備後の国から

趣味は切手収集。旧い切手やはがきなどの郵便物を通して史実を知ることができます。身近なところにある植物や地域の風物、季節の行事など

昭和切手

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 雨のあと、きょうは晴れて蒸し暑くなっています。
 
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 第3次昭和切手の最後は高額面の5円と10円です。
 どちらも第1次昭和の凹版切手を平版(オフセット)にしたもので、
図案に変化がないので告示もなく、昭和20年(1945)8月に出現
 
 発売当時は為替や電話関係申請書類、私書箱使用料納入書類、郵便料金取立帳などの局内使用がほとんどですが、10円梅花模様は追放切手ではなかったので、のちに小包などに使用されているようです。
 郵便に使われたエンタイアがあればウン万円はするでしょう。
 
 たとえ局内使用でも、なにか持っていればいいのですが。
 
 未使用切手も多く残っているようで、カタログの評価では5円は1300円、
10円は7600円となっています。
 
 用紙には白紙と灰白紙があって、印刷もご覧のようにかすれたものあり、
長引く戦争による資材不足と設備の老朽化で疲弊した状況がうかがえます。
 
 
 
 昨夜は、23時キック・オフのサッカーをテレビ観戦していて、気が付いたら日付が変わって、ブログ更新はできませんでした。
 試合前は、とても勝てるとは思っていませんでしたねえ。
 
 ふだんあまりテレビは見ないのです。
たいていラジオやCDでBGMを流しながらゴソゴソと。
 
 
 
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 きょうの3次昭和は、昭和21年(1946)3月出現の1円靖国神社です。
 
 用紙も刷色もいろいろバラエティがあって、未使用での分類はそれなりにおもしろいのですが、使用例となると・・・。
 
 古い文献に発行の経緯が記されていて、こちらがまた興味を引きます。
 
 図案は靖国神社の第二鳥居と神門を描いたもの。他のカタログに大鳥居と拝殿とあるのは間違い。
 靖国神社1円切手の発行は、すでに昭和20年3月上旬に計画されていた。
 しかし、計画はなかなかはかどらず、原図ができあがり郵務局長の裁決を経て印刷局に回り、まだ製造にかからないうちに終戦となった。
 終戦後の情勢から、この図案は好ましくないと判断され、別案として凸版1円鎌倉大仏をオフセット化する計画がなされたが、実現にはいたらなかった。
 印刷局ではかねて決定済の原図をもとづき9月より製造工程に入り、凸版印刷大阪工場に下請け発注した。凸版印刷ではただちに印刷を開始した。21年3月ごろより東京印刷局においても印刷にとりかかった。
 3月下旬突然、秋田および滋賀県で1円靖国神社切手が発売され、4月15日付官報にて同日発行が告示された。
 国家神道をあらわす図案であるため、5月13日連合軍総司令部はこの切手の売りさばきを止め、切手を破棄する命令をだした。
 郵務当局では5月16日付電報にて、この切手の発売停止を指示し、各郵便局長は受信とともに売りさばきを停止した。
 5月16日のラジオ放送は、午後5時、7時、9時の3回にわたり「連合軍総司令部は日本政府に対して、日本の郵便切手および紙幣の図案に関する禁止事項に関する件を命令した」ことを報じた。
 さらに、16日夕刊、17日朝刊各紙には具体的な報道が掲載された。
 ラジオ・新聞等により急を知った郵趣家が、17日早朝に郵便局に駆けつけたときはすでに売りさばき停止でどうすることもできなかったという。(以下省略) 新井紀元著『昭和切手研究』より
 
 引用が長くなりましたが、この1円切手の使用期間はわずか2か月。
 
 ほとんどが回収され破棄・焼却処分されたはずですが、そのわりには未使用はたくさん残っていて、1枚○百円で手に入りますし、ブロックもたくさん残っています。
 
 しかし、この切手の使用例を示すカバー類は稀少で、数万円はするでしょう。
 
 使用済単片で緑色の強いものを1枚所持しています。
 図の下段にあるものですが、刷色分類では、にぶ緑(olive-green)に該当するものと思います。
 専門収集家のコレクションをみても、ここまで緑色の強いものはあまり見かけたことはありません。
 
 きょうやっと雨になりました。そろそろ梅雨入りとなるでしょう。
 
 5月23日(日)は岡山へ日帰り、29、30日は1泊2日で大阪へ、6月4〜6は2泊3日で広島と、毎週出かけていささか疲れ気味ですが、きょうは地元の例会でした。
 
 あいにくの雨で出足もわるく、なんとか2桁の出席者になったものの、これまでの最低記録を更新してしまいました。
 
 
 気を取り直して、中断していた第3次昭和切手のつづきです。                   
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 昭和21年(1946)3月25日出現の20銭です。
3月25日、門司発売がもっとも早い記録ということです。
 
