学校の話

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夏休みの想い出

なんか来てくれる人が少し増えたような気がします。ありがとうございます!

何の脈略もないのですが夏休みのお話をしたいと思います。うちの医学部では1年次に付属病院または市中病院で看護師の方の仕事を見学する実習、2年次には付属病院のドクターの仕事を見学する実習があります。今年の夏休みにそのカリキュラムに従ってぼくは小児科のドクターに一日お世話になりました。

ドクターは情熱にあふれた方で、実習願いのメールを送ったら返信がぼくの何倍も長いメールを返してくださり、実習を受ける際の心構えなどがアツく語られていました(一部は以前ここで紹介しました)

実習当日、いろいろな子どもたちと接することができました。そのなかですごく印象に残ったことがありました。

ある子が外来で来ました。開口一番「先生こいつ誰〜?」ぼくを指差しそう言いました。なんとナマイキながきんきょだ、そうおもってました。もちろん腹を立てるとかそういう気持ちはないですし、子どもはこんなもんか〜と思ってましたからいいんですが。先生も怒らずフツーだといわんばかりの対応でしたし。そにあとも「こいつ名前何〜?」「こいつの座ってるイスこの部屋でいちばんしょぼいイスや〜」とナマイキ全快だった彼ですが最後に先生にお願いがあると言い出しました。ダメと言われると思っているらしくなかなか口に出しません。おかあさんに耳打ちしてかわりに言ってほしそうにします。しかしドクターが「自分で言わないとダメ」と怒ったので彼が小さな声で不安そうに言った言葉が

「先生コンビ二のお弁当食べてもいい?」

彼は免疫機能が弱いらしく、ご飯はいつもお母さんの手作り、しかも作りたてしかダメといわれていたようです。朝から働きっぱなしでなかなか手料理にありつけないぼくからするとぜいたくな話ですが、いっぽうで彼はぼくらがフツーに食べてるものを口にいれることができず、願望になっていたのです。なんかこのギャップに衝撃を受けました。なんといったらいいかわからないんですが将来こういうことが日常茶飯事に起こる仕事、それが医師という仕事なんだなという想いを持った記憶があります。

コンビ二弁当は衛生管理がけっこうきっちりしているので大丈夫でしょう、というのが先生の話だったので彼の願いは叶うようですが、いろいろ考えさせられる出来事でした

勉強について

大阪市立大学医学部はコースごとにテストを行います。血管について学んだらテスト、細胞について学んだらテストといった具合です。そして1つでも落とすと留年です(再試験が一回だけありますが)。第二解剖教室の教授が「君たち実習にテストに大変だね〜。大変な勉強するために受験勉強したんだね〜」とおっしゃってましたが、そのとおりです。そしておかしなことに夏休みも少ない、進級条件も厳しいところに入りたいという人間どうしが受験勉強でしのぎを削るわけですからおかしな話です。ぼくは偏差値社会に背を向けて受験期を過ごしたので例外に入るんですが・・・

しんどい、もうイヤだと思うと母がこう言います。「あなたのしたかった勉強でしょ?それにしたくてもできない人ぎょうさんいはるんやで」

そういうことを考えながら毎日やってます。ぼくの高校時代の友人は一浪の末医学部受験をあきらめ農学の道に進みました。彼女のことを考えるとやっぱり頑張らんとあかん、逃げたらあかんなと思います。忙しいし、まわりの大学生と状況が違うことで気持ちが萎えることもあります。上のようなことを思いながら必死でやってるという感じです。

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動物慰霊祭

医学部では動物で臨床実験を行います。そりゃ人間ではできないので動物でやるのですが、今世の中では動物愛護の考えが強さを増しているので、規制が厳しいそうです。これも当然の話ですけれども。それもあり医学部では毎年実験動物の慰霊祭を行っています。

