとうございます!

三浦雄一郎氏が今日の昼頃、
ついにエベレスト(8848メートル)の登頂に成功したとのニュース日本中が沸き立っている。前回、5年前(2008年5月26日)に登頂したときは76歳。これを4歳も更新し、80歳で世界最年長での快挙というのだからすごい。

三浦雄一郎氏は当NPO法人の副理事長である。前回のエベレスト登頂の後も、お忙しい中、会報誌「芙蓉の新風」Vol.(2009年1月発行)にご執筆をいただいた。この寄稿は、富士山測候所を活用する会のホームページの「応援メッセージ」にいまも載せてある。
タイトルは『富士山山頂測候所 未来の科学の世界のために』。

改めて読み返してみ驚いたのは、その時すでに「次の目標として80歳で3度目のエベレスト登頂」を目指していたということだ!快挙は一朝一夕でできたものではなかったのである。目標の設定とその実現に向けて不屈の精神力とたゆまぬ努力があったればこそであろう。

TVの番組の中で、「大事なのは頂上を決してあきらめないで、希望勇気をもって忍耐すること」という趣旨のことを語られていた。最近、資金不足で意気消沈気味の当NPOにとっても久々の明るいビッグニュースであり、「希望を持って頑張れ」というエールでもある

無事下山されることを祈念しております。

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会報「芙蓉の新風」VOL.7(2009年1月発行)の三浦雄一郎氏の寄稿

イメージ 3送電線に倒れかかる枯れた樹木。

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上の写真のクローズアップ電線にかかっているのがよくわかる。


富士山測候所の電気は、山麓の太郎坊(御殿場)から送電線で送られている。標高1300m付近にある架空線の始点となる第1号柱から標高約1500m付近の第73号柱までの約4kmは架空線で、そこからさらに約7kmは地下埋設ケーブルで山頂の測候所に達する。

富士山麓の架空線は冬の間、雪や風の影響をもろに受け、毎年必ず何らかの被害が発生する。5月6日、山頂班の方が先日現地に立ち寄ったところ、第46号柱付近で今年も
樹木が倒れて架空線にかかっているのを発見した。昨年倒木が見つかった第44号柱の近くである

倒木はいずれ、測候所開所前に実施する定期点検時に伐採処理をすることになる。富士山測候所を活用する会は山頂の測候所の建物だけでなく、この送電線施設気象庁からの借りており、その維持保守経費は借主側の負担となっている。

数年前には電柱が何本か折損し、想定外の出費を強いられた。いつ発生するかわからない災害による出費はNPOの財政に重くのしかかってくる今年のこの程度で済んでよかったと胸をなでおろしているところである



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世界文化遺産に登録されることになった富士山頂を望む

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