 図案は2次昭和の20銭を平版(オフセット)にして、目打と糊がなくなったものです。
 
 上図のように、用紙に白紙、灰白紙、粗紙があって、右端の粗紙には異物が混じっているのがわかります。
 
イメージ 2 用途は、1枚貼りなら、そのころの第1種(書状)10銭の2倍重量便ですが、どこかへしまいこんでしまったようです。
 
 左のはがきのように、20銭以上の料金に混貼りされているものが多く見受けられます。
 これは15銭桜往復はがきの往信部ですが、はがき料金が50銭となって、35銭を貼り足すために20銭と15銭を加貼しています。
 消印が薄く、22.6.23がやっと読めます。
 
 裏面は、電力会社が株主にあてたお知らせで、大量の15銭はがきに、このように切手を貼り足したことがうかがえます。
 おそらく、返信部も同じように切手を貼り足してあったはず。
 
             目打がないのでハサミで切り取ったり、糊付けしたりして・・・。
 
 
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  最後に戦後編です。
   この辺りになると、高齢者諸氏?には見覚えのある切手があるでしょうね。
   わたしも幼少時代ですから、たしかな記憶はありませんが、
  なにかしら遠い昔の少年時代のほのかさを感じるものがあります。
 
 1. 昭和22年4月1日から、第1種(書状)は1円20銭となり、新昭和1円+3次   昭和10銭2枚を貼った封筒です。
    額面1円20銭の新切手は5月15日に発行となっていますが、全国一斉にと   いうわけでなく、当分は複数の切手を貼りあわせたものが多いようです。
 
 2. 昭和23年7月10日から、第1種は5円、書留料金20円になっての封書、
   消印の日付は11月17日。
 3. 同じように、はがきは2円となって、50銭稲束はがきに1円と、50銭を加貼し   たもの。
 4. 2円議事堂はがきに10円切手2枚を貼り足した速達便です。
 
  料金改訂がしばしば行われた昭和20年代の郵便物は、当時の様子を知る史料 の一端ともなって、興味が湧いてきます。
  終戦前後の混乱期は郵便史の面からも、封筒やはがきの収集に取り組んでみ  る価値があります。
 
  以上、5日間にわたって駄モノのオンパレードでした。
 
  ヒロシマ・イベントでは、多くの切手収集家がそれぞれのお目当てをゲットされて  いて、各自のブログへアップされています。
 
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   ヒロシマの収穫、きょうは戦前の昭和編です。
  図版を並べ番号をつけたら、なにやら安物のオークション・カタログのよう。
 
   このところ、昭和切手を勉強しながらブログへアップしていたので、それが少し  は頭にあって役に立ったかも。
 
 1. 2銭楠公はがきに1次昭和4銭東郷2枚を加貼した速達便です。
   速達料金8銭ですからこれでOK。
 
 2. 春日大社14銭1枚貼り書留便、典型的な使用例でありふれていますが、
   消印が鮮明なのでつい手をだして・・・。
 
 3. 2次昭和17銭靖国神社1枚貼り書留便、これもありふれたモノですが、消印   がいいので、ついでに・・・。
 
 4. 昭和19年4月1日からはがき料金が3銭となって、2銭楠公はがきに1銭女    工で3銭。さらに、10銭地図2枚は速達料20銭としたものです。
    消印は19年5月12日、料金改訂からそんなに経っていないし、消印がはっ    きりしているので、ま、いいか。
 
   その時期の郵便料金と切手の貼り方を考えると頭の体操になります。
  これがエンタイア(カバー)収集のよいところでしょう。
 
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 ところが、切手のない封書もありました。
 
 消印は 新野 20.12.8 C蘭・徳島縣
 
 終戦直後のものですが、切手が脱落したのではありません。スタンプレス・カバーです。
 
 太平洋戦争末期、昭和20年2月1日から、郵便局の窓口に差し出された郵便物(書留・速達など)の料金は現金で窓口へ支払わせ、切手を貼らないことになりました。当時は切手の供給すら難しい情勢だったのです。そこで、切手のかわりに《料金収納》と表示された活字を入れたものを押して、さらに日付印を別に押します。(天野安治著『エンタイアを読む』から抜粋)
 
 しかし、日付印を押すので、別に収納印を押していないものもあり、むしろその方が多いようです。
 これも日付印のみ。
 
 昭和20年12月8日の日付です。
 4年前のこの日、太平洋戦争の宣戦布告・開戦で国内は沸き立っていたのでしょうに。
 
 昭和20年の暮れ、人々はどのような思いで暮らしていたのでしょう。
 
 
 
 

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