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一生のうちに出逢ってよかったと思うひとはたくさんいるかもしれない。
でも、彼女だけは特別だ。
なになに、毎回特別に思うひとが出てくるだろうって?
それは違うな。
彼女は、あなたは鯨を食べられるからといって、馬刺しを僕に食べさせようとするんだよ。そんな女はまあ他にはいない。
彼女はね、いつも抱きしめたくなるような女性なんだ。
ちょっとばかり遠くに離れてから、それがわかったんだ。
彼女は少しばかり泣き虫で、(まあ僕もだけど)、少しばかりちゃっかり者で、少しばかり可愛いんだよ。
そんな女はそこらじゅうにいるって?
ああ、何もわかっていないな、君という奴は。
彼女はね、とても警戒心が強いんだよ。君もよくみかけるだろう?人になかなかなつかない猫みたいなんだよ。
だけどね、僕にはなぜか警戒心を解いてくれたような気がしてさ。
そんなものは気のせいだって?
そうかもしれない。でもさ、考えてもみてくれよ。警戒している相手にストレートにものを言うかい?彼女は小心者と自分のことをいうけれど、僕にはズバズバ言ってくるんだよね。
「私にどうして欲しいの?」
「ただ、抱きしめてくれるだけでいい」
もちろん、僕も君を抱きしめる。何度でも。
そう、彼女は特別なんだ。
彼女は行動範囲は狭いけれど、僕の心の中ではとってもよく動く。
彼女は行動範囲は狭いけれど、僕の隣に座ってくれる。
特別な理由がわかったろう?
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