備後の国から

趣味は切手収集。旧い切手やはがきなどの郵便物を通して史実を知ることができます。身近なところにある植物や地域の風物、季節の行事など

新昭和切手

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新昭和切手

 6月に発行する会報をやっと仕上げて発送準備。
これで1日が暮れてしまいました。
 
 新昭和切手、つぎは2円の順番なのですが、かんじんの材料がどこかへいってしまって・・・。
 探しているうちに、日付が変わってしまいます。
明日までの宿題です。
イメージ 1
 
 昭和21年(1946)11月20日発行の1円50銭です。
 図案は、どなたにもわかる山口県岩国にある錦帯橋です。
 
 印刷方式は平版オフセット。用紙はやはり白紙と灰白紙があって、すかしも正規と間隔の狭いものがあります。
 未使用単片で評価700円程度ですから、入手は容易です。
 
 右端の切手には目打が見られますが、これは購入者があとから施した私製目打です。
 終戦前後の第3次昭和切手と第1次新昭和切手は無目打ですから、私製目打を施した例はよくみられます。
 
イメージ 2
 
 発行されたときの郵便料金は第1種30銭でしたから、その5倍重量便として
1枚貼りの封筒でもあれば適正使用でしょうが、当方はそんなもんありまへん。
 
 昭和23年7月10日、はがき料金がそれまでの50銭から4倍の2円に値上げされたため、50銭はがきに貼り足して使用されたものは多くあります。
 発行後、料金改訂で加貼用に適応したというわけです。
 
 はがき料金2円時代の初期は、15銭はがきにたくさん切手を貼り足したものも多く見られます。
 右のはがきは、15銭桜はがきに、1円50銭切手と、第3次昭和切手10銭4枚を貼り足しています。
 合計が2円05銭となって5銭オーバーなのですが、「ま、い〜か。」といったつもりで貼ったのでしょうねぇ。
 激しいインフレの時代は、短期間のうちに料金改訂が繰り返され、新料金に対応した切手やはがきの発行は大幅に遅れてしまうことが多かったのです。
 
 
イメージ 1
 
 昭和21年(1946)9月15日発行の1円30銭です。
 図案は北斎の「落雁図」と、さくらカタログに記されていますが、専門カタログでは
「はつかり(初雁)」となっています。
 古い収集家は「はつかり」と呼ぶのが一般的だったと思います。
 
 用紙には白紙と灰白紙があって、刷色に濃淡があり、すかしは正すかしと狭すかしがあります。
 図版の細部にはいろいろな変化が見られ、それらは定常変種と呼ばれて、専門収集には欠くことのできないバラエティです。
 
 切手は比較的たくさん残っているようで、未使用1枚のカタログ価で800円ほど。
 目打なしの切手は、周囲の余白が十分でないと評価は大幅に下がります。
一番左の切手はコンディションからみて不合格品となります。
 
イメージ 2イメージ 3 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 用途は前回と同じ第1種(書状)30銭時代に、書留、速達料金がそれぞれ1円のため、1枚貼りでそれぞれ書留便、速達便となりますから、これらが適正使用例となります。
 ただ、この切手が発行された翌年の昭和22年4月1日から、第1種料金は1円20銭となり、書留料5円、速達料4円と、これまた大幅な値上げとなりますので、この1枚貼りの寿命はわずか6か月余りの短期間となります。
 カタログではどちらのカバーも評価2千円となっています。
 
 左の書留便は封筒が濡れて地図状の跡があり、見栄えはよくありません。
 右の速達便の方が消印がはっきりしています。
 
 どちらも終戦後の物資欠乏の時代で封筒の用紙はかなり粗末なもので、
あて名の滲んだペン書きが、なんとなくそのころを物語っています。
 
イメージ 1
 
 1946年(昭和21)8月1日発行の1円です。
図案は葛飾北斎の有名な画から採用されています。
 印刷方式は平版オフセット。
 刷色は上図のように濃い青と薄い青があって、薄い方は10月ごろから出現しているようです。上段右は裏うつりです。
 用紙は白紙や灰白紙があって、すかしも正規のものと、間隔のせまい狭すかしがあります。
 イメージ 2                    イメージ 3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
             
              
            
 用途は、昭和21年7月25日から書留料金と、普通地域の速達料金が1円となったので、そのために使用されたのが一般的です。
 15銭桜はがきを速達で差し出したものと、書状 30銭の速達便です。
 書留よりも速達の方が多いのは当然でしょう。
 
 はがきの書留便があれば珍しいでしょうね。
 
 
イメージ 1
 
 新昭和切手は額面の低い方から順番にアップします。
 ほんとうは発行日の順にすべきと思いますが、途中でミスって飛ばしてしまうこともこれまでたびたびあって・・・。
 
 30銭は、昭和21年(1946)8月10日に発行され、図案はかの有名な法隆寺の五重塔です。
 用紙やすかしの入り方にバラエティがあって、そのうえ図案の細部にたくさんの違いが見られ、多くの収集家がそれを追っかけています。
 はじめは目打・糊なしですが、翌年3月ごろから裏糊が付いているものが登場しています。
 一番右がそうですが、画像ではわかりませんよねぇ。
 
イメージ 2
 
 用途としては、昭和21年7月25日から第1種(書状)料金が30銭ですから、1枚貼りの封書が適正使用です。
 
 左の封書は消印が不鮮明ですが、
京都 21年12月2日 C蘭は京都府
 
 封筒の下部に占領軍の検閲を示す印と、セロハンのテープが付着していて、検閲で開封された証拠が残っています。
 
 戦時中は日本軍による郵便検閲が行われ、戦後は占領軍の検閲があって、まことにうっとうしい時代だったことがわかります。
 
 こんな状態で受け取れば、いや〜な感じがしますねぇ。
 これも過去の歴史の一端を物語るものでしょう。
 
 
イメージ 3
 
      
 第1種料金30銭時代は束の間で、
翌年、昭和22年4月1日からいきなり4倍の1円20銭となったので、30銭1枚貼りの封書使用はわずか1年ほどです。
 そこで、右のように4枚貼りで1円20銭に対応した封書が見られます。
 
 これはありがたいことに消印が鮮明で、
福山 22年6月28日 C蘭・廣島縣
 
 あて先の桶屋(おけや)町という町名はもうありません。
 福山は城下町であったため、魚屋町、鍛冶屋町、医者町、新馬場、堀端など、その名残をとどめた由緒ある町名が数多くありましたが、行政の手によって整理され、昭和町とか宝町など、どこにもみられるつまらない町名になってしまい残念です。
 
 この封筒は地元では著名な水墨画家の御令室様あてですから、地元の切手展では、いささか展示しにくいものです。
 
 個人情報保護の観点から、あてな部分に白紙などをあてがって展示する方法もありますが、そうなればかえって異様な感じを受けるようにも思います。
 

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