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昭和14年(1939)12月21日に発行された5銭です。
この切手は凹版印刷で、初期のものは鮮やかな濃い青ですが、後期になると色が鈍くなってきます。
額面バックの四角い塗りつぶしのような部分で色の具合を見分けることができます。
発行当時、5銭という基本料金はなく、局内使用の非郵便あるいは他切手との混貼としても使用されています。
アップした昭和15年の消印はすべて為替消で、C欄(消印下部)には平仮名が入っています。
発行時は、引受時刻証明、訴訟書類がそれぞれ5銭料金なので、そういったカバーがあればいいのですが、けっこうなお値段のようで・・・。
ところが、昭和17年4月1日から、第1種(書状)料金が5銭となって、俄然、この切手の郵便使用が多くなります。
適応使用例ということです。
これならあります。左は17年5月2日の封書です。
しかし、第1種5銭になった17年4月1日に、第2次昭和切手として分類される5銭切手(東郷元帥)が発行されていますので、やがてそちらに主役の座を譲ることになりますから、この5銭大正池の1枚貼りはまんざら駄モノとはいえないと思います。
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昭和切手
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昭和14年(1939)12月11日発行の3銭です。
山間の水力発電所を描いたものですが、どこといってモデルはないようです。
未使用はたまたま10枚ブロック(かたまり)を持っていました。
使用済は、仮貼りの状態で保管していたものが見つかりました。
手に入ったものはとりあえず仮貼り用の用紙にヒンジで貼っていた時代があります。
いまはヒンジを使わなくて
透明なポケットのついた台紙(ストックリーフ)にはさむ人が多いようです。
いちおう輪転版と平面版に分けて、まじめにやっていたのでしょう。
凸版印刷の切手は輪転版と平面版で縦寸法に違いあって、区別することができます。
この3銭の場合、印面の縦の長さが、輪転版は22.4㎜、平面版は22.0㎜となっていて、わずかにサイズの違いがあるのです。
この切手の用途は、第4種料金用として発行された と、古い文献にあります。
第4種とは印刷物・写真・書画・業務用書類等と
なっていますが、この時期、第1種の印刷書状も
3銭なので、右の封筒はどっちになるのか。
「第4種」とハンコでもあればそうなるのですが、
これは第1種の開封書状でしょうね。
鮮明な機械印と、あて名がていねいな毛筆書きな
のでよしとしましょう。
もうひとつは消印が船内印の書状です。
消印はTATUTA−MARU、黒色ゴム印です。
日本郵船の北米航路・サンフランシスコ線の竜田丸です。
封筒の中に手紙もあって、これから米国に赴任する銀行員が船内から
日本にあてたもので、謄写版で刷った手紙文が入っています。
船内印は、外国航路の船内に設置された外国郵便物の移動交換局で
使用された消印です。
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昭和14年(1939)8月11日発行の8銭です。
図案は、東京代々木にある明治神宮の中門より拝殿を描いたもの。
この拝殿は戦災で焼失したということです。
印刷方式は凸版印刷で、初期のものは紫色が強いのですが、
後期になると、だんだん赤みが強くなって色あせてゆく感じです。
使用済単片は消印のいいものは持っていません。
モノはあるはず、これから気を付けて探してみましょう。
速達料金8銭に対応して発行され、昭和17 年4月1日に速達料が12銭に改正されるまでた くさん使用されていますので、カバーは容易に 手に入ります。
左図は封書4銭に速達料8銭を貼った、もっ とも基本的なものです。
また、書状4銭の2倍重量便にも適応してい ます。10銭と合わせて2枚貼った2倍重量の書 留便を、先日、10銭のところでアップしていま す。
はがきの速達便としてこの8銭を加貼したも のもあります。
外国あてのカバーがあればかなり珍しいの ではないでしょうか。
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5円、10円の高額切手は、未使用単片で時価数千円。
その気になってお小遣いをはたけば手に入りますが、
なかなかその気にならないのです。
5円は昭和14年7月21日発行、10円は同年9月21日発行です。
その間に別の切手が発行されているのですが、この2種はまとめて
アップしておきます。
どちらも凹版印刷で、初期のものと後期のもので刷色に違いがあります。
当時は高額すぎて郵便用に用いられることはなく、局内使用、各種手数料
がおもな用途でした。
電話関係申請書類、私書箱使用料納入書類、郵便料金取立帳などに貼られ たのですが、これらは郵便局内で保管されるもので、通常なら外部へ出るモノで はありません。
したがって、お目にかけるカバーは持っていません。
たとえ戦後でも、郵便使用は貴重と思いますよ。
使用済切手の場合は、消印にこだわらなければたくさんあります。
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昭和14年(1939)年7月1日発行の1円です。
図案は、よく知られている鎌倉の大仏さま。
この切手は凸版印刷で、初期のものは線刻が繊細ですが、
後期になる線はつぶれて太くなって、ベタッとした感じです。
上の未使用はもちろん後期のもので、初期なら評価は5、6倍もするのです。
封書4銭時代の1円といえば、その25倍。
いまの封書80円を25倍すれば2000円です。
最初はこの切手に見合う郵便料金はなかったようで、
昭和19年4月1日から、4㎞以上16㎞までの速達料金として用いられたとか。
そういうカバーはまだ持っていません。
また、「日本切手専門カタログ」には、
書留20銭、速達20銭、配達証明10銭、引受時刻証明50銭(計1円)として、
書状(このときは5銭)に加貼されたエンタイア評価5万円とあります。
ウヘェ〜! そんなもん、あるのかなぁ。
使用済単片も見栄えのいいものは持っていません。
左の縦型欧文ローラー印は残念ながら年号がわかりません。
右端は穿孔切手なので裏返しにしていますが、穴の抜けが悪いようで。
YSBとローマ字の穿孔なので、これは横浜正金銀行。
傘のように大きくTの字がかぶさっているのは東京支店でしょう。
高額面の切手については為替用の消印が多いようです。
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