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東京マラソンは36000人が走るマンモス大会だ。
制限時間は7時間。 東京タワーやスカイツリーも望めるコースで、観光としても楽しめる。 300万人以上の観客が応援してくれるなんて他に例を見ないだろう。 2012年年2月26日、私は念願の東京マラソンデビューをした。 目標タイムは6時間以内のゴール。 うっかり、目標をクリアできないときにはランを辞めると「引退」をかけてしまったので、頑張らざるを得なかった。 一方、この大会はロンドンオリンピックの男子の代表選手を決める大会でもあった。 川内選手、藤原選手はこの日にコンディションを最高の状態にし、臨んだに違いない。 人気の高い東京マラソンは36000人の募集に対し、その約10倍の人がエントリーし抽選の結果を待つ。 毎年上がっていく倍率に、「運試し」でエントリーしてみるノンランナーもいる。 そして、当選をきっかけにあわてて走り出す人も少なくない。 制限時間以内でのゴールを目標にするなら…まあなんとかなるだろう。 号砲とともにトップランナーたちが駆け抜けていく。 その頃、6時間レベルの我々はずっと後方で待機中。 やっとスタート地点に立てるのは約16分後のこと。 品川の折り返しを過ぎた17km付近、足が痛くなり始めた。 ふと、時計を見る。 号砲から2時間14分が経過していた。 私はまだ折り返し地点にすら到着していないが、トップランナーは確実にゴールしているはずだった。 勝負がついているってことは、これは消化試合?! しかし、この時点で何カ所かある関門に引っかかり失格になっている人もいないわけではない。 中間地点以降は充実した私設エイドに心も体も満たされまくった。 もはや競技はパン食い競争へと変わっていた。 このときの私の走力ではフルの半分を走りきるのがやっとだったから、これでいいのだ(^_^;) なんとか6時間以内にゴールできたものの、手荷物預かり&着替えの施設は大混雑だった。 私くらい遅い人がいっぱいいるようだ。 もっと速く走れれば空いてて快適なんだろうな。 最寄り駅まで通常なら歩いて5分程度で着くところ、係員に誘導されながら45分くらい歩き、ふと思った。 やっと乗れた地下鉄の中で川内選手のことを知った。 私が「消化試合」とやや投げやりな気持ちになったあのとき、まだ彼は走っていたのだ。 そして、その原因がエイドでのスペシャルドリンクの取り損ないだという。 充実した私設エイドの大会でなんとも皮肉な話だ。 そんなこととは知らず、私は食べ物をむさぼりながらノリノリで歩いていた。 後日、録画しておいた東京マラソンのテレビ中継を見た。 確かに他の大会に比べれば華やかだか、それはトップランナーを追う普通のマラソン中継だった。 そこに自分がいたなんて、信じ難い。 |

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