Cabeceo! カベセオ!

ブエノスアイレスの住人の踊るTANGOは、頭で踊るのではなく、コラソン同士のコネクシォンで踊るもの・・・・

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ミロンゲーロといわれる人たち
つまり、ブエノスアイレスの伝統ミロンガで何十年も踊り続けている
上手なダンサーたちがタンゴをどうやって踊っているのか、
以前にも何度も書いていますが、
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/6293009.html  →カベセオについて
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/14670151.html  →タンダについて 
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/38571623.html  →今回の旅の私のミロンガ三昧状況


にあるように、巷の昼間のローカルミロンガで
フレンドリーに踊り放題踊っているという人たちもいますが、
本当にタンゴ音楽を味わう人は、
たとえば、先週の記事の
コカコーラおじさんのように、
本当に素敵な音楽で
そのオルケスタでこの歌い手で、
しかもこのパートナーと目線があった時だけ
踊りたい、と思っているのが一般的なミロンゲーロたちの純粋な心です。

http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/12050978.html →誰と踊るかについて
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/38558824.html →その後のコカコーラおじさんについて

まあ、このコカコーラおじさんは心臓の持病もあったため
また、年を重ねるごとに激しく何曲も続けて踊るのはつらいこともありますが。


数年続けて同じ時期にブエノスアイレスで会うヨーロッパ在住のI君という人がいます。
彼は独特のリードと音楽性を持つ、新しい魅力的なダンサーで、
わたしも一緒に踊るのを楽しんでいますが、
あるとき、ブエノスアイレスでトップといわれるミロンガ「バナナ」で
彼が私にサインを送って来たことがありましたが、
その時私はどうしても断りたかったことがあります。
わたしはその時流れている音楽(けっこうゆっくり目のドラマチック系)で踊るのは控えたかった、
というより、彼とはどんな音楽で踊ると自分が楽しいと感じるかを
わかっていたので、そんな音楽(シンプルな音楽か、D'Arienzoのようなリズム系)が流れるまで待ちたかったのです。

あまりにもあからさまに私にカベセオしてくるので、わたしも降参。
ついに踊ったのですが・・・・
「どうしてうんと言ってくれないのさ〜〜〜ずっと見ていたのに!!」
の一言。
「だって、一番素敵な音楽であなたと踊りたいから、待ってたんだもの。」
と言っておきましたが、かれはあまり納得しない様子。
彼のようにブエノスアイレスでタンゴと共に育ったような人ではない場合、
こういう音楽でこの人と踊りたい、というこだわりは分かってもらえないのでしょうか?

タンゴって、誰でもいいわけではないし、どんな音楽でもいいってわけではないと思うのです。

一方で、私の長く知っているミロンガ友人の同じくヨーロッパ出身C君は
かなりいろいろな音楽でナイス??なダンスができ、
たくさんのダンサーと踊るスキルの高いダンサーではありますが、
ミロンゲーロ特等席に座るような人物であるので、
ここぞというドラマチックなミロンゲーロに好まれる音楽が流れると、
「おおお〜〜〜」
ミロンゲーロたちと一緒に歓声を挙げます。
(けれど、彼の一番の好みはノリノリのD'Agostinoと一般的に早いスピードのValsだそうです。)

そういえば、さっきのI君はミロンゲーロ特等席には座らせてもらっていないですね。

やっぱりオーガナイザーはその人の音楽に対する感性も読み取って
席を決めるのでしょうか?


