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プライベート・ライアン Saving Private Ryan 1998年(米)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

命の重さを素直に表現した映画

イメージ 1 多くの犠牲により救われた命の価値をしみじみと語る年老いたライアン。「私は、頑張って生きたかな? 頑張って生きたと言ってくれ。」
 多くの人の将来と夢を掛けて守られた自由と正義は、その人達の犠牲によって為されたものだ。決して戦争を肯定するものではないが、亡くなった方々の犠牲を無駄にするような人生を送るわけにはいかないのだ。それを思い出させてくれる。私達は、先祖達の命を受け継いで、今ここにいる。不合理な事や、悪が支配するような事も多々おこるが、それでも、歴史は私達の味方だ。それら、過去に失った尊い命の重さをもう一度思い出し、今の自分の生き方を見直すことの出来るいい映画です。
 繰り返された、多くの戦争は指導者達にゆだねられた権利と責任である。しかし、一部の利益の為だけに起こされる戦争は何も残すことはなく、貴重な命だけを失うことになる。アメリカは考えるべきだ。自分達の選んだ指導者の背後にある理不尽な利益追求者達の事を。イメージ 2このまま、共和党が主権を握ることになるようなら、世界は混乱に陥るだろう。私達は、ただそれを観ている事しか出来ない。もう一度、心ある人達によって「茂み」の引き起こした悪を見直すべきではないだろうか。
 第二次世界大戦以降、独裁制に対しての自由主義国の戦いは必要であったかは難しい。しかし、もし戦争を続けなければならないような資本主義社会であるのならばそのあり方は、見直さなければならない。正しい選挙が行われないのならば、独裁制となんら変らない。化石燃料に依存する経済体制にも問題はあるのかも知れない。まだ、生きていると信じたいマスコミがなければ、私達は何を選ぶことが出来るだろうか。

 私も、ライアンのように、年老いたときに彼と同じことが言えるだろうかと今は考えている。
2008/09/10記載

イメージ 3  製作
    スティーブン・スピルバーグ|イアン・ブライス|マーク・ゴードン|ゲイリー・レヴィンソン
  監督
    スティーブン・スピルバーグ
  脚本
    ロバート・ロダット
  撮影
    ヤヌス・カミンスキー
イメージ 4  美術
    トム・サンダース
  音楽
    ジョン・ウィリアムズ
  衣装
    ジョアンナ・ジョンストン
  特撮
    シュテファン・ファンマイアー|ニール・コルボールド
  出演
    トム・ハンクス|マット・デイモン|トム・サイズモア|エドワード・バーンズ|バリー・ペッパー|アダム・ゴールドバーグ|ヴィン・ディーゼル|ジョヴァンニ・リビージ| ジェレミー・デイヴィース|テッド・ダンソン|ポール・ジアマッティ|デニス・ファリーナ|イェルク・シュタットラー|ディラン・ブルーノ|コーリー・ジョンソン|ジョン・シャリアン|ネイサン・フィリオン|リーランド・オーサー|ライアン・ハースト|ハーヴ・プレスネル|ハリソン・ヤング

amazon DVDのコメント
 アメリカ軍兵士の目をとおして語られるこの物語は、第2次世界大戦の歴史的D-デイ侵攻作戦から始まり、上陸後は兵士たちの危険極まりない特別な任務へと続く。ジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)は、ジェームズ・ライアン二等兵を探し出すため、部下とともに敵陣深く浸入する。4人兄弟のライアン二等兵は、ほかの3人の兄弟をすべて戦闘で亡くしたのである。作戦遂行が不可能に思えたとき、兵士たちは命令そのものに疑問を持つ。たった1人の兵士を救うために、なぜ8人もの兵士が命をかけなければならないのか。彼らは戦場の過酷な現実に取り巻かれ、それぞれ自分なりの答えを出す。そして名誉と誠実さと勇気をもって、不確かな未来に打ち勝つ強さを見つけるのである。
2008/09/10記載
  サイト内関連用語
    |ミリタリーM-41フィールド・ジャケット
  参考サイト
    CinemaScape−映画批評空間−
      プライベート・ライアン

剣ボロ Gauntlet(3)

剣ボロ (けんぼろ)
ケンボロ (けんぼろ)
Sleeve Vent Top Facing
Tab Opening
Pointed Tab End (ワーズ・ワードー絵でひく英和大図鑑による)
Gauntlet (男の服装学(Making the man)による)

