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街の警察や消防って誰が雇いますか?
日本ではそんなこと考えるまでも無く国や役所が整備するのが当たり前だと考えますかね。
私はアメリカに住む前はそう考えていました。
アメリカでは街が予算に応じて自分達で雇います。
ということは収入の少ない街は警察官や消防署員を大勢雇えないことになります。
これは住民にとっては切実な問題になることがあります。
以前いた大学のすぐ近くのとある街(10ブロックほどの非常に狭い地域)は治安は良いものの、
税金がとても安いそうです。この街予算の関係で最寄の5分ほどの消防署と契約しませんでした。
万一火事が起きると2-30分離れた遠くの消防署からしか消火活動に来ないので,
消防車が到着する頃には家が焼け落ちるのではないかという噂でした。
こんなことって日本では逆立ちしてもありえないことですよね。
しかしこれはその地域の住人が予算を考慮して決めたことで選ぶ自由があります。
前のラボで一度火災報知器が鳴って消防車が来ました。
後で学部の秘書さんに聞いたら一回の消防車要請にも
$1500だか$5000(記憶があやふや)の請求が来ると話していました。
そうつまり有料なんです。
日本では無料の救急車サービス。
アメリカでは基本料金(確か$450位?)プラス距離加算がされます。
これらを要請する権利は誰にでもありますが、サービスに対する代償を払う義務が存在します。
高所得者の集まる街は税金もたくさん集まりますから
十分な警察官や消防署員も雇えますが、
そうでない地域は警官も少なく治安は一層悪くなります。
そういえば昔見たアメリカの西部劇、
ならず者がやって来て治安が悪くなるので街の人達が相談して
保安官を雇うとかいうストーリーがありました。
幸い日本人が住めるような治安の地域は十分な警官や消防署員がいます。
私の町も車で2-3分も走れば最低1台のパトカーを見ますし、
最寄のスーパーには24時間何時行っても警察官が居てくるので安心です。
しかしこれは裏を返せばそれだけの税金を支払い治安が守られている代償なのです。
日本にいて治安と学校教育は「税金払っているのだから当たり前の権利だ!」
と考えていませんか。
苦労して独立を勝ち取ったアメリカならではの自由と権利の思想は、日本と大きく異なります。
アメリカの街で良く見かける下記の言葉、自由を支えるための尊い努力と重みが伝わってきます。
この言葉の裏にぎこちない日本社会や荒れる教育現場への解決の糸口があるような気がするのですが。
Freedom is not free! (自由はただでは手に入らない。)
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