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『シンゴジラ』は海外で大惨敗だったそうで、日本と海外とのギャップが興味深い。
まず、オタク評論家の岡田斗司夫氏の分析から(一部抜粋)。
海外配給の『シン・ゴジラ』興行収入100万円以下の国も。“なぜ海外で受け入れられなかったのか”理由を考えてみた。 2017年3月29日 (水) 11:30
国内で興行収入82億円を売り上げ、日本アカデミー賞では作品賞や監督賞など主要部門を独占した『シン・ゴジラ』が、海外では受け入れられなかった事が話題に。
日本での大ヒットに隠れる形で、海外では予想以上の大爆死
岡田:
では今日一発目の話しですね。『シン・ゴジラ』いきましょうか。『シン・ゴジラ』日本中の映画誌を総なめ状態ですよね。 日本アカデミー賞もあんなにとるとは思わなかったんですけども、しかし、アサ芸の電子版、アサ芸プラスというところに、とんでもない記事が載っていました。「最近大ヒットした映画『シン・ゴジラ』は国内では興行収入82億売上、日本が誇る世界的モンスターに新たな命を吹き込んだとも評価された。日本アカデミー賞では、本命と言われた『怒り』を押さえ、作品賞や監督賞など主要部門を独占、合計で7部門獲得するにいたった。」喜ばしい事ですよね。
オタク業界としては、ハッピーハッピーです。「配給会社も出演者も、ほくほくだったが、実は日本での大ヒットに隠れる形で、かなり残念な話もある。世界的に名の通っている『シン・ゴジラ』が海外で予想以上の大爆死。どすべりを繰り返しているというのだ。」
映画専門ライターが書いているんですけども「この作品は、日本の国防、防衛をテーマにしたとしても、とてもドメスティックな作品でした。会話も多く、翻訳もしづらかったんでしょう。それだけに海外でウケるか、半信半疑だった人も多かった。でもゴジラの知名度と、海外でも人気の『エヴァンゲリオン』の庵野秀明ということもあり、海外配給も順調にいったと聞いているのですが。」
海外配給は本当に順調にいって、いろんな国に売れたんですね。「ふたを開ければ、台湾香港といったアジアでまず、不発。」これはもう意外だったですね。台湾アジアは、こういう日本のドメスティックなものも、日本のアイドルもかなり受け入れてくれるから、これいけるだろうとみんな、実は映画関係者だけでなく、僕みたいな門外漢でも、台湾は行けるだろうと思ったら、まずここで、どすべり。
北アメリカでは、大規模でない都市型興業だったら、ランキングで初登場19位、でも翌週から36位、59位と、急降下。最終的に興業も2億1千万程度と話題にすらあがらなかった。
さらにゴジラに馴染みの薄いヨーロッパでは、スペインでなんとか興業にこぎつけたが、なんと91万円、興行収入91万円という残念過ぎる売上。つまりほとんど話題になっていない。
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『君の名は。』が全世界でヒットしてるんだから、本当に面白ければ全世界でヒットするはず。僕は、『シン・ゴジラ』が公開された時に、自分自身の採点として、映画としては80点、『エヴァンゲリオン』の続編としては120点、というふうに言ったんですね。
なんで、80点といったのか、マイナス20点の部分は、何かっていうと、去年の夏に語ったんですけども、ヨーロッパでなんで評価が低いのか、アメリカで当たらなかったかというのを、僕なりの、たぶんこうだろうなと思い当たる部分があるので、語ってみようと思います。 なぜ、シン・ゴジラは海外でヒットしなかったのか。
岡田:
『シン・ゴジラ』には人物の掘り下げがないんですよ。これはもう『シン・ゴジラ』に限ったことではなくて、『エヴァンゲリオン』以来ずっと続いている庵野秀明監督の苦手分野なんですよ、キャラにしちゃってる。人物じゃなくキャラなんですよね。 例えば、『エヴァンゲリオン』の碇司令っていうキャラっていうのは、不思議な生き物ですね。あの登場シーンしか想像がつかない、その裏側はどういう風になっているのかとか、私生活はどうなっているのかっていうのは、パロディーとか二次創作には出てくるんですけども、本編では全くわからないんですよね。
それは、そういう風な人物だからっていうふうに考えちゃえばいいんですけども、そういうのが多すぎるんですよね。それはなんでかっていうと、キャラ、役割というふうに割り切っているからなんですよ。
『ガラスの仮面』の月影先生という、北島マヤをものすごく厳しく育てる先生がいて、いつもすごい雰囲気をしょって出てくるんですけども、あの人も私生活が想像できないんですね。庵野秀明の作画方法というのは基本的に少女漫画であって、メインキャラというのはいろんなところから光を当てるんですけども、サブキャラになった瞬間に、一方向からしか光をあてずに、全て主人公なりドラマなりを照らし出すための、役割を与えてしまうんですね。
