NPO法人双牛舎

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風読みて芒並べる花屋かな     谷川 水馬

『この一句』

 面白い場面だなぁ、と嬉しくなった。花屋の店の奥に店員がいて、時々外を眺めていたのだろう。すると、例えば道行く人の軽いコートが靡いている。風が吹いてきたのだ。そうだ、と店員は気づく。店の中に活けてあった芒(すすき)をよいしょ、よいしょと運び出し、外に並べてみたのである。
 今年の「中秋の名月」は九月二十四日だった。満月は翌日の二十五日だったそうだが、どちらが重要な日か、なんて考える必要はない。中秋の名月と中秋の満月。二日にわたって月見を楽しめるかも知れないし、花屋さんにとっては、芒の売れるチャンスが一日増えたことになるではないか。
 とは言え二日間のこと。ボーッとしていたら、時季物の芒は売れ残ってしまう・・・と思っていたら風が吹いてきた。店員さんは「これだ」と気付き・・・。やや作り過ぎか、とは感じたが、これも俳句の面白さだ。道行く人も「風の中の芒」に気付いて買い求め、我が家の月見を楽しんだに違いない。(恂)

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取り上げていただきありがとうございます。
東急田園都市線青葉台駅の改札を出たところにお花屋さんがあります。ある日、そのお花屋さんの店内を覘いておりましたら花芒がやや高い場所に並べられておりまして、その芒だけがゆらゆらと揺れておりました。多分、空調の風の通り道だったのでしょう。花屋さんも花を売るために智慧を絞るものだなと感心いたしました。 削除

2018/10/11(木) 午前 9:06 [ 谷川水馬 ] 返信する

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本物は空調の風でしたか。これまた面白いですね。(恂)

2018/10/11(木) 午前 10:37 [ npo*ogy* ] 返信する

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