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日本国憲法―現実を変える手段として http://www.asahi.com/paper/editorial.html たった1年での、この変わりようはどうだろう。61回目の誕生日を迎えた日本国憲法をめぐる景色である。 昨年の憲法記念日のころを思い出してみる。安倍首相は、夏の参院選に向けて憲法改正を争点に掲げ、そのための手続き法である国民投票法を成立させた。集団的自衛権の政府解釈を見直す方向で、諮問機関も発足させた。 ところがいま、そうした前のめりとでも言うべき改憲気分は、すっかり鳴りを潜めている。福田首相は安倍時代の改憲路線とは一線を画し、集団的自衛権の見直しも棚上げにした。 世論も冷えている。改憲の旗振り役をつとめてきた読売新聞の調査では今年、93年以降の構図が逆転し、改憲反対が賛成を上回った。朝日新聞の調査でも、9条については改正賛成が23%に対して、反対は3倍近い66%だ。 90年代から政治やメディアが主導する形で改憲論が盛り上がった。だが、そもそも政治が取り組むべき課題を世論調査で聞くと、景気や年金など暮らしに直結する問題が上位に並び、改憲の優先順位は高くはなかった。イラクでの米国の失敗なども背景に、政治の熱が冷めれば、自然と関心も下がるということなのだろう。 むろん、政界再編などを通じて、9条改憲が再浮上する可能性は否定できない。ただ、今の世の中の流れをみる限りでは、一本調子の改憲論、とりわけ自衛隊を軍にすべきだといった主張が訴求力を失うのはあたり前なのかもしれない。 ■豊かさの中の新貧困 9条をめぐってかまびすしい議論が交わされる陰で、実は憲法をめぐってもっと深刻な事態が進行していたことは見過ごされがちだった。 すさまじい勢いで進む経済のグローバル化や、インターネット、携帯電話の広がりは、日本の社会を大きく変容させた。従来の憲法論議が想像もしなかった新しい現実が、挑戦状を突きつけているのだ。 たとえば「ワーキングプア(働く貧困層)」という言葉に象徴される、新しい貧困の問題。 国境を超えた競争の激化で、企業は人件費の削減に走る。パートや派遣の非正規労働者が飛躍的に増え、いまや働く人の3分の1を占める。仕事があったりなかったりの不安定さと低賃金で、生活保護の対象になるような水準の収入しかない人たちが出てきた。 本人に問題があるケースもあろう。だが、人と人とのつながりが希薄になった現代社会では、個人は砂粒のようにバラバラになり、ふとしたはずみで貧困にすべり落ちると、はい上がるすべがない。 戦後の日本人は、豊かな社会をめざして懸命に働いてきた。ようやくその目標を達したかに思えたところで、実は袋の底に新しい穴が開いていた。そんな状況ではあるまいか。 東京でこの春、「反貧困フェスタ」という催しがあり、そこで貧困の実態を伝えるミュージカルが上演された。 狭苦しいインターネットカフェの場面から物語は始まる。カフェを寝場所にする若者たちが、かたかたとキーボードをたたきながらネットを通じて不安や体験を語り合う。 長時間労働で倒れた人、勤め先の倒産で給料未払いのまま職がなくなってしまった若者、日雇い派遣の暮らしから抜け出せない青年……。 最後に出演者たちが朗唱する。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」。生存権をうたった憲法25条の条文だ。 憲法と現実との間にできてしまった深い溝を、彼らは体で感じているように見えた。 ■「自由」は実現したか 民主主義の社会では、だれもが自分の思うことを言えなければならない。憲法はその自由を保障している。軍国主義の過去を持つ国として、ここはゆるがせにできないと、だれもが思っていることだろう。だが、この袋にも実は穴が開いているのではないか。そう感じさせる事件が続く。 