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第1次昭和切手をつづけます。
昭和14年(1939)6月1日発行のオーロワンピ灯台です。
戦前に日本領であった台湾の最南端、オーロワンピにある灯台とタコの木を描い たものです。
むかしはガランピ灯台といっていましたが。
「タコの木」についてはよく知りません。
印刷は凹版印刷で、初期のものはオレンジ色に近い濃いものです。
それが後期になると黄色が強くなってだんだん淡色になります。
この図案も、第2次昭和に40銭として再登場し、のち凸版印刷となります。
この6銭、「小包で同一郵便区市内に発着するものの基本料金が6銭」というこ
となのですが、小包の包装紙はそんなに残っているものではありません。
第4種便の印刷物などにも使用されているようですが、当方はなにもありません。
収友の「とど」さんが、かつてこんな封書をアップされています。
↓
さすがですねぇ。
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昭和切手
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昭和14年(1939)4月3日発行の、30銭厳島です。
広島県にある厳島神社の大鳥居を描いています。
厳島(いつくしま)は、一般に宮島と呼ばれ、海に浮かぶ赤い鳥居で
よく知られています。
この切手も凹版印刷で、初期のものは濃い緑がかった青色ですが、
やがて青味緑、灰味緑と、色が浅く鈍くなってきます。
昭和16年12月、正式手続きによってインクの改色を行ったと記録されて
います。
厳島はその後、第2次、第3次昭和切手にも、もっと簡素化された図案で
登場しています。
「用途は15字までの電報料金、3㎏までの小包料金などである。」
古い文献には、そう記されていますが、そんなものは持っていません。
むかしは電報も郵便局で受け付けていて、料金は切手を使用していましたが・・。
小包だって、包装紙をまるごと残すことなんぞめったにありませんからねぇ。
「日本切手専門カタログ」の「過去の郵便料金表」には、
「市外・局から8㎞以内は速達料金30銭」とあります。
左のはがきの速達便はこれに該当するのでしょう。
右は封書で、軍事郵便。
さきの「日専」には、「本土と朝鮮・台湾相互間の航空郵便料金30銭」と
ありますが、それは一般の郵便物のことでしょう。
別に、1枚貼軍事航空便書状の項目があり、これに該当するものでしょう。
消印の局名がわかりませんが、日付は(昭和)16年11月20日。
裏面の差し出し人は南支派遣軍○○とありますから、中国からのものです。
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昭和13年(1938)11月1日発行の10銭です。
日光東照宮の陽明門を描いた図案で、この切手は凹版印刷です。
この画像ではわかりませんが、凹版印刷はインクが盛り上がっていて、
紙幣や証券などの印刷によく見られます。
凸版印刷よりはるかにコストのかかる高級な印刷方式といえます。
画像の上段は未使用2点です。
左は初期印刷で、線刻がシャープ、色も赤みが強く、目打もきれいに抜けて
います。後期になると色がくすんできます。
凹版印刷の切手は表面にインクの盛り上がりがあるせいか、消印のノリが
わるく、使用済は不鮮明な消印が多いのです。
しかも為替用の消印がよく使われています。
この切手の用途は外国向けはがき料金と国内書留料金です。
外国向けはがきはまだ持ち合わせていません。なさけない・・・。
左の封書は、第1種4銭の2倍重量便で8銭、書留料10銭ということで、それぞれ切手の用途として適切です。
消印は(朝鮮)浦項 15.8.21
C欄(最下部)は3つの★が入っています。
3つ星印は、もともと為替などの非郵便用でしたが、戦争激化のため、国内では昭和18年頃から郵便にも使用されたと文献にあります。
切手単片ではどちらなのか区別がつかないことがありますが、このようにカバーによって、朝鮮ではそれよりも早くから郵便に使用されていたことがわかります。
消印もはっきりして、ていねいな毛筆書きの封書です。 |
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昭和13年10月11日発行の25銭法隆寺です。
奈良にある法隆寺の金堂と五重塔を描いた切手です。
この切手についてはわたしもサッパリです。未使用は初期のものではありま せん。
使用済も消印は郵便消でなく為替消とよばれているもの。
為替用の消印は、C欄(消印最下部)が「ひらがな」になっています。
この切手の用途は特殊な速達料金で、配達局から8㎞まで30銭で、
それ以上は4㎞ごとに25銭となっていて、それに見合ったカバーなんぞ、
わたしが持っているはずはありません。
このカバーは第1種(書状)5銭時代のもの。
このときの速達料は12銭、書留料も12銭なので合計
で29銭。
消印は局名不鮮明、日付は17年7月22日。
書留番号票には「神奈川県小坂局」とあります。
合計料金だけは合っているのですが・・・。
4銭東郷だって、もうこの時期ではふさわしくないのです から。
別にもう1点、25銭と他の切手を貼ったカバーがある のですが、それは戦後の遅い使用で、とてもお見せで きるようなものではありません。
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昭和13年2月11日発行の14銭春日大社です。
奈良にある春日大社の中門を描いたもので、これは有名ですから
写真などで見たことはあるでしょう。
初期印刷のものは、バックの森が細かい線で描かれ、色も赤味を
帯びていますが、後期のものは、バックの森がつぶれてベタ塗りの感じ、
色調も異なっています。
上段に未使用3点を並べていますが初期ではありません。
目打の抜けもよくないようです。
下段の使用済は昭和13年の消印ですから初期のものと思います。
この切手の用途は、第1種封書4銭に書留料金の10銭を加えると、1枚貼りで書留封書便になります。
昭和17年4月1日の料金改正となるまでの4年余りの間使われていますから、左図のような封筒は、もっとも一般的な使用例としてたくさん残っています。
消印は、京橋新富町 13年10月22日
昭和13年ですから早い方でしょう。
書留便は封筒表面に局名と受付番号が別に表示されるので、わかりやすくて便利です。
封筒の一部に汚れがみられますが、あて名書きは毛筆で、なかなかの達筆です。
エンタイアは見栄えも要件のひとつです。
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