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筒井康隆さんの短編集。 初版はなんと昭和47年だそう。 てんかん患者に訴えられ、断筆宣言をするきっかけになった 「無人警察」も収録されている。 高校の部室にこの本があって、たまたま手にした。 当時、今以上に本は読まなかったが短編集であり、たった1ページ の話がこの世の中に存在することに驚き、ついつい軽い気持ちで 読んでしまった。 正確にいうと全部で5行の話、「到着」。 「・・・・・・」 あっという間だった。 何かが・・・通り過ぎた・・・ような・・・気が・・・する。 そう、意味がわからなかったのだ! 小学2年生のとき国語のテストで質問の意味がわからず、しぶしぶ カンニングをして20点を取ったことがある。 その日以来、自分の読解力のなさは自覚していた。 それにしたって・・・。 一見、ぜんぜん難しそうな文章ではない。 でも、その発想力がすさまじく、理解するのは難儀だったのだ。 我に返り、何度も何度も読み返した。 そして、ようやくどういうことなのかがわかった。 作者は中学時代IQ178の天才児で、大学時代はフロイトに傾倒していた 日本を代表するSF作家だ。 当時は名前すら知らなかったからね。 知っていれば、理解できなくても納得していたかもしれない。 でも、でも、やっぱりショックだろう。 そして、今の私が初めて読んでだとしてもきっと1回読んだだけでは理解 できない気がする。 読書感想文を書くのが嫌で本を読まなかったと言っても過言ではない私。 しかし、これほどのショックを受けるなら感想もしっかり書けるよな。 あれから十数年、本を読んであんなにショックだったことはない。 この短編集はどの話もブラックユーモアで「えっ!?」と驚く結末だ。 読者が驚く姿を思い浮かべながら、ほくそ笑んでるんだろうな。 なんだか悔しいね(^^ヾ そして30年以上前に書いたとはとても思えない、古さを感じさせない内容 である。 泣いたり、笑ったり、ときには怒ったり、やさしい気持ちになったり・・・。
本を読んでいろいろな感情がわくが、脳天をぶち抜く本はなかなかない。 |

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