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プロ野球人気が急激に衰退したのは、地上波で野球中継がなくなったことと並行している。

国民の大部分は、テレビの野球中継を通してプロ野球ファンになっていたのだから、

テレビの野球中継が無くなると同時にファンが消滅するのは当たり前である。


で、テレビの野球中継というのは、ほとんどが巨人戦であったのだからして、

日本全国のプロ野球ファンのほとんどは巨人ファンだったのである。

すなわち、日本においては、プロ野球ファンの9割が巨人ファンであるという、一種独特いびつな構造のうえに、プロ野球人気が成り立っていたのである。


しかし、それはあながち間違っていたとは言えない。

というのは、全国ネットの野球中継で高視聴率をとるためには、全国共通のファンが存在する、すなわち全国的に人気の野球チームが必要になるからである。

すなわち、巨人のような全国的に圧倒的人気を誇る野球チームがないと、そもそも全国ネットの野球中継なんてものは成立しないのである。

すなわち、日本におけるプロ野球人気というのは、その実質は巨人人気であったのだから、

巨人ファンが半減してしまえば、プロ野球ファン全体が半減してしまったのも当然である。


それでは、なぜ、どのようにして、巨人の人気は低下していったのか。

まず、巨人戦の野球中継の視聴率が14.3%と、はじめて15%を割り込んだのは、2003年である。

第一次原監督の2年目である。

このとき、何があったのか。

まず、松井秀喜がメジャーに移籍した。

巨人のスターが去ってしまった。

これが大きい。


しかし、これには伏線があった。

つまり、かつて、高校野球スター球児は、巨人をめざした。

そして、巨人に入団して、プロ野球界のスターになった。

しかし、今では、高校野球スター球児は、巨人を目指さず、最終的にメジャーを目指す。

そのはしりとなったのが松井だったといえる。

松井のメジャー移籍は、巨人人気凋落の象徴的な出来事であった。


そもそも、FA制度は、他球団の有力選手を引き抜くために、巨人軍に有利に働くはずだった。

FA制度は、ドラフト制度を骨抜きにするものと言われた。

つまり、かつて高校野球スター球児が、巨人と相思相愛であるのに、ドラフトのおかげで志望通りに入団できないということの悲劇が繰り返され、

FA制度は、それに対するひとつの解決策になるはずだった。

いったんは、他球団に入団しても、FAを行使すれば、巨人に入れる。

ところが、こうした思惑が完全に裏目に出た。


野茂やイチローの活躍によって、日本人がメジャーでも通用するということが明らかになると、

各球団のスーパースター選手は、巨人にはいかず、雪崩をうってメジャーに移籍したのである。


もはやスーパースターは巨人にいかないのだ。

松井の頃から、すでに、そういう時代になっていたのだ。

しかし、巨人はそういった時代の変化に鈍感だったと思う。


2004年、原が巨人監督を退いたあと、堀内が監督となり、

他球団から、やたらめったら主砲を引き抜いて、豪華な打線を組んだが、

思うように結果が出ず、人気回復にも結び付かず、野球中継の視聴率は低下の一途をたどる。


日本のプロ野球界全体に根本的な変化が生じているので、

そういう付け焼刃的な対処では、もうどしようもないのである。


現在、日本のスーパースターは巨人にいない。メジャーリーグにいるので、

衛星放送で、メジャーの試合をみるしかないのである。


そもそも、日本のプロ野球選手がメジャーでも通用することが明らかになったのが不幸の始まりである。


かつては、日本のプロ野球がメジャーで通用するなど、夢にも思わなかったのである。

後楽園球場なんて、両翼の実測値が90メートルもなかったという。

今なら、高校生でも60本以上、打てそうである。

そんなところで、ホームラン何本打とうが、メジャーリーガーにとっては、何の意味もなかったのである。


なので、野茂やイチローがメジャーに移籍したとき、

「はたしてメジャーで通用するのか?」という疑問符が必ずつき、

「メジャーはそんなに甘くない」が決まり文句だったのである。


それが今では、どうしてどうして、

メジャーに移籍した日本人選手は、いずれもバリバリの大活躍である。

隔世の感がある。


しかし、その一方で、日本のプロ野球は、すっかりメジャーの下請け、

つまり、マイナーリーグに成り下がってしまったのである。

これでは、テレビ中継の前で熱くなれという方が無理である。


ナマで観戦しようという地元のコアなファンでないかぎり、日本のプロ野球をみようなどとは思わないだろう。


最後はやはり、こういう結論になってしまったが、

かつての巨人人気に支えられた、全国展開のプロ野球人気がいびつなものだったという視点に立てば、

ファンは減っても、むしろ現在のようなコアなファンに支えられたプロ野球のあり方が健全という考え方もできる。


まあ、メジャーがある限り、メジャーを目指す若者がいる限り、

プロ野球人気は、ある程度のところで下げ止まるだろうと、希望的に考えてるのだが。




・・・・・・・・

閉じる コメント(1)

野球ない方がいい。延長など迷惑。
なくなってよかったと思います。

2019/6/27(木) 午後 3:05 [ pro***** ]


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