『シン・ゴジラ』っていうのは、キャラクターの掘り下げをしない代わりに、展開を早くしたり、劇的な構図、構図をものすごい劇的なもので見せたりして、あんまり気にならなくしているんですね。もちろん全ての映画や全ての監督が、人物の掘り下げをしなきゃいけないわけじゃないんですよ。映画によっては、作品によっては、人物の掘り下げとか必要がないのもあるし、それが邪魔になるのもあるんですよ。
例えば、『秘密結社鷹の爪』みたいなギャグアニメとか『おそ松さん』にしても、あまり掘り下げると成立しなくなるから、ほどほどにしないといけないんですね。その辺は、人物の掘り下げっていうのは、思い切って切り捨ててるから庵野作品の面白さというのが、成立している。
主人公クラスに家族が描かれていないと、子供向けの映画に分類されてしまう。
岡田:
しかし、ハリウッドとかヨーロッパっていうところは、掘り下げのないキャラっていうのは、基本的に受け入れてくれないんですよね。お話にウソは一つだけでっていう法則があって、SF作品でいい作品で、例えば、『タイムトラベル』をやるんだったら、『タイムトラベル』っていうウソはやってもいいんだけど、その他のことは全てリアルにしないと、お話自体がウソくさくなっちゃう。 『シン・ゴジラ』は、ゴジラという大ウソをついているんですね。ゴジラが海からあがってくるっていう大ウソをついているから、その他は全部本当らしくあるべきなんですよ。自衛隊の作戦とかも、全部本当らしくあるべきなんですけど、ただキャラの掘り下げができてないから、キャラにウソ臭さが感じちゃうんですね。
例えば、主人公の矢口という官僚は、家族も描かれていない。これは昔からよく言われていることなんです。この家族とかが描かれていない段階で、たぶんヨーロッパの観客、アメリカの観客は、怪獣が出てきて、主人公クラスに家族が描かれていないと、「あー、子供向けの、いわゆる低年齢向けのディズニーみたいなもんだね。」と、自動的にかちゃっと分類分けしてしまうんですね。
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自分の悩みをすぐセリフにしてしまうのは、何かっていうと、掘り下げるべき内面がいっぱいあるから、ついつい脚本家はセリフでしゃべらせちゃうんですよ。下手くそなんですけども。でも『シン・ゴジラ』はそういう格好悪いことはやってないんですね。掘り下げた内面というのをセリフで言わせることをしてない代わりに、もともと掘り下げる内面がないっていう構造になってるんですけども。
……まあ、岡田氏の分析は一理あると思う。
『シンゴジラ』には人間のドラマがない。
アメリカのSFは、派手なスペクタクルシーンだけではなく、ちゃんと人間のドラマがある。スターウォーズしかり、パシフィックリムしかりだ。
『宇宙戦争』(2005)はもろにトム・クルーズの演じる家族のドラマが中心になっている。
家族が前面に出ない場合でも、その人物の背後にはちゃんと家族がいて、そういうものを背後に背負って自分の人生を生きているという感じがある。
でないと、リアリティーがないし、ストーリーに緊張感がない。おもしろくないのだ。
『シンゴジラ』の登場人物は、たんに「総理大臣」であったり、「官房長官」であったり、「生物学者」であったり、それぞれの役職を演じているにすぎない。その人物の人生、生き様が感じられない。
避難民もそうだ。ただ避難している群衆が映されるだけ。ゴジラの攻撃の被災にあって、避難している人たちの生活や人生が破壊されてる場面が具体的に描かれないから、まったくリアリティーがない。
たんなるスペクタクルシーンだけなら、ハリウッドにはるかに優れたものが一杯あるので、今さらあの程度では見向きもされない。
それから、もうひとつ。
この映画の背後には「反核」だの「反米」だのといった強い政治的なメッセージ性があることは明らかだろう。
そういうメッセージ性は、国内では評価されても、海外ではさして共感を呼ばなかったことは確実だ。
にもかかわらず、そうしたメッセージが登場人物を通じて延々と語られるのだから、海外の観客がうんざりするのは当然だろう。
「そういう説教はもういいから、さっさと先をツモんなよ」と思ったはずだ。
この映画の大きな欠陥がそこにあるのは明らかなのだが、岡田斗司夫氏ですら、そこに思考が及ばないというのは、日本という国のガラパゴス的状況をよくあらわしている。
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ゴジラ版人類補完計画。
本来、エヴァって碇ゲンドウの個人的な話なんだけどね。
テレビ版最終回を見れば解る通り。
2018/1/6(土) 午前 8:50 [ ぬくぬく2 ]
日本人のために作ってんだからガラパゴスにもなるだろうよ。アメリカでも限定公開とかになってんのに、何が「そこに思考が及ばない」だ。そもそも外向けの作品じゃないのは火を見るより明らかだろ。殆ど岡田の発言の引用の上にわざとねじ曲げて解釈してるだけ、読んで損したわしょーもな。
2019/1/9(水) 午後 7:32 [ あ ]
限定公開が不評の理由になるのかな?
