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「二本の木 夫婦がん日記」
という本を読みました。
妻が小細胞がんになり闘病生活を始めたあと、「後追いがん」として
夫も胃がんにかかってしまう。
こういうお話を読むと、必ず心が重くなるというか、
悲しい気持が残ってしまうのだけれど、
この本は、読んだ後、とても幸せな気持ちになれる不思議な本だった。
この本は、がんに立ち向かう二人の闘病記を綴ったもの
二人の日記やメールの文章で構成されている。
この本の中で芯となっているのが、
お互いを思いやる心、気遣う心、感謝する気持ち。
そして、尊敬し合う心、愛し合う心。
病気がどんな状態であっも、二人の会話はいつも、
優しい言葉にあふれていて、胸をうつ。
夫婦にとって、遅かれ早かれ、必ずやってくる死というお別れ。
どちらが先に逝くのか、どちらが残されるのか。
いっそのこと、一緒に死ねたらいいのだけれど、現実はそうもいかない。
この本は、誰にでもいずれは訪れる現実を、とても優しい文章で伝えている。
幸せって、何だろうとか。
生きるって、何だろう、と。
読み終わったあと、ずっと考えてた。
この夫婦にとっては、二人で朝食をとれるのが、幸せであって。
近所を二人で散歩して、季節の移ろいや、晴れ渡った空を見るのが、幸せであった。
当たり前のように過ぎていく毎日が、たぶん、本当はすごく幸せなことで満ち溢れているのに、
私はどうも最近、見落としがちになっているなと、ちょっと反省。
私も旦那と、こんな風に年を重ねられたらいいなと思った。
たまにはイラっとくることも、そこはグッと抑えて抑えて(笑)
どうせ死ぬまで一緒にいるなら、ケンカしてるよりたくさん笑ってた方が、よっぽど幸せ。
ケンカしたら、この本をもう一度読み返してみよう。
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