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いよいよ昭和20年(1945)に入ります。
昭和20年2月2日発行の27銭です。
17銭切手の版を改刻し、料額と刷色をあらためたものですが、版の摩滅で細部はつぶれた状態で印刷されているものも珍しくありません。
カタログでは未使用・使用済ともに単片で200円の評価となっていますので、
容易に手に入る切手です。
問題は使用例を示すエンタイア(カバー)なのです。
昭和19年4月1日の料金改訂で、書留書状便が27銭(7銭+書留20銭)となり、この用途のために発行されたのですが、発行の前日の2月1日から
「郵便物戦時特例」が実施され、書留は料金別納扱いなってしまいました。
「切手を貼って持参した場合はそのまま通用した。」と文献にあります。
このため、27銭1枚貼りの書留便は稀少なものとなり、昭和切手の収集では目玉となります。 速達料金も20銭でしたから、1枚貼りの速達便も同様でしょう。
専門カタログによれば、書留便書状15万円、速達便書状12万円!
オークションに顔を出すとそれ以上になると思います。
どこかでこっそり掘り出せないものか・・・。
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昭和切手
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戦争中の航空機の増産をあらわすため、鎚(ツチ)をふるう工員と背後に戦闘機の編隊を描いたものです。
たまたま手元に未使用切手の10枚ブロックがありますが、目打が印面にかかるほどのオフセンターで、これを単片にしたらコンディションは最低、見られる状態ではありません。
この6銭の用途は第4種(書籍・印刷物等)料金なのですが、お目にかけるカバーはありません。
他の方がアップされたらご案内申しあげます。
カタログでは未使用・使用済ともに120円の評価。
未使用は容易に安く入手できますが、使用済の方はそんなに多くありません。
カタログで未使用より使用済を高く評価すると、困った事態が生じることが考えられるのです。
消印のいい使用済なら1枚○千円はかかるでしょう。
古い切手やはがきの中には、未使用はたくさん残っていても使用済があまり残っていないものがあります。
どれがそうなのか、なぜそうなのか、それを勉強してゆくところが面白いのです。
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図案は第1次の4銭、2次の5銭?の
東郷元帥の原版を改刻し、額面と刷色を変えた、とあります。
色はまさしく朱というべきものです。
第1次昭和の乃木2銭にもこの朱色というのがあって、目打との組み合わせで珍しいものがあります。
目打の抜けが悪くなり、年とともに版の摩滅も目立ってきます。
この7銭切手はたくさん残っていて、未使用・使用済ともに1枚○十円の評価です。
昭和19年4月1日から第1種(封書)料金が7銭となったため、1枚貼った封書が
普通の使用例です。
この時代は消印が摩滅して読めないものが多いので、読めるものを揃えることがかんじんです。
たくさん貼った多数貼りは見ごたえありますが、右の封筒は残念ながら開封時に一番上の切手がちぎられてしまって、なんとも残念。
これは、昭和21年4月からの封書10銭、速達料30銭に該当するもので、
各切手は適正使用、適応使用ではありませんが、終戦前後は料金改訂が激しく、
このように多数の切手を貼ったものがいろいろあります。
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30銭厳島神社です。
「告示では発行は1月8日であるが、実際の発売は4月頃になった」と、古い文献にあります。
昭和19年4月1日から第1種7銭、書留料20銭、速達料20銭ですが、それにはマッチしません。
配達証明料金が10銭なので、書留配達証明料30銭として加貼されたのものが適正使用例でしょうが、この時代は少ないでしょう。
当然、そんなもん持ってまへんで〜。
昭和20年4月1日から第1種10銭、書留料30銭、速達料30銭となりますから、
そこからの使用の方が多いと思います。
切手自体は未使用・使用済ともに○百円で入手できます。
ただ、使用済でも消印の鮮明なものは多くないはずです。
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20銭富士と桜です。
古い文献に、「告示では、昭和19年(1944)1月8日発行となっているが、
実際の発売はこれより遅れた。」とありますが、
現在、カタログでは3月8日発行となっています。
図案は、第1次の凹版20銭を凸版にあらためたもの、と文献にありますが、
これは完全に図案化された別物の富士と桜でしょう。
カタログでの評価は、単片未使用200円、使用済40円とあり、この切手はたくさ ん残っていて、別に珍しいものではありません。
本来の用途は、外国郵便の書状基本料金にあたりますが、昭和19年といえば 激しい戦争のまっただ中、その目的に使用した例は珍しいでしょうが、あるところ にはあると思います。
発売されて間もなく、4月1日の郵便料金改正により、書留料金、速達料金が それぞれ20銭となったので、おもにこの目的で使われています。
左の封書は書状7銭に書留料20銭となっているごく普通の書留便ですが、
消印がはっきりしているところがいいでしょう。
これに速達便も揃えばグーです。
右の方は、終戦直後の昭和20年9月の使用例で、同年4月1日から封書は
10銭となって、書留料金、速達料金はそれぞれ30銭となったため、2枚貼れば 40銭で書留便、速達便に適応となります。
この書留便も揃えばグーです。
使用時期に9か月のちがいがあるのですが、その間に料金改訂が行われてい るため、使用の目的が異ります。
第2次、第3次昭和切手は、終戦前後の郵便料金の変遷が激しい時代のもの ですから、いろいろな使われ方がでてきます。
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