映画に外向けとか内向けとかあるのかな?
本来「いい映画」にそんな区別はないと思うよ。
日本人のため?
全然、日本人のためにさえなってないね。
強いて言えば、知能の低い「反原発サル」のための映画かな?
2019/1/9(水) 午後 9:14 [ DORA ]
他国の法律とかしがらみなんて興味無いし理解も出来ない
それがメインに描かれてるからウケないのも当然だわ
外国人にはちょこっと出てきたゴジラにしか議論する余地がないだろう
2019/3/16(土) 午前 1:06 [ 。 ]
シン ゴジラは
スペクタルシーンがあまり無い日本の実写映画市場だからこそ通用しただけ
そもそも日本の実写映画にこういうスペクタルシーンがほとんど無いのは
スペクタルシーンなどの非現実的な描写はアニメの文化だと日本人自身が決めつけてしまってるから
日本人には
非現実的=子供向け
という固定思考があるから
この固定思考こそが日本の実写映画の可能性を封じてる
2019/6/1(土) 午後 7:52 [ gik***** ]
なんで、これが逆に海外でヒットすると思ったのか、こっちが聞きたいですね。日本人は?新しいゴジラ像ができたというやつもいるかもしれないが、明らかにかっこ悪い・・・。これならハリウッドでやったイグアナゴジラの方がまだマシなくらいのデザイン・・・。
そして、ベラベラ会議室での話が続く怪獣映画なんか、途中で眠たくなったのだが・・・俺は・・・。
これだからガラパゴスと言われてしまうのだろうか?
話は変わるが、今公開されているメタボゴジラ・・・ああいうのに憧れるんだろうな、子供は・・・。強くて、タフで、いかつくて、迫力もある・・・。
2019/6/2(日) 午後 1:38 [ monburan11198 ]
> gik*****さん
はっきり言って、映画でスペクタクルシーンがない・・・っていうのは致命的だと思う。日本はそれで固定されてるかもしれんが・・・。
海外でなぜ邦画がウケないのか・・・という記事を読んだことあるが・・・日本アカデミー賞でも、そういうのしか受賞されない時点で・・なんだかぁ・・・と思う・・・。そういうの作り続けるなら、海外目指さない方がいいよね・・・。
2019/6/2(日) 午後 1:41 [ monburan11198 ]
エヴァンゲリオンの続編として120点とか言ってる時点でゴジラを語る資格無し。
ただ単に怪獣がゴジラじゃない、別の物に成り下がったから受け入れられなかった。
日本での興行収入が良かったのは、新しいゴジラ映画に期待して映画館へ足を運んだ人達が多かっただけで、見てみたらガッカリしていた人ばかりだと思う。
シンゴジラを高評価してるのはエヴァンゲリオンオタク、庵野監督信者だけじゃない?
2019/7/24(水) 午前 8:25 [ nks*2*21 ]
ここまでゴジラを語る云々逝ってるやつは老害。それは置いといて、個人的には海外受けしないのは当然だと思う。というか海外を視野に入れてないでしょ。見てる人は海外受けとか気にしながら見てるのか
2019/8/3(土) 午前 8:52 [ uyh***** ]