医学生はご遺体を使った解剖実習の前に動物の解剖をおこないます。ぼくたち(大阪市立大学医学部)は2年生で解剖をやりますが、前期は動物、後期はご遺体の順になっていて、前期に動物を使った解剖を行いました。実習中はやはり気を抜けなかったですし、終わったあとも感謝の気持ちをわすれないために慰霊祭に参加しました。強制参加ではありませんが、研究室の方は総出、ぼくたち2年生も1/4くらいが参加しました。正直クラスメイトは誰も参加しないと思っていたので参加していたクラスメイトには医学生がやって当然の行為を行ってくれたことに感謝しました。彼らと同じところで勉強できるのは幸せです。

解剖実習スタート

解剖実習が始まった。帰って疲れて寝てしまうほど気が張っていた。ヘタなことはできない。全国で年間約8000人くらいにしか許されない行為。法律が守ってくれなかったら犯罪。そういうことをさせてもらえるのだから半端な気持ちではできない・・・

そんなことを考えて実習を始めました。同じ班の人がけっこう気心がしれているので協力して有意義な実習ができた。彼ら同じ班の人達の手助けがないとぼくはいい実習ができないからこれからも頑張ってほしい。もちろんぼくも頑張る。

ご遺体は一人一人違うので初日でも全然班によってちがうことが起こる。そういうことからご遺体の方の人生、どんな人生だったのか、そういうものを垣間見ることができそうだし、垣間見る努力をしたい。それが教科書だけではわからない深い学習につながるはずだから。そして生命の尊さやそこから発展して終末医療について考えたりもしてみたい。これらが全部遂行できたらきっと「いい医師」に近付けるのだろう・・・

初日なんで志は高いです。きっと忙しさのなかで忘れそうになるんだろうけど、頭の片隅にでもいいからおいておきたい初日の意気込みでした。

あしたもきちんと黙祷

医学部生というとテスト漬け、実習漬けと体力的にしんどいと思われがちですがじつは精神的にも大変なんです。
また始まったら言いますけど、解剖は献体していただいたものです。その方の家族は解剖で今ご遺体が使われてますなんて報告は受けません。何も知らずに生活してらっしゃいます。そんなことを考えたら適当に実習なんてできません。それにもし、自分の家族が適当に扱われてたら・・・と考えたら誰だって怒りますよね。だから気が抜けないんです。遺族の方に恥ずかしくないように、満足とまではいかなくても理解してもらうためにもしっかりやらないといけないんです。それは大変なプレッシャーです。そして医学部側も細心の注意・最大の敬意を払う体制を作ってますからそれにそって行われる実習は大変です。

病院の実習も患者さんたちは治療に来てます。実習に行くときは患者さんが手を抜いていないか監視されるような気分になります。ヘタなことはできません。そして先生もそういう意識を持つように指導します。ぼくが夏休みにお世話になった先生から実習に際しこんなメールが来ました。(一部抜粋です)


さて、病棟は、子ども達や家族が住む"地域”、”まち”です。
病棟詰所は、医師や看護師など医療者や他の専門職の"職場”です。
中橋君は、そこへ見学に訪れた”訪問者”ということになりますから、相応の礼儀を
わきまえていただかなくてはなりません。
ただ、難しく考える必要はありません。
日々の生活におきかえて考えてみましょう。
例えば、よそのお宅へ伺ったとき、家に上がる時は「おじゃまします」といいますよ
ね。
ならば、子ども達や保護者の方々のお部屋へ入るときも同じですよね。
例えば、あなたが営業マンで、得意先の会社へ訪問して訪問先の部署へ入るときも
「こんにちは、失礼します」といいますよね。
ならば、詰所への出入りも同じです。

よそのお宅へ伺うときも、営業で廻るときも、相手の方々を不快な気分にさせないよ
う、むしろ、好意的に迎えてもらうように服装も言葉も気をつけますよね。
そのような気持ち、相手の立場を思いやる気持ちは、人生のどのような場面でも同じ
です。医療現場で特別ということは決してありません。
あなたの”常識”を見せてください。


こんなメールが来たらプレッシャー大きいですよ。前日先生に怒られる夢見てうなされました。実際は優しい先生でしたが。

医学部志望のみなさん、医学部は自分の行うことが他人に及ぼす影響がかなり強い学部です。それなりの覚悟を持って勉強頑張ってください

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