もう一人、ミロンゲーロの有名教師CD先生と私のダンス歴を考えてみた。
もちろんC先生はリズミカルなTanturi,D'Arienzo,Trioloでも素敵に踊りますが、
特にD'Agostino、Enrique Rodriguezでもいいですね。
そんなタンダを私もいつもC先生と踊っていますが・・・・
しかし・・・なんと!彼の一番の好みはPuglieseなんです(本人告白)。
しかもそれって、1日に一回かかるかかかんないか、
あまりミロンガ会場で踊りのためにかけられることは少ないものなんです。
って、わたしもそれを分かっているから・・・・
思いっきりPuglieseがかかった瞬間、私とC先生の視線はバッチ〜〜〜ンと当たってしまう!
結果的にC先生と踊る機会はこのPuglieseかそれに近い割と40年代後半ものになるように
なりました。

今回の旅でも、とあるミロンガでカベセオを受けたのはGobbiのタンダ。
C先生は
「う〜〜〜ん、このタンダはいまいちだったかなあ〜〜〜誰のタンゴだかわかる?」
「・・・これはGobbiでしょ?C先生」
「そうなんだよね〜〜〜わかる〜〜〜?やっぱりPuglieseの方がいいよね」
「・・・苦笑・・・」
べつに私はPuglieseが好きなわけでなはいですが・・・・、
個人的音楽趣味ではなく、誰と踊るかによって、どんな音楽で踊りたいかが違うのです。



わたしがどうしても今回の旅で踊りたかった人物のひとりは、
何度も話題にしていますが、
もちろん私のタンゴの恩師M先生の義理のお父さん、JCおじさんです。

去年のカベセオの恨みのあり??(↓参照)
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/31400035.html

今でも根に思っている(↓参照)
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/38433789.html

ようですが、せっかく1年ぶりに会えたのに、1週目に行ったJCおじさんの「グリコ」でのミロンガ
では踊ることができませんでした。
私はずーーーーっとJCおじさんのことを気にしてはいたのですが・・・。
やはりJCおじさんはオーガナイザーでもありますので、お客さんの一人一人の相手をして
帰る時には見送りもしていて、忙しそうではあったので・・・・
朝4時まで踊っていたのに・・・・
くやし〜〜〜〜〜!
これって、JCおじさんの仕返しか?
私が去年JCおじさんのカベセオに気付かなかったばっかりに・・・・(涙)

と、反省?しつつ、2週目のJCおじさんのミロンガに参戦。
ところが、私も普段顔なじみの特等席ミロンゲーロ軍団に出くわしたため
結構忙しく過ごしていました。(↓参照)
http://blogs.yahoo.co.jp/nuevomilonguero/38571623.html

しかし、ふつーのタンゴが流れる間はいくらJCおじさんを気にしてちらちら見ていても
微動だにせず。このミロンゲーロは落とせない・・・。

と、その時・・・・
素敵なCarlos DiSarliとRoberto Rufinoのタンダが始まった!
「こ、これだわ!!!」
と、確信し、JCおじさんに目線を送ると・・・・JCおじさんも満面の笑みでした!
特等席ミロンゲーロたちの視線を通りこし、今度こそはJCおじさんをGET!

やっぱり、ミロンゲーロと踊るには一番その時にあった音楽とタイミングと
パートナーがすべてぴったり来た瞬間が、最高なのです。

JCおじさんはその華奢で小さい体からはあまり考えられないような
即興性、音楽性の富んだ踊りをする人で、特に独創的。
あのブエノスアイレスで1番とうわさされるFollower(女性)のM先生が
「わたしJCお父さんと踊るのすごい楽しくって好きなのよ」
と言っていたのを思い出し、
やはり私も同じ感想でした!ものすごい納得。
すっごい楽しかった!
待った甲斐がありました。
JCおじさんがこのタンダを待っていたのもよくわかりました。
JCおじさんも私が音楽にこだわりを持っているのを感じていたようです。
タンゴで重要なのは男性側の音楽の解釈も当たりまえですが、
女性側の音楽への理解がもっと大事です。
ミロンゲーロたちもそれが分かっているから、音楽と相手を選びます。

待ってても、ぴったりくるような納得のいくタンダが流れなかったらどうした?
と聞かれても・・・きっとただじっと待っていたと思います。
そして私はしつこいので、また来年もブエノスアイレスのJCおじさんのミロンガへきて
1年ねばってでも踊るチャンスを待っていたに違いありません!


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