剣ボロ

イメージ 1 なぜ剣ボロが必要なのかは、「男の服装学(Making the man)」を読んで貰いたいが、簡単に考えても分かるだろう。カフスを開けなけらばならないために、袖に切り込みを入れなければならない。その箇所を切りっぱなしに出来ないので処理する必要がある。そのために剣ボロ(いや、剣ボロでなくてもいいのだが他の処理方法でもいい)が、必要である。では、剣ボロの長さ(開きの長さ)はどの程度がいいか。それは、カフスの長さの半分程度である。メンテナンス、アイロンを掛ける際にカフスを開き切る必要があるので剣ボロの長さはそれを基準とする。さて、メーカーの姿勢を判断するにはどこを見ればいいのか。剣ボロも細かな箇所ではあるが、さらにその裏を見ることにする。
 きりっぱなしを処理するためのパーツだから、当然その切り口の部分は剣ボロで包(くる)まれているが、しかし、その開きどまりが問題だ。多くの簡単に作られるシャツは、剣ボロ、下ボロの止りの部分は切りっぱなしになっている。それは、ステッチで2重に留めるため、ほとんど解(ほつ)れる事が無いからだ。ほとんどそのままでも問題ない。しかし、その止りの箇所を丁寧に処理する姿勢のあるメーカーには、それ以上の拘りがあると考えられる。20年程前までは、その部分はほとんど問題にされなかった。最大大手のシャツがそれだった。しかし、日本人の衣服に対する関心の高さと、文化度の高さの向上からその部分もなおざりにされなくなっている。 「剣ボロの裏処理」といわれ、方法はいくつかある。 (1) 最も丁寧で手間の掛かる方法として、 「玉縁処理」 がある。イメージ 2玉縁ポケットと同様の方法を用い、剣ボロの裏の留り部分をポケット口の表と同じ方法を執るやりかたである。つまり、裏なのに表と同じ縫製方法を執ると言うことで、それだけ気配りのされたシャツということになる。若干縫い代が多く重なるので重くはなるが、製品としては全く問題ない。 (2) しかし、イタリアのモデリスト達はそこにも軽さと工程の簡素化を図りながら新しい方法を考え出した。丈夫か丈夫じゃないかでいうと丈夫ではないが、非常にスマートな処理法である。三巻処理」 と言ってもいいだろう。今は、イタリア製のシャツのほとんどがその方法で作られている。 (3) ラルフ・ローレンはもう一つ違う方法を考え出した。 「地縫い返し処理」 とでも呼べばいいのか、スマートでありながら丈夫でもある。しかも、工程的にも簡素化されている。参考に手持ちの写真を載せてみる。今後も新たな才能の持ち主が現れて、新しい画期的な処理方法を考案するかも知れない。それらは概ね名もないモデリストによるものだろう。
 このように剣ボロの処理には、確かにメーカーのシャツに対する考え方、良心が顕れる。今では、その拘りも頂点に達していると言ってもいいかも知れない。ルイジ・ボレリは、手でグリカンを入れ、ガウントレット・ボタンのボタン・ホールまで手穴だ。当然、ボタンにも、ボタン付けにも拘っている。普通あり得ないが、シャツのボタンに足(根巻き)がついている。ここまでくると、もう他にやりようは無いように思える。「たかがシャツ、されどシャツ」である。

 参考書籍
   男の服装学(Making the man)」 アラン・フラッサー(著) 片岡 しのぶ(訳) 平凡社(発行)
   ワーズ・ワードー絵でひく英和大図鑑
     ジャン=クロード コルベイユ| アリアン アーシャンボウ| 長崎 玄弥(著)
     同朋舎出版(発行)
 参考写真、イラスト
   男の服装学(Making the man)」 アラン・フラッサー(著) 片岡 しのぶ(訳) 平凡社(発行)
   手持ちのシャツのスキャン
     Polo by Ralph Lauren インド産 (株)インパクト21

剣ボロ Gauntlet(2)

剣ボロ (けんぼろ)
ケンボロ (けんぼろ)
Sleeve Vent Top Facing
Tab Opening
Pointed Tab End (ワーズ・ワードー絵でひく英和大図鑑による)
Gauntlet (男の服装学(Making the man)による)

シャツの良し悪しを考えてみる

イメージ 1 アラン・フラッサーの「男の服装学(Making the man)」は80年代の紳士服業界に大きなインパクトを与えた影響力の多きな本だったが、当時は、アルマーニ等のイタリアン・モードが紳士服を大きく変えようとしていた時期で、「男の服装学(Making the man)」はそれを見直そうとする動きにもなったが、流行の大きな流れは替える事が出来なかった。その矛盾の影響を最も大きく受けたのは消費者だったのではないだろうか。
 アラン・フラッサーは、紳士服の基本的でトラディショナルな着こなしと、それを購入できる世界中の有名店を紹介し、賢い紳士服の選び方、購入の仕方を丁寧に解説した。確かに、ウィンザー公以来ダンディズムのあり方は英国調の着こなしであり、生き方でもあったのは間違いのないことで、紳士服の着こなしの素地になる物ではあった。しかし、このガウントレット・ボタンを例にとってみても、紳士服全体を観てみると、「そうでありたい」とするブランドと、「そうではありたくない」と考えるブランドがある。いや、あってもいい。選択肢はブランドにも存在する。「トラディショナルでありたい」と考えるか、「コンテンポラリーでありたい」と考えるのは自由である。袖口については、「ボタンを付けて重くなる」よりも、「すっきりとスマートに見せたい」と考えるのもデザイナーや消費者の自由であると私は考える。
 では、シャツの良し悪しをどのように見分ければいいのだろうかという問題にたどり着く。ガウントレット・ボタンの有無が「メーカーの仕立てに関する良心を示す物として考えることも出来る。」とするのは、早計である。言い切ってはいないので、他にもあると言うことだが、しかし、見分けることも出来る。なぜこんな小さな箇所に拘らなければならないのかとも思うが、車や家電を購入する際も同じようなことに注意するだろう。メーカーの物づくりに対する姿勢を見極めようとするのと同様の事である。

