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ぼくらの学ぶ場所

生活リズムが不規則になってしまうため身体がだるく精神的にも参っている。そのせいか人の名前を間違えたり上りエレベーターで降りようとしたりとありえないような間違いもしてしまう。なのに休息を入れるヒマもなくて最近自分が自分でないみたいだ。

今日実習中に少し休憩しようと思い、実習室を出て廊下に座り込む。窓はあるが外には暗い空間だけがある・・・
大阪で3番目くらいに大きな街天王寺。そのにぎやかな場所の一角にある築10年ほどのきれいな病院のとなりの、それまた新しいビルの地下2階。ここが霊安室や司法解剖室もあるぼくらの学ぶ場所。地上ではみんながショッピングや映画で楽しむそのずっと下。多くの人が涙を流し、多くの不運な死をとげた人の声にならない叫びがこだました場所。毎回このギャップに悩まされる。

そういえば病院もそうだ。医学部のとなりに病院がある。となりなのに、渡り廊下一つでつながっているその場所に夏休み足を踏み入れた。小児科では多くのこどもと家族が懸命に毎日を生きていた。その彼らの「家」のとなりでぼくらは講義を受けている。楽しくクラブでアンサンブルをやっている。このギャップもなんか気になる。

掴んだ者と選ばれた者

うちの学校で一番勉強熱心な学生さんと最近特によく話すようになった。今日も実習後1時間くらい話した。彼はぼくの通った高校と同じレベルの公立高校に落ちて滑り止めの私立高校に行き、2浪して去年ぼくと同じ60期生として入学した。彼はほとんどの学生が聞かないような講義に熱心に耳を傾け、難易度が高くて学生が手を出さないような教科書で勉強し、先輩の授業ノートなど一切使わず自力で勉強する、いまどきめずらしい人である。彼は実習も熱心で、ある日は午後9時まで実習を続けていたそうだ。

彼は医学部で勉強する喜びに満ち溢れている。そして好奇心の赴くままに勉強しているといった感じである。それはきっと高校受験に失敗し、2年も人より遠回りし、そのなかで想像を絶する多くの困難を乗り越えて掴んだ夢の舞台を楽しんでいるといった状態なのだろう。誰にも文句は言わせない。オレが掴んだこの場所で・・・そんな気分なのだろう。だから前向きに勉強しているし、目先のクラス順位とか、留年の恐怖とか、いかに手を抜いて受かるとかそういったことは眼中にないのかもしれない。

ぼくは彼とはおおよそ対称的だ。地元では名のある公立高校に合格し、現役で医学部に入る。ぼくにはぼくの困難があり、事情があり、困難があった。だが彼とは比べ物にならない。それにぼくは半ばオーディションのような試験で選ばれたという立場の人間である。だからやはり選んでいただいたという意識は強く、それに報いるために、それにふさわしくなるために頑張るという気持ちが働く。好きでやっている勉強だがやらされているという側面もあるかもしれない。出たくない授業にでるとき、彼ならきっと学ぶことがあるから出ようと思うのだろうが、ぼくはどうしてもしっかり勉強しないと申し訳ないという考えに陥ることが多い。さらに結果を追い求め、ちょっとしたミスに落ち込み、またきっと修羅場の数が少ないから留年という恐怖に対してすごく敏感に働き、健康的な勉強が彼ほどできていないような気もする。最近精神的に参っているが、彼との違いは明確なんだと実感。

やはり自分で勝ち取ったものは輝きが違う。

解剖自習レポ

実際実習が始まると結構大変でホルマリンのせいで涙が出ながらの実習です。身体もダメージを受けますし、帰りも遅くなりますしプレッシャーもやはりあります。血管や神経を切ってしまうとこれは4年もすれば医療ミスだとか思っちゃいますし、実際けっこうやってしまいます。毎日心を傷つけながらやってます。そしてやはりテストは短いスパンでやってくるので帰ったらテスト勉強です。身体はかなり悲鳴を上げます。でもやはり本物を見ることで理解度は全然違います。クラスの奴らが真剣そのものに時間を忘れて実習してます。やはり人から人へ直接教わるというのはすごいです。密度が違います。死を持って先生となってくれるご遺体、懸命に食らい付く自分たち、これが今の医学の足元のそのまた足元を支えている解剖実習なんだと思います。

ちなみにご遺体は乾燥してくるので定期的にぬらしてやることが必要です。乾燥していると実習がやりにくいのが理由ですがぼくは乾燥したご遺体を見るとなんだかかわいそうな気分になるので人一倍ぬらすクセがあります。生きているときに乾燥するっていうのはけっこうツライ瞬間ですよね。口がかわくとか身体がカサつくとか・・・そう思ってやるんですが回りからしたらぬらしすぎに見えるみたいでやりすぎと指摘されるんですがわかってほしいな〜と最近思ってます

今日は試験でした

今日は解剖実習試験でした。自らが解剖をさせていただいているご遺体を使用し、この神経・血管はここにあります などと答えるものです。
結果はよくなかったですが、思ったことはやはり教科書などではなかなか覚えられない神経・血管・筋肉の名前が実際に自らが探し、教科書を使って同定するという作業をすることで覚えることができるのです。ここに解剖実習の意義があり、またこの機会を使って勉強が進むことに感謝しないといけないのだなと改めて思いました。

話は変わりまして、今日1年生は臨床心理士、それを目指す学生の人達とお互いのかかわりなどについて話し合うというカリキュラムの履修を行ってました。昨年は私もこのカリキュラムを履修しましたが、やはり最近はコメディカルの人達との関係も重要になっていて大学もそれにそって学生に考える機会を与えています。医師を目指す人間は人を救う仕事がしたい→医師という単純なプロセスを踏んでいるのがほとんどだと思います。コメディカルを目指すのはその単純なプロセスから医師を目指すもあきらめた、どうしても医学科はグロテスクというイメージがつきまとうからイヤという理由が多いように思います。ぼくは成績が一番あきらめたときにほかの道、コメディカル(看護師・臨床検査技師)や別路線で自分の夢を追う(それは政治・行政の勉強をすることでしたが)ことを考え、理詰めで医師を最後に残したので他の仕事を理解する機会がありましたがほとんどの医学科の人間にはそういうプロセスがないですからきっと後輩たちにはいい機会だったと思いますし、いい機会にしなければいけないのです。

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テスト結果

うちはコースごとに試験をし、不合格コースはは再試が3月にあり、結果一つでも落とすと即留年となる。今日は組織コースと循環コース解剖編の結果が出た。どっちも受かったが循環は点数も発表されていてぼくは90人中・・・30番台前半。悪くないが良くもない。まあ散ったっていう感じ。受かればいいし受かるための勉強量しかしてないから仕方ないが今回はきちんとやってほかの連中より後にしっかり残ってるのに悪かった。理不尽ですね、世の中。まあもっと勉強せぇという話でしょう

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