名門ホテルが右翼団体からの妨害を恐れ、教職員組合への会場貸し出しをキャンセルした。それを違法とする裁判所の命令にも従わない。 中国人監督によるドキュメンタリー映画「靖国」は、政府が関与する団体が助成金を出したのを疑問視する国会議員の動きなどもあって、上映を取りやめる映画館が相次いだ。 インターネット社会が持つ匿名性は「両刃の剣」だ。多数の人々に個人が自由に発信できる世界を広げる一方で、無責任な書き込みによる中傷やいじめ、プライバシーの暴露が、逆に個人の自由と人権を抑圧する。 こうした新しい現実の中で、私たちは自由と権利を守る知恵や手段をまだ見いだしていない。 憲法で「全体の奉仕者」と位置づけられている公務員が、その通りに仕事をしているか。社会保険庁や防衛省で起きたことは何なのか。憲法の精神への裏切りではないのか。 憲法は国民の権利を定めた基本法だ。その重みをいま一度かみしめたい。人々の暮らしをどう守るのか。みなが縮こまらない社会にするにはどうしたらいいか。現実と憲法の溝の深さにたじろいではいけない。 憲法は現実を改革し、すみよい社会をつくる手段なのだ。その視点があってこそ、本物の憲法論議が生まれる。 まず、911事件やその後のアフガン、イラク戦争を見て、護憲→改憲。改憲→護憲へそれぞれ転向された方への独断と偏見による評価など・・・ 田原総一郎氏 「自衛隊派遣は戦争への参加であり、明白な憲法違反。このままでは憲法がボロ雑巾にされてしまうと思った」 自衛隊の存在を認め、国外での活動には厳しく縛りをかけたうえで武力行使も禁ずる、と言う9条改正を構想する。「いわば護憲的な改憲案」だ。 −朝日新聞『変わる憲法論議』上より− 確かに内容的には賛成できる部分があります。 しかし、これでは、はっきり言って「現状の合憲化」でしょう? 残念ながら、現在も9条の縛り(政府解釈)によって、海外での「武力行使」や「海外派兵」には、「厳しい縛り」がありますよね?では、改正理由はなんですかね? 改正理由が貴方の意見からは見えてきません。わざわざ護憲派にえさを投げているだけですね。 「憲法がボロ雑巾にされる」と言う事ですが、それは、貴方の改憲案でも同じです。 現状の追認である以上、議論の方向性は、今の日本人の認識と政府の行動以外にありませんね。そこが最大の問題である事に気付かない貴方が改憲などと・・・。それでは、護憲派を擁護しているだけですね。 伊勢崎賢治氏 国際紛争処理のプロ。東ティモールではパキスタン軍などを統括管理した経験を持つ。「イラク派遣は、日本に自主的判断と文民統治の能力がかけている事実を露呈させた。この状態で改憲すれば自衛隊は一般市民を殺す活動に突き進みかねない。誤った政治判断への歯止めを、当面、9条に期待するほかない。いわば、現実的護憲だ」 −上同− 分かりますよ。貴方の気持ち。私も、最近の政府の行動を見て、同じような思いですから。 ただ、私は、そうだからといって安易に護憲に走りたくはありません。 護憲に走って、何か解決しますか?何か問題に前進はありますか? 私には、ただ単なる問題の先送りにしか見えません。 さて、第二部です。 私は、伊勢崎氏同様、現政府にまともな判断力や文民統治の能力があるなどとは考えていません。 選挙前だというだけで、イラク派遣準備命令を出さないと言うほどの能力・認識力しかありません。こんな連中が、まともな議論をし、自主的な判断やしっかりした文民統治能力を発揮できるとは思いません。 しかし、それは同時に我々国民も自主的判断能力が欠如してるでしょう? なら、護憲などと言って思考停止していてよいのでしょうか? 私は、911だけが問題だと認識していません。 911だけを問題にして議論をしたところで、日本の「自主的判断」や「海外派遣」についてまったく答えが見つからない。と言うのが一点。そして、911などなくても、何らかの理由をつけて、アフガニスタン・イラク戦争は起こりえた可能性があると言う事。これが第二点。 