続く

剣ボロ Gauntlet(1)

剣ボロ (けんぼろ)
ケンボロ (けんぼろ)
Sleeve Vent Top Facing
Tab Opening
Pointed Tab End (ワーズ・ワードー絵でひく英和大図鑑による)
Gauntlet (男の服装学(Making the man)による)

 ワイシャツなどの袖口あきの重なり部分に縫い付ける剣形の布
 上(表)の剣ボロに対して、下は下ボロと言う。
 非常に小さなパーツで、ディテールではあるが、この剣ボロにシャツの良し悪し、ひいてはブランドの良心を語ろうとする傾向が強い。多くのメーカーや評論家達の、多くの知恵と技術と哲学が集積する奇妙な現象が起きている。

ガウントレット (Gauntlet)

イメージ 1 ガウントレットは、袖の脇あきを示すイギリスの言葉で、カフスの少し手前に当たる箇所である。よく仕立てられたシャツには、カフスの開いているところを留める、脇あきボタンがついている。洗顔するときや、カフスを留める時に折り返せるようにするために、このガウントレット・ボタンは、工夫されたものだった。その意味で、このボタンは生活上の必要から生じてきた物といえる。しかし、場合によっては、この部分から手首がむき出しになることは、靴下とズボンの折り返しの間に足が見えるのと同じように、趣味のよい物ではないといわれるから注意したい。一方、ガウントレット・ボタンをかけることによって、前腕のあたりがきれいにフィットするから、これがあるということは、メーカーの仕立てに関する良心を示す物として考えることも出来る。
男の服装学(Making the man))から 

Gauntlet
  n.
    (中世騎士の)こて(籠手)
    長手袋
    (長手袋の)手首
    fling [throw] down the gauntlet 挑戦する.
    take [pick] up the gauntlet 挑戦に応じる; (人・意見などを)擁護する.
  goo辞書から

続く
ゴッドファーザー The Godfather (1972/米)
イメージ 1

ゴッドファーザーとアイビールック

 誰もが名作と評する「ゴッドファーザー」に、当時(1972年)のアメリカ映画界の実力を知るには余りある大作である。時代背景の設定を原作に忠実に脚本を書き換えたコッポラの勇気にも驚く。アパレル業界でも同じような事は常々起こるが、何かを作る過程では、出資者とディレクションの軋轢は避けては通れない関門なのだろう。しかも、予算に見合わない実力あるスタッフを揃えたコッポラ監督に敬意を表したい。
 この当時(1945年)、既に紳士服の流行はいくつもあっただろうが、まだ、オーダーメードの時代であったに違いない。しかし、ブルックス・ブラザースは、1845年のゴールド・ラッシュの頃に既製服の販売を始めていた歴史がある。イメージ 2マイケルの着用していたアイビールックは、裕福な家庭の息子として、ブルックス・ブラザースにオーダーしていたのかも知れない。舞台は、ニューヨークからジャージー。ニューヨークには買い物に出かけていただろう。センスのいいコーディネイトを多く披露している。次男のフレドは、ゴッドファーザー暗殺の時に不釣合いなボタン・ダウンを合わせている。ボタン・ダウン自体が広く認知されていたのだろう。
2008/09/01記載
イメージ 4
製作
 ロバート・エヴァンス|アルバート・S・ラディ
監督
 フランシス・フォード・コッポラ
脚本
 フランシス・フォード・コッポラ|マリオ・プーゾ
原作
 マリオ・プーゾ
  原作本
   ゴッドファーザー〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
   ゴッドファーザー〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)
イメージ 3撮影
 ゴードン・ウィリス
美術
 ディーン・タヴラリス
音楽
 ニーノ・ロータ
衣装
 アンナ・ヒル・ジョンストン
出演
 マーロン・ブランド|アル・パチーノ|ジェームズ・カーン|ダイアン・キートン|ロバート・デュヴァル|ジョン・カザール|リチャード・S・カステラーノ|タリア・シャイア|スターリング・ヘイドン|ジョン・マーレイ|リチャード・コンテ|アル・レッティエリ|フランコ・チッティ|

  サイト内関連用語
    アイビールック
    ジレ
  参考サイト
    CinemaScape−映画批評空間−
      ゴッドファーザー

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