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若山氏にとっての最大の関門は、桂調査委による聞き取り調査であったろう。ここで、小保方氏が何もかも本当のことをしゃべったら万事休すである。
じっさい、小保方氏は、若山氏による捏造教唆に等しい実態を証言したものと思われる。そのことが、調査報告の文面にあらわれている。

「このようなことが行われた背景には、共同研究者によるデータに対する過剰な期待があったことが推察された」
「小保方氏が若山氏の過剰な期待に応えようとして捏造を行った面も否定できない」

ようするに、指導監督の立場にある人間が、「論文に使えるデータを持って来い」と過大な要求をし、そのような要求をされた人間の捏造行為との因果関係を認めている。さらにそのうえ、生データ(あるいは実験結果そのもの)の確認をまったく行わなかったという、あり得ないことが事実として認められているのである。
常識的に考えれば、この時点で完全にアウトであろう。不正の主犯確定である。若山氏は半ば観念したに違いない。
ところが、調査委は、若山氏に対しては極めて寛大であった。実態をやんわりとオブラートにくるみ、データ(実験結果)の未確認を無理やり「過失」ということにし、実質無罪の判定をくだした。

若山氏は、危うく難を逃れた。しかし、小保方氏がこのとき本当のことをしゃべったことは、あらためて若山氏に事の深刻さを実感させただろう。
ようするに、小保方氏が生きているかぎり、いつなんどき真実を赤裸々にしゃべるかわからないのである。報道によれば、各出版社から「暴露本を書かないか」というオファーが殺到したという。若山氏にしてみれば、とんでもない話ではないだろうか。

昨年1月、石川智久氏によって小保方氏に対する刑事告発がなされたとフライデーが報じた。

フライデーでは、次のようなストーリーが描かれている。

「小保方氏は2013年の引越しのドサクサに中国人留学生・李さんのES細胞を盗んだ。李さんはいったん中国に帰国しており、再び日本に戻って研究を続ける予定だったが、ES細胞を紛失したことでそれを断念した」

このネタは、まさしく若山研から情報が出ていることに注意して欲しい。

しかし、この話はあくまで匿名の「理研関係者」あるいは「若山研に詳しい関係者」の証言、あるいはそこからの伝聞という形でしか述べられていない。これを裏付ける証拠は皆無である。
この話を事実として裏付けるには、最低限、次のことが必要になる。

(1)李さんのES細胞の移管手続き書類。
(2)「再び日本に戻って研究を続ける予定だった」という李さん自身の証言。

この二つとも、得られていない。
あるのは匿名の証言だけで、それを裏付ける証拠が皆無というのでは、警察もさっさと捜査を打ち切るだろう。

また、李さんのES細胞が小保方氏のフリーザーにあったこと自体は、なんの不思議もない。
李さんは中国に帰国して、この先、若山研で研究を続ける予定はなかった。だから、不要になったES細胞は理研に置き去りにされた。それだけの話だ。となると、それが具体的に誰のフリーザーにあるかは、もはや重要な問題ではない。これは窃盗ではなく、そもそも事件性が皆無だからである。

昨年、ある人から、こんなコメントをもらった。

「どこかの研究室の−80℃のフリーザーを開けてごらん。昔いた研究員の残したサンプルなんか、ゴロゴロ出てくる‥‥それが日本の研究室の実態さ」

そうなんである。無機化学の研究室でもそうだった。昔の学生、院生の残した試料がゴロゴロしていて、研究室ではその処分に困っていた。無機化学では重金属の試料が多く、迂闊に捨てられない。たまっていく一方なのである。ある研究室では、他大学に移転する際に、これ幸いとばかりに不要な試料をごっそり置いて出て行った。迷惑したのは、後釜としてそこにやってきた別の研究室である(それをどうやって処分したかは知りません)。

生物系の場合は、そこまで処分に困ることはないかもしれないが、若山研が引越しに伴って不要になったサンプルをごっそり置いて出て行ったという事情はおそらく同じだろう。李さんのES細胞はその一つにすぎない。これをネタに、小保方氏の窃盗容疑を無理やりでっち上げたわけだ。
しかし、なんとも大笑いの茶番劇である。


閉じる コメント(3)

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大笑いの茶番どころか、とんだ「やぶ蛇」の刑事告発だと思いますよ。
石川氏の刑事告発は「被疑者不詳」に変更され受理されています。この時点でフライデーのストーリーは否定されていて、ここで本来なら「不受理」であったはずですが、告発内容を変更して警察の捜査は開始されました。

なぜ「被疑者不詳」に変更されて受理されているかと言えば、元々警察はSTAP問題には事件性があると考えていて、石川氏の告発を警察が見立てた捜査に利用出来る可能性があると考えたからではないかと私は想像しています。刑事告発があれば任意の事情聴取等がとてもやりやすくなります。

そして、フライデーの捏造ストーリーで捜査が行われていればとっくに結論は出ているはずで、窃盗の事実があれば逮捕されているだろうし、証拠がなければDORAさん指摘の通りさっさと捜査は打ち切られるでしょう。
そして嫌疑不十分で捜査が打ち切られていれば石川氏に連絡があるはずです。ところが受理後半年も過ぎた昨年末の段階でまだ結果は出ておらず、石川氏は「状況を警察に問い合わせる」と言っていました。(結果は不明ですが、彼の場合捜査打ち切りなら不満を表明し

2016/1/12(火) 午後 8:41 [ tai*o*no* ]

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皆さん忘れがちなようですが捜査は継続中です。そして、警察の捜査は石川氏の意図したものとまるで違う方向で進んでいると考えてまず間違いないと思います。また、昨年末の和モガ氏の刑事告発も「不受理」とはなっていないようです(不受理ならば報告するとのことでしたので)。これは、警察の見立てに近いものがあるため保留されているのではないかと想像しています。もしくは既に受理されている?

いずれにせよ、警察は単なる窃盗ではなく、大きな事件として捜査中である可能性は高いと思います。岡山大学でもなんだかおかしなことになっているし、日本のバイオ系科学はマジで崩壊するんじゃなかろうか。

2016/1/12(火) 午後 8:41 [ tai*o*no* ]

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> tai*o*no*さん
それ、薄々感じてたんだけど‥‥。
外野がそれ言うと、警察もやりにくいかなーと思って。

2016/1/12(火) 午後 9:44 [ DORA ]


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