まず、第一点目の話。 日本の自主的判断や海外派遣を考えるには、1997年4月11日に戻ることが大切です。 アルバニアへの多国籍軍展開。 これから議論をはじめなければ、日本の海外派遣についての議論は不可能です。 当然その後のコソボ、東ティモールも合わせて検証、検討するべきですが。 そして第二点。 911が、アフガン戦争を招き、その後のイラク戦争の先鞭をつけた。 話として筋は通ってますが、何か忘れていませんか? その点に気がつけばこの問題は簡単ですね。 アメリカは、ブッシュ政権の発足で、単独行動主義。ネオコン主導になったんですよね? あくまで、ブッシュ政権の話であって、911はきっかけでしかありませんよね? ブッシュ政権が、何かを理由にアフガニスタン・イラクへ難癖をつけ、攻撃に踏み切った可能性を貴方は否定できますか? つまり、911を理由に憲法論議を始めたりするのは、本来の改憲議論から言ってあまりに愚論中の愚論でしかありません。 田原氏は、911を理由に、視聴者にあわせるために「転向」しただけでしょうし、伊勢崎氏も近視眼的目的のために「転向」したにすぎないのではないですか? 本来あるべき憲法論議とは、カンボジア以降の日本が行った海外派遣。そして911以前に行われた紛争介入やPKOについて検証する事。そうすれば、ISAFやイラク多国籍軍の位置づけも見えてきませんか? 当然、憲法観念を抜きに国際常識と日本の現状を検証してみる事も必要ですね。 今回記事を書く元にした、朝日新聞さん。 あなたは911を憲法論議の出発点としたいようですが、残念ながら、それがあなた方の罪を自ら暴露している事にお気付きですか? あなたが911を理由にする事によって、日本のマスコミが911以前にまともに国際常識やPKOの実態、紛争介入の実態を正確に報道し、判断材料を国民に与えていなかったと言う事が見えてきますね。 これまでのあなた方マスコミの怠慢が、小泉政権の暴走を手助けしたんですよ。 そのことに反省なく、憲法論議へと論点すり替えするとは姑息ですね。 まず、これまで伝えて来なかった事を反省してはどうですか? まあ、未だに「反日」や「反米」を重要な視点としているあなた方には無理だとは思いますが。 |
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朝日の脳死記念日
2008/5/3(土) 午前 9:15 [ justice2003tikyuusaisei ]
TBいたします。拝
2008/5/3(土) 午前 9:47
justiceさん、確かに脳死だ・・・
2008/5/3(土) 午後 7:26 [ ぬくぬく ]
東南さん、後ほど。
2008/5/3(土) 午後 7:27 [ ぬくぬく ]
ネット時代は素晴らしい‥(笑)。過去記事が保存できる。
朝日が特に、著作を盾に報道をブログに保存させたくないわけだ。
2008/5/3(土) 午後 8:37 [ akira062363 ]
海賊の脅威だけでも、憲法9条廃棄には十分でしょ?
2008/5/3(土) 午後 9:10 [ tero19632001 ]
あきらさん、都合のよい著作権ですよね・・・
2008/5/3(土) 午後 9:15 [ ぬくぬく ]
teroさん、「9条平和教」信者に海賊ごときじゃ理由になりません。
それどころか9条神が偽物であると言っても聞き入れないでしょう。
2008/5/3(土) 午後 9:16 [ ぬくぬく ]
旧日本軍が中国や朝鮮におこなった仕打ちを考えれば、日本人は何も言えないような気がする。
2008/5/4(日) 午前 10:22 [ 平和主義者 ]
都合の悪い事はあっさり忘れる、いや忘れた振りかな、朝日の場合は…。
2008/12/3(水) 午後 5:39 [ sssy ]
責任ゼロですからね。
言うだけならばタダ・・・
2008/12/3(水) 午後 7:21 [ ぬくぬく ]