本当はものすごく難しい話ですが、間違いだらけの憲法改正限界論が横行しているようなので、一言。
憲法改正手続を踏めばどのような改正でもできるとする無限界説に対し、改正には限度があるとする限界説があります。限界説にもいろいろなパターンがありますが、よく見かけるものは、憲法改正によって憲法の基本原理を変更できないとするものです。
このタイプの限界説は、カール・シュミットの限界説を簡易輸出版にしたようなチープなもので、尾吹善人教授の言葉を借りれば、「憲法改正」とは、家の梁や柱はそのままに、畳を入れ替えたり障子を張り替えたりするようなもので、その基本構造に手を加えることはできないというものです。
日本では、なぜかこの説が”通俗的な”支持を得て通説化してしまったわけですが、日本国憲法では憲法改正に国民投票が常に要求されますから、憲法改正を憲法制定と別物と捉える必要は余りありません。カール・シュミットの限界説には、ワイマール憲法が議会の特別多数で改正されるという意識があった(議会への不信)とされています。
また、現行日本国憲法は、大日本帝国憲法の改正手続に従って衆議院、貴族院、枢密院の審議、天皇の裁可を得て公布、施行されており、国民投票は行われていません。日本国憲法がどのように改正されようとも、国民投票の過半数の賛成を得ているのであれば、民主的正当性がどちらにあるかは明らかです。
仮に憲法の基本原理は改正できないとしても、必ずしも9条を改正できないわけではありません。9条の解釈にもよりますが、9条1項で侵略戦争のみ放棄したという説では、自衛のための軍隊を持てるように憲法を改正することは可能であり、9条に絶対に手をつけてはならないとするのは、反日サヨクのイデオロギーの表明に過ぎません。
転載元http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo/32162196.html
憲法改正には、「憲法の基本理念を超えては改正できない」という、意見がありました。
アホな私には全く分からなかったので、こういう分野に詳しい方に聞いてみたところ、記事を作っていただきましたので、転載しています。 憲法改正の限界説は「日本の憲法研究者」の間の通説ですから法律実務家や司法試験予備校代表のものとしては満更恥ずかしい間違いではないです。けれども、法理論的には同説は完全な間違いであり、簡単に言えば、(9条が憲法の基本原理であると仮定した場合)基本原理の改正は新憲法の制定であり、改正前の憲法から正当化されないというだけのこと。畢竟、改正の限界を有権解釈(まあ、裁判所ですな)が判定できない、というのが憲法研究者の多数説であり、限界説は実質破綻しています。
KABUさんの自身の記事内にあるコメントもお借りしてきました。 この二つから分かることは、「憲法改正の限界」なるものが、あくまでも現状を基準にしており、改正にともなう変更自体には当てはまらないってことのようです。 あ〜、なんかお二人のご意見を見て安心です。
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なるほど、いい勉強になりました。
2007/5/13(日) 午前 3:40 [ - ]
それは良かったです。
2007/5/13(日) 午後 7:47 [ ぬくぬく ]
はじめまして。 憲法についてまず考えなければならない点は、憲法を守るのが目的で「政府」や「国民」が存在している訳ではなく、「国民の幸せ」という最大の目的の為に「政府」が存在しており、その運営ルールが「憲法」だという点です。 国民国家を志向するのならば、ルールを決めるのは国民自身だと思うのですが....。 PS.私見ですが硬性憲法を言うのであれば、現家法よりも、欽定憲法である明治憲法からの改正が違法であり現憲法は無効というロジックも成り立ちそうに思っています。
2007/5/15(火) 午前 9:18 [ 山本大成 ]
TBがうまくいかないようなので、関連記事のURLを貼っておきます。改正の手続きを定めてないのは憲法違反(違憲状態)ではないのか!? http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2007-01-10 「憲法改正」について思う事 http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2006-07-29
2007/5/15(火) 午前 9:25 [ 山本大成 ]
まあ借り物ですけどね・・・
2007/5/16(水) 午後 7:19 [ ぬくぬく ]
暫時、いかれたリベラルがいう「改正限界説」が正しい、ということにしましょう。
新憲法の前文の前文(公布主意文)を見て下さい。「朕は、・・帝国憲法の改正を裁可し、・・」といっています。
憲法の重要基本理念を変えることには「限界がある」との主張をするなら、「護憲」と同時に、少なくとも新憲法は旧憲法の理念を踏み躙っていることから「欽定(旧)憲法回帰」を主張すべきです。
この視点からみるだけでも彼らの論理は“ご都合主義”で支離滅裂で『破綻』していることが明白です。
彼らが、■いかれたリベラル■といわれる由縁です。そして彼らの応援団である市民グループが同じく『いかれた市民団体』といわれるのも当然の理、ということです。
・・・・・・何か、論理におかしいところがありますか。
2007/6/23(土) 午前 10:41 [ Democrat ]
イカレ・・・
2007/6/23(土) 午後 8:45 [ ぬくぬく ]
「日本国憲法」は憲法としては無効、講和条約として有効です。
2007/6/27(水) 午前 2:16
いのしし様、憲法改正に関しましてはTBした記事が参考になるかも知れませんので、お目汚し願えれば幸いでございます・・
2007/6/27(水) 午後 7:22 [ tero19632001 ]
いのししさん、なるほど・・・
2007/6/28(木) 午前 7:09 [ ぬくぬく ]
teroさん・・・
2007/6/28(木) 午前 7:09 [ ぬくぬく ]
tero19632001さん
「TBした記事」って、あれあれ?どれでしたっけ?
2007/7/1(日) 午後 11:39
nukunukupowerさん、お世話になっています。
「日本国憲法」講和条約説の新無効論、興味があればみて下さい。
動画を紹介します。
http://blogs.yahoo.co.jp/inosisi650/MYBLOG/guest.html
2007/7/2(月) 午前 0:39
いのししさん、teroさんの場合、これ全部じゃないですか?
2007/7/2(月) 午前 7:07 [ ぬくぬく ]
ああ、そうなんですか。「帝国憲法+教育勅語」体制を天皇が廃止されたってのは、かなり抵抗あるなー。そういえば、以前、兵頭二十八氏のファンサイト(?)の掲示板で「新無効論」を紹介したことあります。
(過去ログ)
http://sorceress.raindrop.jp/bbs/light.cgi?mode=past
2007/7/2(月) 午後 7:47